ショア青物&エギング・初場所での立ち回り方は?|【F.R.E.A.M vol.15】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

ショア青物&エギング・初場所での立ち回り方は?|【F.R.E.A.M vol.15】

五島列島のロックショア青物

そして、現地で迎えた最初の休日は沖磯への釣行も考えましたが、マップで気になっていた地磯が諦めきれずアタックすることに。まだ暗いうちから宿泊先を出発し、市街地から車で40分ほどかけて駐車場に到着しました。ホームの鹿児島に比べるとポイントまでの所要時間はおよそ3分の1。本当に幸せな環境ですね。

地元の方が切り拓いた山道を使わせてもらうことに感謝しながら歩を進め、20分ほどでどうにか目当ての磯に降りることできました。そして、7時に実釣スタート。まずはトップウォータープラグをキャストします。激流ポイントなので、今にも青物が飛び出してきそうな雰囲気です。

しかし、そんな期待とは裏腹にバイトがありません。ルアーをローテーションしながらアプローチを続けるもダメ。10時を過ぎたころに気分転換を兼ねてワームをキャスト。ワンドで根魚を狙います。そして、底を取ってスローにリトリーブしていると、さっそく「ゴッゴッ」というアタリが!!  リールをゴリゴリ巻いて寄せていると、水面で「バシャバシャ」と暴れてフックアウト。そうです、ヒットしたのはスズキだったのです。これには意表を突かれ、エラ洗いでフックが外れました。

すかさずドラグを緩めて同じアプローチで攻めると再びヒット!!  ライトショアジギング用のタックルだったので引きは強いと感じませんでしたが、慎重にファイトして無事に五島初フィッシュを手にすることができました。キャッチしたのは82㌢のヒラスズキでした。

ブリ・ヒラマサ・アオリイカ・五島列島4
五島の初フィッシュが良型のヒラスズキということで感無量です。

その後は再び本命の青物を狙うも反応なし。ここでいったん車まで戻って休憩を挟んだあと、車はそのままで先ほど降りた磯の反対側のポイントへ向かうことに。この時点で13時でした。

無事に目当てのポイントに到着して海を眺めていると、ブリかヒラマサが「パシャ」とボイルする姿を確認。急いでタックルをセットして魚から見られないように隠れ、座った状態でミノーをキャストしました(効果があるかどうかは分かりませんが…)。

すると「ワラワラ~」と3匹の魚がチェイスしてきましたが、食ってくれません。そして、2投めは1匹だけチェイス、3投めには魚の姿が見えなくなってしまいました。

磯を少し歩いてポイントを移動すると、先ほどと同じ状況に遭遇しましたが、やはり口を使ってくれません。どうやら小型のベイトを捕食しているようです。僕の技量では何ともできないので手前の魚は無視し、沖の潮に沿って回遊する魚に狙いを絞ることにしました。

そして、この作戦が奏功しました。干潮15時、潮がわりのタイミングでミノーにバイトしてきたのは85㌢のブリでした。

ブリ・ヒラマサ・アオリイカ・五島列島5
ブリ・ヒラマサ・アオリイカ・五島列島6
自分なりに考えて立ち回り、何とか本命の青物をキャッチすることができました。

五島列島といえばヒラマサ!!

結局、その後の釣行も含めて五島列島では3匹のブリを釣りました。ただ、どうしてもヒラマサが釣りたいという思いが強く、竿を出せる日はできる限り磯に通いましたが、ヒラマサはなかなか微笑んでくれませんでした。

そして、出張最終日の前日に最後のヒラマサチャレンジ。午後から時間が空いたので先に紹介したブリを釣った地磯へ向かいました。

この日は大潮回りで干潮が15時。実釣を開始したのは13時でした。潮もいい感じに流れており、ベイトは確認できないものの雨が降っていて雰囲気は上々です。

そんな中、トレースコースをかえながらキャストを繰り返しましたが反応はありません。そして、上げ潮が効き出した16時ごろ、シンキングタイプのペンシルベイトを潮かみにフルキャストし、ゆっくりめのアクションで誘っていると「ドッバーン」と出てくれました。魚の感触がしっかりと手もとに伝わるまで待ち、渾身の合わせでヒットに持ち込みました。その後は強引なやり取りで寄せてきて無事にランディング。手にした魚は念願のヒラマサでした。サイズは五島のヒラマサとしては小さいかもしれませんが83㌢。心の底からうれしい1匹となりました。

ブリ・ヒラマサ・アオリイカ・五島列島7
念願のヒラマサをキャッチ。この魚を追い続けた日々は自身にとって本当によい経験になりました。

以上、今回は出張で訪れ、仕事の合間に竿を出した福江島ですが、本当に素晴らしい島でした。釣りを楽しむ環境はもちろんですが、島の方々がとにかくやさしく、フレンドリーで温かかったのが印象的でした。毎年移住する方がたくさんいるのも頷けます。

初めて現地を訪れたため、釣りに関しては不安もありましたが、これまでの経験とグーグルマップを活用してしっかりと楽しみ、本当によい経験ができました。時節柄、現在は外出や旅行、遠征も自粛していますが、コロナウイルスが終息したら再び五島列島に足を運びたいと思います。穏やかな日々が1日も早く戻ることを祈っています。


使用タックル

【ロッド】
ゼナック・ミュートス アキュラ100HH
シマノ・コルトスナイパーSS S106M
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【リール】
シマノ・ツインパワーSW5000XG
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【ライン】
シマノ・タナトル8 3号
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【リーダー】
サンライン・トルネード ベーシック船ハリス10号

ヒットルアー


【KONG・プロフィール】

鹿児島のSWルアーゲームフィッシングクラブ、KFC(Kagoshima Fishing Crew)に所属。クラブのスローガンである「魚至上主義」のもと、ロックショアでの青物やロックフィッシュ狙い、エギングなど幅広い釣りを楽しんでいる。また、恵まれた体格とタフネスさでヘビーウェートジグを休憩なしで半日シャクり続けるなど、ストイックに釣りを追求している。

【ショア青物ゲーム・安全とマナーについて】

※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。


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