ベイトタックルで楽しむショア青物ゲーム《後編》

大型青物・ベイトタックル5

《前編》に続き、長崎での大型青物狙いの模様を紹介したい。時合に助けられることが多かった晩秋の前半戦を振り返り、後半戦は攻めの姿勢で挑んだところ…

Text & Photo  ずん(ペンネーム)

悔いが残るヒラマサとの勝負

《前編》では長崎県北エリアにおける秋のショア青物ゲームの模様を紹介したが、引き続き後半戦の様子をレポートしたい。


※《前編》の記事はコチラ
https://memenet.co.jp/sw/sea_fishing/22790/


今シーズンに入って4度めのチャレンジでは思い切ってフィールドを変更。この日は仕事を早く切り上げ、平戸島の対岸にあたるエリアの状況を見ながらドライブ。こちらも大瀬戸エリアと同様に沖では鳥山などがよく見られた。

日没まであと1時間ということであまりのんびりもしていられない。そこで、過去に実績があるポイントにエントリーすると、運よく条件が揃っていた。非常に潮通しがよく、沖では青物が単発でボイルしている。そして、何よりタイドプールにカタクチが打ち上げられていた。位置からして打ち上げられたのはおそらく満潮時。ここでも潮止まり付近のタイミングにチャンスが訪れるようだ。都合のよいことに30分後には干潮を迎える。

大型青物・ベイトタックル6
前半戦では複数のヤズをキャッチ。その勢いを後半戦に繋げたいところだが…。

さっそくキャストを開始し、目の前の潮目に何度もポッパーを通す。50㍍沖では青物が頻繁にボイルしているが、反応が得られないまま干潮の時刻を迎えた。

その5分後、潮が動き出したところで水面が割れてヒット!!  強烈に竿を絞り込む引きはおそらくヒラス(ヒラマサ)だ。しかし、体勢を整えて竿を立てると「ブツンッ」と嫌な感触が。回収するとフックのケブラー部分が切れていた。好条件を前に冷静さを欠いてしまい、チェックを怠ったことが祟った。呆然としたまま日暮れを迎え、ヒラスに申しわけない気持ちを抱えての納竿となった。

予期せぬ形で強制終了

5度めのチャレンジは《前編》で紹介した友人のリベンジを果たすべく2人で同じポイントへ。2週間ほど空いたので状況がかわっていないか不安だったが、あっさりと青物のお祭りタイムに突入。2人揃って5㌔クラスのヤズをキャッチすることができた。

大型青物・ベイトタックル7
この日もお祭りタイムに遭遇。友人は前回のレベンジを果たすことができた。

早々に釣果が上がったのはうれしいが、よくよく考えるとここ最近は潮止まりの時合に助けられてばかり。もっと狙って釣りたいという気持ちが強くなり、ここでポイントを移動することにした。

このときに意識したのは青物目線によるベイトの追いやすさ。潮止まりが近づけばルアーへの反応はよくなるが、それ以外のタイミングはさまざまな好条件が重ならなければルアーに反応してくれないことが多い。その点を踏まえて選んだポイントは風が当たる岬。30㍍沖は水深20㍍超という極端な地形で、潮も風もしっかりと岬の先端付近に当たっていた。ボイルはないが手前のワンドにはかなりの数のカタクチイワシが確認できた。

前述したように潮止まりが絡まなければ青物のルアーに対する反応もセレクティブとなる。この日はカタクチイワシのサイズも小さかったことから、大型ペンシルに比べて飛沫やポップ音でアピールできるポッパーを選択した。

すると、1投めから反応が!!  これはヒットに至らなかったが、すかさずもう1投すると今度はしっかりとバイトしてきてヒット。潮止まり以外のタイミングでヒットしたことにテンションが上がる。しかし、このテンションの高さが悲劇を生んだ。足もとまで寄せてきて、なかば強引に魚を瀬にズリ上げようとすると「バキンッ」という嫌な音が。やってしまった…。6㌔のヤズを相手にロッドを立て過ぎた結果、破損に繋がった。冷静さを欠いた初歩的なミスである。

3年間慣れ親しんだロッドにこのような形で別れを告げることになろうとは…。その後はルアーを投げ続ける友人の背中を呆然と眺め続け、日暮れを迎えて終了となった。


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