楽しさは無限大!! 夏のアジングを制するためのノウハウ|【Shar's=Style= vol.11】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

楽しさは無限大!! 夏のアジングを制するためのノウハウ|【Shar’s=Style= vol.11】

アミパターンについて

アジの群れが漁港に回遊してきて日数が経過すると、バイトパターンやヒットレンジに違いが見られるようになる。そして、回遊当初は比較的イージーに釣れるが、日数を重ねることで徐々に反応がシビアになる。この時期はアジが水面でライズしているシーンをよく見かけるが、産卵期に入るとライズする群れの中にルアーをキャストしても見向きもしないことが多くなる。

この時期(6月後半)のアジは表層付近でアミ類をメインに捕食しているため、狙い方がかなり限られるのだ。アミ類を捕食することに慣れたアジは捕食時の吸い込みが弱くなる。移動距離が短く、体力の消耗を抑えて餌を食べるといったイメージだろうか…。いずれにしても捕食レンジが狭くてアタリも繊細だ。

アジング・夏アジ5
同じアジでもタイミングや捕食しているベイトによって反応が異なる。安定した釣果を得ようと思えば、その点を踏まえたアプローチが要求されるから…。

このような状況下では、重いジグヘッドでは不利になることが多く、ワームに対しても反応の違いが生まれるケースが多いと感じている。私がアミパターンで多用するジグヘッドはショートシャンクで細軸のもの(月下美人SWライトジグヘッドSS極み)。これならバイト時の吸い込みもよく、軽量ながら空気抵抗が小さいので飛距離も問題ない。また、ワームは0.9㌅サイズ(月下美人 ドリビーム0.9)が有効だ。

アジング・夏アジ6
アミパターンで私がメインに使用しているジグヘッド&ワーム。

アプローチのキモ

狙い方のキモはワームをあまり動かさないこと!!  アジが一面でライズしていることも珍しくなく、そのようなときは捕食しやすいひと口サイズのワームを用い、漂うような動きでバイトを誘うのが効果的である。

先にあげたジグヘッドとワームはその点を踏まえて私がプロデュースしたアイテムだ。テスト時から独壇場となる釣果を得ることができた。ロッドワークによるアクションはあまりつけず、ジグ単やフロートリグでのドリフト釣法が効果的となることが多いので覚えておいてほしい。

そして、アプローチでは「1つのヒットパターンにとらわれない」「小さなアタリに対して夢中にならない」という2点に注意している。スポーニング状態のアジを狙う場合はシビアな状況となるため、先にあげたことを意識して臨まなければ時間を浪費しがちだ。同じ場所に固執せず、食い気のあるアジを捜して移動するのが得策なのでぜひ実践してほしい。

私自身、小移動を繰り返した末に食い気の高いアジの群れに遭遇するという経験が多いことから、強く意識している部分である。

アジング・夏アジ7
スポーニング絡みのアジに対して深追いは禁物。臨機応変に立ち回ろう!!

アジングの楽しさは無限大!!

この時期は有名ポイントであっても、アジの存在を見失うことも少なくない。逆にうまく回遊に当たれば、良型のアジが連発することも。このように当たれば天国、ハズせば地獄とギャンブル性が非常に高い時期といえる。

私自身の経験でいうとサバの群れに出会い、飽きてしまうほどの連続ヒットに遭遇。贅沢な話だが、「これがアジなら…」と思っているところへ突然アジの群れが登場。25㌢クラスのアジが連続ヒットという経験も少なくない。

いずれにしてもアジのシーズナルパターンから回遊ルートを捜し、ジグヘッド&ワームのセレクトと狙い方を考えれば、アジングの楽しさは大きく広がる。この時期は豆アジと呼ばれる極小サイズも姿を見せるのでそれを狙うのも楽しいが、そこだけに満足せず良型を追い求めるのもおすすめだ。そうやって楽しみの幅を広げるという意味でも、今回紹介した内容が参考になれば幸いである。

アジング・夏アジ8-1
アジング・夏アジ8-2
やり込むほどに奥深さが味わえるのもアジングの魅力。まずは自身が釣行するエリアのシーズナルパターンをしっかりと把握して挑もう!! なお、今回紹介したような適材適所のルアー使いと高性能なヘッドライトなどもこの釣りを快適に楽しむうえで欠かせない。

【辻原伸弥・プロフィール】

メバリングやエギングをメインに多彩なSWゲームに精通するエキスパート。「楽しく、真剣に!!」をモットーにホームの神明間のフィールドに足繁く通い、マッチ・ザ・シチュエーションを重視したアプローチでハイプレッシャー&急潮流エリアのランカーを手玉に取る。

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