良型メバルも視野に入れて高確率に楽しむデイメバリングのススメ｜【Shar’s=Style= vol.9】
リグセレクト
前述したようにデイメバリングではアピール系アクションが基本となる。また、それでゲームを組み立てる方が勝負も早く、効率よく探ることができる。
その点を踏まえて私は重めのジグヘッドやカブラを使用することが多い（ウェートは２～３㌘）。そして、ボトム付近から宙層域に狙いを定め、ダート系アクションをベースにアプローチするのが基本パターン。リグの使い分けについては、シェイクでアピールしてバイトを誘いたいときはジグヘッド、魚皮やティンセルならではのフォール姿勢とややスローなフォールでアピールしたいときはカブラを使用する。
また、アタリがあってもフッキングに至らなかったり、ファイト中にフックアウトするなど、メバルの食いが渋いときはライトキャロライナリグを使用することも多い。メバルが目の前に落ちてきたワームにのみ反応するときは食いが浅い傾向にあるが、そのような状況でライトキャロライナリグが活躍する。
ただし、ライトキャロライナリグでナチュラルに誘うわけではなく、あくまでもアピール系のアクションで誘うのが基本。具体的には小刻みにシェイクしながらのリフト＆フォールや、シャクリ＆フォール（エギングの要領）でリアクションバイトを誘発する。
この釣りのキモはジグヘッドとワームの選択であり、決して何でもよいというわけではない。何も知らずにチャレンジすると、運がよくて１～２匹、そうでなければ反応なしに終わってしまうことだろう。
前述したようにこの釣りではリアクションバイトを誘発するのだが、アタリはついばむような感じで非常に小さい。これを確実にフックアップさせる必要がある。潮流を利用したドリフト釣法もそうだが、ショートバイト対応のジグヘッド＆ワームが必要となるのだ。
その点について、私が何年間もトライ＆エラーを繰り返して完成したアイテムが辻原監修として発売されることになった（ダイワ・月下美人SWライトジグヘッドSS極み、ダイワ・月下美人ドリビーム0.9）。ジグヘッドは＃12、＃14とコンパクトでショートバイトでも高いフッキング率を誇る。さらに、強い合わせでも曲がらないのが特徴だ。一方、ワームは0.9㌅とまさにひと口サイズ。コア部分に集魚剤を内蔵しており、ついばむような繊細なアタリでも魚の口中に長くとどまるのでフッキングが決まりやすい。
タックルセレクト
ここまでの話の流れでいうと、ラインはPE＋リーダーという組み合わせが妥当だと思われるかもしれない。もちろん、メバルがガンガンとアタッてくる状況ならそれでもいいのだが、フォール中にショートバイトのみといった場合にはPEラインの浮力が邪魔をしてアタリを感知できないことがある。
また、細かなアクションを演出したい場合もPEラインの浮力がアクションを掻き消してしまう。特にキャロライナリグの場合はシンカー2.5㌘＋ジグヘッド0.3㌘と軽量なセッテイングのため、ラインの浮力がアクションや感度に大きく影響する。これらを考慮して試行錯誤した結果、フロロ２～３Lbが最も使いやすいことが分かった。
そして、フロロ２Lbを使用する場合、通常のメバリングならはUL（ウルトラライト）アクションのロッドを選択することが多いと思う。もちろん、小さなアタリを弾かずにフッキングにさせるためにはULが有利だが、遠投した先のボトム付近で出る小さなアタリをフッキングに持ち込むには少々柔らか過ぎる。そういったことから、遠投性やフッキング性能を加味して7.6㌳クラスでML（ミディアムライト）アクションのロッドがベストと考えている。
ただ、ロッド全体の張りが強いと合わせ時やファイト中にハリが外れてしまうことが多く、加えて細いラインを使用するうえでも無理なやり取りができない。そこでベリー付近にある程度の柔らかさが必要となる。
既存のロッドをいろいろと試したものの満足のいく結果は得られず、こちらも自身で監修して完成にこぎつけた（ダイワ・月下美人 EX AGS 76MLS-T・E）。軽量ジグヘッドやライトキャロライナリグの遠投性にも優れ、細いフロロやナイロンラインの釣りでも急激な負荷をかけない。また、ファイト中も必要以上に魚を暴れさせないのでバラシを軽減できる。フロロで小型プラグを操作する際も重宝する。
リールに関しては通常のメバリングなら1000～2000番クラスを多用するが、このゲームではあえて2500番（私はダイワ・セルテートLT2500SXHを使用）を用いる。7.6㌳のロッドとのバランスもよく、何より1000番～2000番のリールと違ってパワフルな点がセレクト理由だ。
この釣りでは遠投して沖のブレイクを狙うことが非常に多い。そして、ボトム付近のアタリに対して即座にフッキングできるパワーが必要となる。特に沈み根や海藻付近などで良型メバルを掛けた場合、障害物に逃げるのを止める必要がある。このとき、1000～2000番クラスのリールではラインの巻き取れないことも。その点、パワーのあるリールなら良型メバルの突っ込みを防げる。さらに、前述したようにランガンでポイントをチェックしていくわけだが、その際にもリグの回収スピードが早いので効率のよい釣りが展開できる。
