都市部のアジング常勝理論|【Shar's=Style= vol.7】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

都市部のアジング常勝理論|【Shar’s=Style= vol.7】

ポイントの特性を知る

アジングで狙い目となるポイントとしては、一般的に次のような条件があげられるだろう。

●潮通しがよい。
●地形変化がある。
●明かりがあってベイトが集まりやすい。

つまり、アジ自身が大型魚から身を守りやすい港内で、餌となるベイトが集まりやすくて捕食しやすい場所ということになる。

しかし、アジがいたらそれを捕食するシーバスやアオリイカも集まって共存するだろうし、常にフィッシュイーターの捕食スイッチが入っているとも考えにくい。また、アジ以外に他の魚も数多く存在するはずだ。

そういった意味でも前述の条件はあくまでも教科書的なセオリーであり、それがストレートに通用するかというと、そうとはいいきれないというのが正直なところだ。

私のホームである明石周辺のポイントを例にあげても、大阪湾に近く、河川が多い東エリアと、海流の影響が強い西エリアは20㌔ほどしか離れていないが、釣り場の特徴やそこに生息するアジの性格はまったく違う。つまりポイントごとに特性や癖のようなものが存在し、それに応じたアプローチが不可欠となるわけだ。

アジング・ポイント選択・釣り方7
アジングにおいて一般的に狙い目とされる条件はあるものの、そこにアジの適応力なども合わせて考える必要があるはずだ。

人工物の存在を加味して考える

都市近郊の漁港や湾奥部など、水辺に人工的な要素が多いポイントでは独自の環境が生み出されていることも多く、そこに生息するアジもその環境に順応する必要がある。そのような場所では、一般的にアジが好むとされている定番的要素を押さえるだけでは安定した釣果を上げるのが難しい。そして、釣り人は貧果に見舞われると「今日はアジがいない」とか「アジがスレている」と安易にとらえてしまう傾向が強いが、実はそうでないことも多々あるのではないだろうか。

アジング・ポイント選択・釣り方8
釣れない理由を安易にとらえると、なかなか本質には迫れないものである。

いずれにしても、自然豊かなエリアと都市部では人間でも考え方や1日の生活パターンが異なるもの。アジもそれと同様に行動パターンや生活スタイルが異なると考えるのが必然といえるだろう。

また、工業地帯のポイントにおいてもボートからアジを狙うと、岸から数十㍍離れただけでアジの魚影や食い気が異なり、当然狙い目となるレンジも違ってくる。さらには湾奥ならたった1つの排水溝によって溶存酸素量が高くなったり、流れが発生することでアジの行動も活発化する。他にも往来する船舶の存在もアジの動きに影響するし、船舶のスクリューによって海底のプランクトンなどが巻き上げられ、突然アジの捕食スイッチが入ることも珍しくない。このようにアジの捕食活動においては環境が大きく影響することが多い。

もちろん、逆にアジが嫌う(活性を下げる)要因も存在する。都市部の釣り場ではその点を踏まえ、水質や回遊に適した地形変化(深場が近いなど)を基本に、ベイトとなるプランクトンが集まりやすい場所はどこなのかを考える。そして、前述した排水溝や潮流変化、人工物の存在などを含めてポイントをとらえることがアジを捜すうえで重要なカギになると感じている。目の前の状況からいかにヒントを得て、どのようにすればそれらを味方につけられるかを考えるように心がけたい。

ここまで紹介した要素を無視しては都市部のアジングが成立しないといっても過言ではないだろう。また、近年は全国的にも護岸工事を含めた水辺の人工化が進んでいる。そういった意味でも今後は人間の手が加わったことによって変化した部分にも目を向け、アプローチを組み立てることがアジングを含めたライトゲームのキモになると感じている。

使用するリグについても、都市部のポイントでは0.6㌘のジグヘッドでしかアタリが得られないということも。そんな極軽量ジグヘッドを使ってリトリーブだけでなく、わずかな水流の変化を利用してアジのいるレンジへとリグを届ける必要がある。

アジング・ポイント選択・釣り方9
現在はさまざまなアジングタックルが発売されている。状況をしっかりと分析してそれにマッチしたリグを使うことで厳しい局面を打破したい。

アジングをいっそう楽しむために…

私は長年に渡ってライトゲームなどのタックルを企画・監修しているが、そこではフィールドに通って得た疑問やアイデアなどを形にしてきた。ワームやルアーの形状、素材や機能などいくつもの試作品を作ってテストを重ね、最先端の技術を駆使。担当者と協力して数々のアイテムを作り上げてきた。タックル開発においては妥協なき進化を目指して実現するのが自身のスタイルだと自負している。

その経験をもとにいわせてもらうと、現在発売されているすべてのワームにおいて釣れないアイテムはないということ。極端な話、アジの活性が高ければ30㌘のジグにもアタックしてくる。大切なのはそのワームがどのエリアのどのような状況下で真価を発揮するのかということ。また、ルアーには応用的な使い方もあるのでそのあたりをしっかりとチェックしで自分のモノにしたい。

以上、セオリーを押さえたうえで、ポイントに応じた狙い方へと発想を広げることでより楽しいアジングの世界が待っている。最先端のリグを用い、そのような意識でアジングを存分に楽しんでいただきたい。

アジング・ポイント選択・釣り方10
洞察力と発想力を存分に発揮してアジングを楽しもう!!

使用リグ

下記のジグヘッド&ワームは変化するフィールドの状況に合わせ、アジに出会う近道を私なりに形にしたアイテムだ。もちろん、さまざまな場所でテストを繰り返し、全国各地で活躍する性能を備えている。

【ワーム】
ダイワ・ビームスティック ZERO
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ダイワ・月下美人 ビビビーム
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ダイワ・月下美人 ドリビーム0.9
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アジング・ポイント選択・釣り方11

【ジグヘッド】
ダイワ・月下美人SWライトジグヘッドSS極み
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アジング・ポイント選択・釣り方12
アジング・ポイント選択・釣り方13

【辻原伸弥・プロフィール】

メバリングやエギングをメインに多彩なSWゲームに精通するエキスパート。「楽しく、真剣に!!」をモットーにホームの神明間のフィールドに足繁く通い、マッチ・ザ・シチュエーションを重視したアプローチでハイプレッシャー&急潮流エリアのランカーを手玉に取る。

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