ルアーの操作を楽しんでいますか？ 〜ロックショア青物ゲームの真の魅力に迫る〜｜【ショア大型青物への道 vol.16】

心地よいルアー操作とラインシステムの関係

ポッパー、ダイビングペンシル、シンキングペンシルのそれぞれの性能や利点については、各自の経験から感じるところもあると思いますので、私が改めて語ることもないでしょう。ですから、今回はそれぞれのルアーを扱う楽しさについて私なりの見解を紹介させていただきます。

まず、自分の思いのままにプラグを操作しようと思えば、リーダーはない方がいいです。ロッドの動きやリールの巻きが伸びの少ないPEラインを通してダイレクトにルアーへと伝わり、さまざまなアクションを演出することができます。とはいえ、これは極論で掛けた魚を取るためにはリーダーが欠かせません。以下ではそれぞれの釣り方に相性のよいリーダーの種類と長さについて考えてみたいと思います。

シンキングペンシル

シンキングペンシルで青物を釣る楽しさとしては、底～宙層でのネチネチとした操作と、引いているときよりも沈めているときに「ズッドーン」とバイトしてくる釣れ方があげられます。まるでエギングのようなパターンなので、新鮮な気持ちで楽しく投げ続けることができます。

このパターンを楽しむならリーダーはフロロを用い、長さは５㍍程度が操作しやすくなります。また、ロッドは先調子のものがより楽しいと思います。

ポッパー

ポッパーで青物を釣る楽しさとしては、泡を出してそこにルアーを入れる操作があげられます。移動距離の少ない鋭い操作によって泡を発生させ、左右の首振りなどを絡めることで「これぞ騙す釣り!!」というアクションが演出できて楽しめます。引く時間よりも止めておく時間が長く、魚の出方もかっこいいのがポッパーの魅力ですね。

この釣りの場合、リーダーの長さはフロロなら８㍍ほどと長めでも構いませんが、ナイロンなら５㍍までが操作しやすくなります。また、竿はシンキングペンシルと同様に先調子のものを使用するといっそう楽しめます。

ダイビングペンシル

どちらかというと「ダイブ→スイム→浮上」という一連の流れをいかに自然に演出するかが、ルアー操作の楽しさとなります。安定感のあるアクションを続ける中で波や潮流による動きの変化がバイトのタイミングとなり、それを踏まえたうえでのアプローチがこの釣りの魅力だと感じています。

この釣りの場合はナイロンリーダーがマッチし、長さは10㍍を越えても操作しやすいです。竿はシンキングペンシルやポッパーとは違って胴調子のものを使用すればより楽しめると思います。

自身の好みを追求しよう!!

今回取り上げたポッパー、ダイビングペンシル、シンキングペンシルはいずれも磯の青物釣りにおける代表的なルアーですが、どれがよく釣れるというわけではありません。我々が楽しんでいるルアー釣りはそもそも魚を釣る以外にも楽しみが多く、それぞれのルアーでそれが味わえます。

その点を改めて見つめ直し、この機会に自身の釣りを振り返ってみるのも楽しいものです。そうやってどんな釣り方が好みなのかを確認することで、地磯の青物釣りの本当の魅力を味わいましょう!!

私のタックル

【ロッド】
ゼナック・デフィ ミュートス110HH（RGモデル）
ゼナック・デフィ ミュートス デューロ96HHH（RGモデル）

【ルアー】
シェルシェーピングルアーズ各種

【越智信清・プロフィール】

【ショア青物ゲーム・安全とマナーについて】

※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。