例年にないほどの好況!! 待望のショアカンパチシーズンがスタート|【F.R.E.A.M vol.18】
2nd & 3rd アタック
最初の釣行から10日ほど空けて2度めのアタックを決行。この日は釣果に期待して氷を多めに用意し、メンバー3人で釣行しました。しかし、期待とは裏腹に、手をかえ品をかえ攻めるも反応なし。コンビニで購入した冷やし中華をクーラーボックスで冷やすだけの悲しい結果になりました。
これも1つの情報と割り切ってその5日後に山之内氏と再度釣行。この日は我々とは別にメンバーの東村・田中ペアも同じエリアにきていました。さっそくアプローチを開始すると、山之内氏が朝イチからカンパチをキャッチ。上々の立ち上がりとなりました。
その後も期待と気合いを胸にジグをシャクり続けますが、魚からの反応はありません。そこでルアーをイカベイトチューンのジグ(自作)に変更。その数投め、数匹のカンパチがチェイスしてきて、その中で最も大きな魚は水面から背ビレを出して捕食態勢に入っていました。
その光景を見て次のアプローチでは食ってくると想定。アクションの1セットめは底からジグをシャクり上げ、2セットめに向けてフォールさせると、案の定バイトしてきました!! 力強い合わせを1回入れ、ゴリ巻きファイトでキャッチしたのは、思っていたよりも少し小さい60㌢クラスのカンパチでした。
その間に東村氏は2匹のカンパチをキャッチして仕事へ。田中氏と合流して3人で粘ることにしました。各自疲労が出てきたので交代でキャストを行ない、やる気のある回遊系の個体を取り逃さないように努めます。
魚の反応が長時間途絶えたので、私は気分転換も兼ねてポイントを少し移動。5㍍ほど離れたシャローエリアにあえてジグをキャストして様子を伺うことにしました。
すると、足もとのストラクチャーから大型の魚が姿を現し、沖のジグに向かっていくのが確認できましたが、すぐに反転してもといたストラクチャーへ。バイトには持ち込めませんでしたが、魚がいることは分かったので諦めずにシャクり続けます。
ほどなくして15㍍ほど沖でカンパチ特有の「ボフッ、ボフッ」というナブラが発生。すかさずその少し沖にジグをキャストし、水面直下をスキッピングで誘います。しかし、これには無反応だったため、次のキャストではジグをボトムまで沈めてスピーディーなジャカジャカ巻きで誘うと、食わせのタイミングを演出する前に「ガツン」とジグを引ったくるようなバイトが!! 人間がリールを巻くスピードなど、青物の遊泳速度からすれば大したことはないようです。合わせを1回入れ、ロッドエンドを下腹部に当ててファイトを開始しました。
先ほど足もとから出た大型の魚かどうかは分かりませんが、その重量感から良型であることを確信。メンバーにギャフを要請します。足もとでの2度の強烈な突っ込みを凌ぎ、ちょうど魚を浮かしたタイミングでギャフを持ったメンバーが到着。抜き上げられないサイズではなかったものの、フッキングの状態が確認できなかったこともあってギャフ入れを選択。田中氏が漢ギャフを使って一撃で仕留めてくれ、無事にキャッチすることができました。
手にしたのはここ最近で最も型のよい71㌢のカンパチ(ウェートは血抜き後で4380㌘)。この日は終わってみると全員2匹ずつの釣果で計8匹のカンパチをキャッチ。当たり年の当たり日に釣行でき、大満足の結果となりました。
ショアからカンパチを取るための心得
さて、2020年のショアジギングシーズンはまだ始まったばかりですが、錦江湾のカンパチに関しては非常に盛り上がっています。私がショアからのルアーフィッシングを始めて9年めになりますが、ここまで好調な年は初めてです。しかし、連日爆釣するほど甘い釣りではなく、メンバー内の情報でもノーバイトという日がもちろんありました。そのような難しさもあることから、私自身、1人でショアジギングを始めていたら、続いていなかったかもしれません。そういった意味でもやはり信頼できる仲間の存在や情報の大切さを実感しています。
また、これからハイシーズンを迎えるショアジギングですが、魚からのコンタクトが多い今期は各メンバーともにラインブレイクも幾度となく経験しています。それほど大型も多いということで、例年以上に夢中になっています。
そこで今期の失敗で再認識した部分も含め、カンパチとのファイトにおける注意点を自戒の念も込めて紹介させていただきます。
①万全のタックルで臨むこと(魚への敬意も含めて…)。
②事前にファイトのシミュレーションを行ない、不意なバイトにも冷静に対応できるよう心がける(あたふたしてる間に、カンパチに主導権を握られてラインブレイクというのはよくある話。飲み会でもそのような話題で盛り上がります)。
③魚を取り込むまでは油断禁物。舐めてかかると強烈な突っ込みでブレイクさせられることを常に念頭に置く(リーダーからブレイクさせられることを我々KFCでは完全敗北と呼んでいます)。
我々がカンパチを狙っている中では、さまざまな学びや新たな発見、逆にまだまだ分からないことや予想に反することもあります。その中で独特のアクションや食わせのパターンが効果てき面の場合があるのも確かです。一方で我々がPNB(パーフェクト・ノー・バイト)と呼ぶ何もない日も覚悟しなければなりません。ショアのカンパチ狙いはそのような悲喜こもごもが味わえる、最高にエキサイティングな釣りであると感じています。
この記事を書いている間にも、さらなる良型の釣果報告が続いています。この好況が間もなく終了するのか、まだ続くのは私の知識や経験では分かりません。ですから、強欲と思われるかもしれませんが、魚に敬意を払いつつ、かつ釣った魚は大切にいただくことを前提に、釣れるときに釣れるだけ釣りたいと思います。そして、いろいろなことを経験、推測、検証しながら、F.R.E.A.M(魚至上主義)というスローガンのもと、仲間とショアの釣りを楽しんでいくつもりです。
絶品カンパチ料理レシピ
釣った魚をおいしくいただくことにこだわりを持っている方も多いと思います。ここでご紹介するレシピは、当サイトでもおなじみで我々KFCのメンバーも懇意にさせていただいている赤木光広氏から伝授されたものです。非常に美味なのでみなさまも機会があれはぜひお試し下さい。
カンパチの寿司(塩炙りレモン)
【材料】
白米、すし酢、脂が乗った(ここが重要!!)カンパチのハラミ、岩塩(なければ普通の塩やアジシオでもOK)、レモン果汁
【作り方】
①酢飯を作って冷ます(ウチワで冷ますのが面倒なら扇風機を利用)。
②寿司を握る。
③ネタに塩を振り、バーナーで身と塩に焼き色をつけるように炙る。
④レモン果汁を少量かける。
※脂の乗ったハラミを使用し、酢飯を焦がさないよう注意すること。
使用タックル
【ロッド】
ゼナック・デフィ ミュートス アキュラ100HH(Kガイドモデル)
ダイコー・プレミア96HH
【リール】
シマノ・13ステラSW10000PG
※現行モデルのメーカー商品ページはこちら
【ライン】
バリバス・アバニ ジギング10×10 マックスパワーPE X8 4号
【ルアー】
カルティバ・撃投ジグ105㌘(ピンクグロー)
ヤマシタ・イカベイトを用いた自作ルアー
【ギャフ】
パーブルイズム・漢ギャフ
【岩元大昌・プロフィール】
「KFCイチ諦めのわるい男」として執念で釣果を上げることも多く、釣った魚をおいしくいただくためには面倒な処理も怠らないなど、常に釣りや魚と真摯に向き合っている。
※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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