ヒラマサ・ロウニンアジ+α 二刀流で有意義な青物ゲームを満喫‼︎|【F.R.E.A.M vol.14】
待望の時合が到来!!
時刻はすでに13時過ぎ。二刀流釣行は本当に時間が経つのを早く感じます。ルアー釣りももっと楽しみたいと考え、ポッパーをキャストすることにしました。
午前中にミスバイトがあった周辺に狙いを絞り、ポッパーが飛び出さないように注意しながら小刻みなポッピングで誘っていると、「ドカン」と派手に出てくれました。
魚の重みが伝わってからしっかりとした合わせを3回入れます。するとかなりの抵抗を見せ、6㌔ほどに設定していたドラグを鳴らしてラインが引き出されました。水深が浅く、沈み根に走られるとラインブレイクの恐れがあったので強引に寄せてきました。何度かの鋭い突っ込みを凌いだ末にキャッチしたのは7㌔クラスのロウニンアジでした。
この時期のロウニンアジは脂の乗りが抜群で、炙り寿司などにしていただくと絶品です。そういった意味でもかなりうれしい釣果です。
ともあれ、ロウニンアジは1匹釣れると連発することがあるのですぐにアプローチを再開。10分ほどキャストを続けたところでポッパーが引ったくられ、同サイズのロウニンアジをキャッチすることができました。
以降はルアーへの反応がなくなったのでタイドプールで生かしておいた魚を絞めたり、フカセ釣りを楽しんだりしました。
時刻は15時過ぎ、迎えの渡船がくるのは16時なので残り30分ほどです。ここでフカセ釣りの道具を片づけ、最後はポッパーを投げることにしました。
すると、夕まづめの時合に入ったのか、おもしろいように水柱が立ちます。結果、同じパターンのポッピングで同サイズのロウニンアジを2匹キャッチ!! とてもクーラーには入りきらなかったのでこれらはリリースしました。最終的にヒラマサ1匹、5~7㌔のロウニンアジ4匹、中型のクロとイサギを数匹という釣果に恵まれ、大満足で帰路に着きました。
冬のショア青物ゲームは水温の関係からか、日によっては朝まづめよりも日中や夕まづめに時合が訪れることもしばしばあります。また、青物狙いだけで1日を通すのは体力的にもキツく、がんばっても釣果として報われにくいのがオフシーズンの釣りです。
もちろん、盛期にはストイックに青物を狙い続けてスキルアップに励むのも有意義ですが、オフシーズンには肩の力を抜き、今回の私のように他の釣りと並行して青物を狙うのも大いにアリだと思っています。「釣れたらいいなぁ」ぐらいの気持ちで気軽に楽しむのもよいものですよ。とにかくフィールドに立つことが先決で、釣り場では自分なりの価値観で楽しめば有意義な時間が過ごせます。そんなことを改めて感じた今回の釣行でした。
【番外編】二刀流ならではの楽しみ方
先の沖磯釣行に加え、フカセ釣りシーズンのハシリとなる12月初旬の二刀流釣行についても番外編として紹介したいと思います。二刀流でこそ楽しめるパターンとして参考にしていただければ幸いです。
その日も佐多岬の沖磯で竿を出したのですが、水温はおよそ22度でした。日中は青物の反応がなく、フカセ釣りでは小さなイズスミなどの餌取りが多くて苦戦を強いられました。
「今日はダメかな…」となかば諦めていたとき、フカセ釣りで20㌢ほどのムロアジが釣れました。すると、寄せてきたムロアジをめがけて10㌔以上はありそうなクエと1㍍近い2匹のヒラマサがついてきました。これには大興奮で急いでジギングロッドを取り出し、手持ちで最も大きなアシストフックをセット。ムロアジを鼻掛けにして投入しました。最強の泳がせ釣りです(笑)。
すると、先ほどのクエの下から1㍍以上ある化け物のようなクエが登場。ムロアジをひと飲みにしたかと思うと、反転して一気に走り出しました。私自身、これほど大きな魚の捕食シーンを目の当たりにしたのは初めてだったため、興奮して早合わせになってしまいました。結果、ハリ掛かりせずにスッポ抜けとなってしまいました。ちなみに、後日クエに詳しい人にお話を伺ったところ、1㍍以上のクエならゆうに20㌔はあるそうです。
その後、心中穏やかではない状態でルアーをキャストしましたが、反応はありませんでした。そこでフカセ釣りをすると再びムロアジが釣れ、今度はそれに4匹のヒラマサがついてきました。すぐに先ほどと同じ要領で泳がせ釣りをすると、ヒラマサの群れがやってきてその中で最も大きなヒラマサがムロアジをひと飲みにして走り出しました。
同じ轍を踏まないようにゆっくりと3秒ほど待って思い切り合わせを入れると、今度はきっちりとハリ掛かりしました。足もとでヒットしたヒラマサはフルパワーで磯際に突っ込もうとします。ファーストランは強引に止めたものの、頭の向きをかえたヒラマサは、今度は右側のハエ根に向かって一直線。ラインが磯に擦れる危険があったため、ベールをフリーにして磯伝いに回り込み、フルパワーでリフトをかけました。そして、何とか浮かせてキャッチしたのは92㌢、7㌔クラスの良型ヒラマサでした。
その後もムロアジが釣れたところで泳がせ釣りを行ない、体高のある78㌢のヒラマサを追加。足もとで掛けたヒラマサの引きはこれまで経験した中で最も強く、スリリングなやり取りを体感することができました。
このときのような釣りは条件が重ならなければ成立しませんが、二刀流ならではの釣果といえます。フカセ釣りのタックルではムロアジを釣ることができても、泳がせ釣りで食ってきた魚を取るのは不可能。逆にジギングタックルだけでは生き餌となる魚の確保が難しくなります。双方の利点が合わさって成立したパターンであり、邪道な釣りかもしれませんが、私自身は非常に楽しめました。
そして、何より足もとで掛けたヒラマサとのやり取りは、ルアーアングラーとして貴重な経験になりました。個人的には周囲の迷惑にならなければ、個々でさまざまな釣り方を楽しんでもよいと思います。海は何が起こるか分かりません。その中で釣りの楽しみ方は無限大にあるはずですし、せっかくの休日を目一杯楽しむのが一番です。そのためにも、今後もいろいろと試しながら楽しんでいくつもりです。
最後に、間もなく春の大型青物や親イカシーズンの開幕です。体調管理と安全に留意し、みなさまもよい釣りをお楽しみ下さい!!
使用タックル
【ロッド】
リップルフィッシャー・ランナーエクシード103H
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ヤマガブランクス・ブルースナイパー100H
【リール】
シマノ・08ステラSW10000PG、13ステラSW 10000PG
【ライン】
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【リーダー】
サンライン・トルネード ベーシック船ハリス20号
【ルアー】
パープルイズム・ジュロク150F
【田村孝介・プロフィール】
※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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