多彩な魚種が楽しませてくれる小笠原・母島のジギング|【マニアな仲間たち vol.8】
大型のハマダイ狙い
2日めも同じような風だった。昨日の手前のポイントから始めるも潮が緩い。やはり毎日同じようにはいかない。状況を見ながら自分自身が海に合わせなければ、魚からの反応は出てこない。ダラダラの潮の中、特にピークもなく1日が終わった。
3日めはナギがよかった。2時間ほど船を走らせ、ハマダイ(オナガダイ)のポイントへ向かう。母島の中でも10㌔越えのハマダイを狙って釣ることができる貴重な釣り場だ。水深は350㍍ほど。ロッドはクロスボーダー60-8、ジグは600㌘のスパイナローを投入し、速いフォールで大物を狙う。すると、底から10回ほどジャークしたところでヒット。底潮が重く、魚の重量感はたっぷりだか、ラインを引き出すほどの引きではない。嫌な予感がして上がってきたのはクロタチカマス。予感が的中した。森船長はニコニコしながらクロタチカマスをさばき出す。塩焼きや醤油漬けにすると脂が乗っておいしいのだ。
次の流しでもクロタチカマスがヒットした。この重い潮は底潮が動かずの暗い潮なのだろう。オナガダイは明るい潮を好む傾向にある。そこで大物ポイントを諦め、手堅いポイントで夕方まで粘ることにした。
餌釣りには5㌔までのハマダイがポツポツと釣れるが、ジグにはすこぶる反応がわるい。スピンドル400㌘でシルエットを小さくして狙ってみるも反応なし。このポイントのハマダイはいつもながらジギングには厳しい。
夕方になり、陽が傾いたころに小型が数匹釣れたところで終了の時間となった。1日中シャクり続けたが、結局大型からの反応はなかった。
4日めは母島の北のポイントへ向かった。ここは水深100㍍前後に岩礁帯が広がるポイントで潮通しもよく、毎年よい釣りをさせてもらっている。「今年はサメが多いんだよ」と船長が気になることをつぶやく。そして、小型のカンパチを数匹釣ったところで噂のサメが現れた。
掛けても掛けてもサメに持っていかれる。魚が上がってこないので島の東側へ移動。潮裏のようなポイントだが、それなりに魚は釣れてくる。時間を見て北のポイントに戻ったが、あいかわらずサメの猛攻が続き、諦めて港に戻った。
5日めは風が強くて出船中止となったため、カメラを持ってバードウォッチングに出かけた。すると、島内のウォッチャーさんが親切に声をかけてくれ、ガイドをしてもらった。こんなところも母島の魅力の1つだろう。
やさしい釣りの必要性
その後、6~8日めも北側のポイントはサメの猛攻で釣りにならなかった。そのため、姉島・妹島南側のポイントに的を絞って出船。森船長は同じポイントを流さないよう、水深やスジをかえて操船してくれる。
砂地に点在する岩礁を探り探りでジグを操る。着底の感触で砂地と分かれば、3回巻いて落とすことを繰り返す。岩礁に差しかかればしっかりとしたジャークでカンパチを狙う。小笠原・母島の海は本当に豊かだと思う。教科書通りにポイントに入れば何かしら魚からの反応がある。
今回の釣行ではリリースのことを考え、ジグの後ろ側にシングルフックをセットし、前には抵抗を増やすためにフックをセットするもののハリ先を曲げて掛からないようにするパターンで臨んだ。そして、今回はフック1個でも十分に楽しむことができた。スレ掛かりも少なく、素早いリリースができることを確認できた。
船便しかなく、船を乗り継いで訪れる母島でさえ、島の漁師さんたちは魚が少なくなったといっている。少し魚にやさしい釣りを考えてみようと思った今回の母島釣行だった。
母島の魚たち1
母島の魚たち2
使用タックル
【ロッド】
ガレージナギ・クロスボーダー60-4
ガレージナギ・クロスボーダー60-6
【リール】
スタジオオーシャンマーク・ブルーヘブンL50
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スタジオオーシャンマーク・ブルーヘブンL80
【ライン】
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【ジグ】
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ディープライナー・スパイナロー
コジャント・FBW
【フック】
スタジオオーシャンマーク・青技20号太地(プロト)
スタジオオーシャンマーク・青技25号(プロト)
【西本康生・プロフィール】
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