2020年１月の実釣
１月14日の14時、デイメバリングを楽しもうと神戸市立平磯海つり公園へ向かった。当日は16時に満潮の潮止まりとなるので２時間足らずの勝負である。
まずはライトキャロライナリグをキャストし、メバルの有無と活性をチェックしながら小移動を繰り返す。潮がやや速かったのでシンカーを２㌘から３㌘に変更。すると、海面には何の変化もないポイントで突然強いアタリをとらえた。
ロッドが気持ちよく曲がり、デイメバリングならではの引きが伝わってきた。それを楽しんでキャッチしたのは23㌢のメバル。その後もすぐにヒットしたが、食いが浅かったのかファイト中にバレてしまった。やはりリアクションバイトの場合はフッキングを決めるのが難しい。
とはいえ、その後も間髪入れずにヒット!! 今度は慎重にファイトして20㌢クラスを追加した。さらに調子よくヒットが続いた。このときに意識したのは同じポイントを続けて狙わないということ。少しずつ移動しながら狙うように心がけた。
結果、この日は20～23㌢のメバルを11匹、15～20㌢のガシラを３匹、加えて25㌢クラスのマダイを釣ることができ、短時間ながら充実したデイメバリングを楽しんだ。今後はメバル・ガシラともにますます活性が高くなるので非常に楽しみだ。
最後に、20年ほど前はルアーのメバル釣りといえば、まだまだマイナーな存在だった。ジグヘッドの釣りがメインでタックルの選択肢も少なかった。重さ違いのジグヘッド数個とワームを数種類だけを持って夜な夜な近場の漁港で楽しんだものだ。
それが今や飛躍的な進化を遂げ、各社からさまざまなメバルタックルが登場。攻略の幅や楽しみ方の選択肢が大きく広がっている。これによりデイメバリングも成立するようになったので、その楽しさをぜひ味わっていただきたい。
使用タックル
【ロッド】
ダイワ・月下美人 EX AGS 76MLS-T・E
【リール】
ダイワ・セルテートLT2500S-XH
[button url=”https://www.amazon.co.jp/ダイワ-DAIWA-スピニングリール-LT2500S-XH-2019モデル/dp/B07MQWMP7M/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=セルテートLT2500SXH&qid=1580797649&s=sports&sr=1-1&_encoding=UTF8&tag=memenet0a-22&linkCode=ur2&linkId=07ca49e9e738c7179e7302d006f14d31&camp=247&creative=1211″ target=”blank” background=”#efa82d” size=”2″ icon=”icon: external-link” icon_color=”efa82d” text_shadow=”1px 1px 2px #000000″]Amazonで見る[/button]
【ライン】
ダイワ・月下美人 TYPE-F 陰２Lb
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【キャロシンカー】
ダイワ・月下美人 TGアジングシンカー2.5～３㌘
[button url=”https://www.amazon.co.jp/ダイワ-Daiwa-メバリング-TGアジングシンカー-850315/dp/B006NCNC40/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&dchild=1&keywords=月下美人%2BTGアジングシンカー2.5&qid=1580798426&s=sports&sr=1-1&th=1&psc=1&_encoding=UTF8&tag=memenet0a-22&linkCode=ur2&linkId=1ebf8fd8e6fbd9798c66c845e3ebd976&camp=247&creative=1211″ target=”blank” background=”#efa82d” size=”2″ icon=”icon: external-link” icon_color=”efa82d” text_shadow=”1px 1px 2px #000000″]Amazonで見る[/button]
【ジグヘッド】
ダイワ・月下美人SWライトジグヘッドSS極み
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【ワーム】
ダイワ・月下美人ドリビーム0.9
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【辻原伸弥・プロフィール】
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