関西圏で美味なヒラメを釣ろう!!《播州エリア編》
ヒット率アップの考え方とアプローチ法
図②のような漁港では夕まづめになるとイワシやアジなどのベイトが港内に入り、朝まづめに沖へ出ていく。そんなことから朝夕のまづめどきが狙い目となる。
時期によっては他のフィッシュイーターも多いが、ヒラメ狙いなら船道のブレイクをていねいに探るとよい。スズキやタチウオをいかに回避して釣るかが攻略のキーポイントだ。
時合と条件
釣行する場所によってかわるので一概にはいえないが、播州エリアでは下げ潮時が有利だ。これはヒラメに限らずフィッシュイーター全般にいえるだろう。漁港回りでは下げでも上げでも潮さえ動いていればチャンスはあるが、下げの方が漁港の出入り口付近の潮流が速くなり、その流れに負けたベイトがブレイク付近に溜まりやすくなる。
サーフでの下げ潮時は岸寄りにいたベイトが瀬の間を通って沖へ出ていくのでヒラメはそれを通り道で待ち伏せしているように思う。
播州エリアは基本的には潮色が濁り気味である。漁港回りで狙うならある程度澄んでいるところを捜した方がいいが、サーフや河口では多少の濁りは気にしなくてもいいだろう。水深は漁港では5~6㍍もあればOKで、サーフでは50㌢あれば十分にチャンスがある。底質は泥だけよりも砂泥底や砂地の方がいい。石や藻場などのストラクチャーが点在している方が流れの変化ができるし、ベイトが留まりやすい。
サーフや河口では干潮が朝まづめを外れた日を選びたい。干潮の3時間前ぐらいから釣りを始め、潮が止まるまでが勝負となる。
朝まづめ前後だけの釣行だとスズキしか釣れない可能性もあるが、ヒラメもスズキも狙いたいなら朝まづめ前後に干潮が重なる日に釣行するといいだろう。
漁港では朝、または夕まづめオンリーの短時間集中型がおすすめだ。いずれにしても下げ潮が重なる日を選びたい。
アプローチのコツ
漁港出入り口では潮流に対してアップストリーム気味にキャストし、フリーフォールで着底させる。ボトムを意識してトレースしよう。
サーフや河口回りではウェーディングゲームになることが多い。沈み瀬の回りをサーフェイス(表層)を意識して攻めたい。また、瀬と瀬の間のボトム狙いを組み合わせればバッチリだ。
タックル
漁港では足場が高いことも想定してロッドは9㌳前後、サーフでは取り回しが楽な8㌳前後がおすすめだ。いずれも扱えるルアーウェートが21㌘ぐらいまでで、レギュラーテーパーかスローテーパーのものがいい。リールは2500~3000番がベストマッチ。ラインはPE1号前後で、リーダーはナイロン20Lb(サーフでは50㌢から1㍍、漁港では1.5~2㍍)。
ルアーは、漁港では21㌘までのバイブレーションやスイムベイトタイプのハイブリッドルアーを主体にジグヘッド+シャッドテールワームなどでボトムをスローにしつこく攻める。サーフもバイブレーションやハイブリッドルアーを主体に飛距離が出しやすくて広く探れる7~9㌢のシンキングペンシルなども使ってサーフェイスを攻める。また、9㌢までのオフセットリップ系のミノーをジャークしてリアクションバイトを誘うパターンも有効だ。ボトム狙いはジグヘッド+シャッドテールワームでストップ&ゴーで攻める。
前述した通り、播州エリアはスズキが非常に濃い。その猛攻をかわしてヒラメを手にするのはなかなか難しい面があるが、それだけに手にしたときの喜びはひとしおだ。ぜひみなさんも挑戦していただきたい。もちろん、周辺の住民などに迷惑にならないようにマナーよく、安全に楽しんでいただくようお願いしたい。
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