私のロックショアヒラマサ道|【SHORE SNIPER vol.30】
大型と思えるヒラマサとのファイトで過去の失敗談は?
ヒラマサに限ったことではないと思いますが、大型魚とのファイトはどうしても魚に主導権を握られてしまいます。10㌔程度の魚ならそれほど苦労もしませんが、大きな魚のパワーをロッドで受け止めるととても強く、高負荷をかけたドラグが逆転して簡単にラインを引き出していきます。そして、魚の向かう方向をコントロールすることなどできません。
もちろん、ファイトではでき得る限りの努力はしますが、キャッチできるかどうかはどうしても運しだいになってしまうというのが私の考えです。それでも魚をバラしてしまうと、「ああすればよかった」「こうしたらよかった」と、いろいろな思いが湧いてきて悔しい思いを噛み締めています。
そして私の場合、魚のサイズに関係なく自分の準備不足や油断による失敗が多いですね。ヒラマサに接続リング部のノットからブレイクさせられたことをはじめ、古いPEラインのままでたいした負荷もかけずに切れてしまったり、酷使したノットのまま魚を掛けて抜けてしまったり、新品のルアーをデフォルトのまま投げてみたら大型がヒットしてハリが折れてしまったり…。万全の準備をしていれば取れていた魚も数多くいたと思います。
ただ、準備に時間を割く間もないほど釣行回数を稼いでいますので、仕方ない部分でもあります。もっとも、私個人の性格的な問題が大きいとは思いますが…。
これまでに経験した会心の釣りは?
前述したように魚をキャッチできるかどうかは運の割合が大きいととらえていますが、会心ということなら、はっきりと覚えている釣りが2度あります。
1つは数年前の春、外房の磯でメーターオーバーのヒラマサを含む5ヒット5キャッチを達成できた日のこと。当日はかなりの波と強風で磯際に立つのも危険なストーミーなコンディションでした。そんな中、いいサイズのヒラマサを高い足場から抜き上げたり、ヒラスズキ用のロッドで苦労してキャッチしたり…。自画自賛ですが、他の人ではなかなか釣り自体が成立しないであろうコンディションの中、最高の釣果を得るという文句なしの内容でした。
もう1つは2019年の小笠原遠征でキャッチした記録サイズのスジアラ(コクハンアラ)。至近距離でヒットしたのですが、ラインブレイクさせられないよう足場をかえたり、全力で止めにかかったりした末に手にしたトロフィーサイズは一生モノの思い出です(※コクハンアラとのファイトの模様はゼナックのYou Tubeチャンネルにて解説動画が視聴できます→https://www.youtube.com/watch?v=W4W4D9bBe8A)。
以上、今回は質問に答える形で自身の釣りについて紹介させていただきましたが、私にとっても自分の釣りを振り返るよい機会になりました。今後もしばらくはいろいろな面で我慢が続くと思いますが、コロナ騒動が収束して釣りに行ける状況になりましたら、ぜひまた思い切り楽しみましょう。
【大野 祐・プロフィール】
【磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて】
【ショア青物ゲーム・安全とマナーについて】
※上記のリンク先にある「磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて」「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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