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【シーバスゲーム】ベイトの動向がカギを握るベイエリアの攻略法を解説

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ベイエリアのシーバスゲーム

餌となる小魚の居場所と季節ごとのパターンを理解すれば、おのずとヒット率が高まるシーバスゲーム。さらに、さまざまな知識とテクニックを駆使すれば1年中、しかも昼夜問わずにダイナミックな引きと豪快なエラ洗いが味わうことができる

解説:武田 栄

【シーバスゲーム】ベイエリアのシーズナルパターン

シーバス(スズキ)は沿岸部を中心に港湾や河川、磯場など、全国各地のさまざまな場所で釣れる魚である。近年ではさらに時期や場所、地域によるさまざまなパターンやメソッドも確立されており、それによって魚の活性に合わせたルアー選びや使い方、レンジ攻略など、ゲーム性の高さや釣りを組み立てていく楽しさも加わり、ますますおもしろくなっている。

ここでこの魚について少し整理しておくと、スズキはいわゆる「出世魚」である。40㌢クラスまでを「セイゴ」、40~60㌢クラスを「ハネ(フッコ)」、それ以上を「スズキ」と呼ぶ(シーバスはこれらの総称)。そして、軽く1㍍を越える超大型が、エリアによってはスニーカー履きで釣行できる陸っぱりでも狙えたりするのがこの釣りの醍醐味だ。

いずれにしても、ひと口にシーバスゲームといっても場所や時期などによってターゲットになるサイズが大きく異なる。したがって狙える魚のサイズと狙う場所に応じたタックル選びなどが必要となる。

現在では港湾部(沖波止も含む)、河川、サーフ、磯場と、場所ごとの季節に応じた攻略パターンが確立されつつある。ただ、いずれにしてもシーバスゲームが成立する大前提として「餌がいる場所」というキーワードがあげられる。シーバス捜しはまさにベイト捜しなのだ。たとえば、関西における季節ごとの傾向は…。

春(4~6月)

港湾部でのバチ抜けパターン。高活性な群れが多くて初心者にも釣りやすい時期。

初夏(6~7月)

ベイトが沿岸部を回遊してさまざまな場所で釣れだす。メインベイトはイワシ類やボラの稚魚、サバ・アジなど。

夏~初秋(7~9月)

水温の上昇とともにベイトは沿岸部から少し離れる。イワシ類などは水質のよい少し沖を回遊するため、沖波止などが狙い目となる。また、餌が豊富になる河川も有望だ。

秋~初冬(9~12月)

沿岸部一帯の水質がよくなり、さまざまなエリアで回遊が見られて狙いやすくなる。また、秋は大雨などによる増水時のパターンや落ちアユパターン、サーフや磯場では「落ち」と呼ばれる産卵を意識したコンディションのよい大型狙いのパターンが楽しめる。ベイトはイワシ類の他に大型のサヨリなど。

厳寒期~春(1~3月)

水温が低下して全体的には釣りにくくなるが、産卵明けの個体を狙うハゼパターンや、稚アユなどにつく大型狙いが楽しめる。

ベイエリアのシーバスゲーム

【シーバスゲーム】ベイエリアのタックル選びの基準

釣り具店の店頭にはシーバスロッドとして長さや調子など、実にさまざまなタイプのロッドが並んでいる。ここからも状況に合わせたタックル選びの重要性やこだわりの深さが感じ取れるだろう。この釣りにハマればその種類の多さにも納得できることと思う。

とはいうものの、やわらかめのエギングロッドやバスロッドでもとりあえず代用は可能だ(バスロッドは短竿が多いので使える場所が限られるが…)。ただ、少し本腰を入れてトライするならやはり価格面や調子でも種類の多い専用ロッドの購入をおすすめする。また、せっかくのルアーをむやみにロストしないためにも、PEラインとリーダーの結束(ラインシステム)はぜひ覚えておきたい。最初は簡易的なものでOKだ。

【ロッド】
スニーカーで釣行できる港湾部なら8㌳クラス(7.8~8.6㌳で対応ルアーウェート表示が5~25㌘のもの)がオールマイティー。このクラスなら小型ルアーをゆっくりと引く春のバチ抜け、ミノーやバイブレーションを中心に用いる港湾部での基本的なパターン、足場のよい河川での釣り、ライトウェーディングゲームまで対応可能。
【リール&ライン】
2500番クラスのスピニングリールが標準。ラインはPE0.8~1.5号を使用する。
【リーダー】
魚とルアーのサイズに合わせてフロロの12Lb(3号)~30Lb(7号)を使いわける。長さは1㍍ほどとして、スナップを介してルアーをセットする。
ベイエリアのシーバスゲーム
【ルアー】

ミノー、トップウォータープラグ、リップレスミノー、バイブレーション、ワームの5種類があればすべての層を探ることができる。

ルアーのサイズは各タイプともに7~9㌢ぐらいのものでOK。なお、フックは最初からルアーにセットされているものでもいいが、耐久性や掛かりの向上を求めると自分なりに信頼のおける別売りのものに交換するようになる。
ベイエリアのシーバスゲーム
【その他】
フィッシュグリップ、ヘッドライト、ランディングネット(4.5~5.4㍍ほどの柄にセット)、ハリを外すためのペンチ、ラインカッターなども必需品。

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