ライトイノーゲームのススメ ~根掛かりを制す者はイノーを制す!!~|【いちゃりば釣Day!! 其の五】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

ライトイノーゲームのススメ ~根掛かりを制す者はイノーを制す!!~|【いちゃりば釣Day!! 其の五】

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ライトイノーゲームのススメ ~根掛かりを制す者はイノーを制す!!~|【いちゃりば釣Day!! 其の五】

昼食後は恒例の…

島へ上陸する前に砂浜やその周辺に野生生物(野鳥など)がいないかを確認します。もし、生きものがいたら生活の邪魔にならないよう、その場所から離れます。このときはザッと島を見渡して砂浜周辺には何もいなかったので上陸しました。

安全な場所にボートを係留し、荷物を運んでいる最中に砂浜の方で小魚の群れが何かに追われている光景が目に飛び込んできました。 友人たちはすぐさまタックルを手にしてキャストを開始。僕も小魚を追っている魚の正体は気になりましたが、まずはお昼ご飯です!!(笑)。僕の場合、たとえ目の前でボイルが起ころうとも、「メシを食うと決めたら食う!!」というスタンスです。このときもキャストを続ける友人たちを眺めながら、明太子スパゲティを頬張りました。砂浜で食べる明太子スパゲティは最高。明太子のピリッとした辛さと鼻を通る磯の香りがよいバランスを醸し出しています。また、磯の香りを受けて心なしか明太子も喜んでいるように感じます。

そうこうしているうちにボイル撃ちが不発に終わった友人たちも合流。楽しいランチタイムがスタートです。友人たちが持参したのは牛肉弁当とソバ。2人ともこのような環境での食事は最高だとしみじみといっています。明太子スパゲティという僕のナイスチョイスには勝てないと思いますが、メニューは違えど、案外同じ味を噛み締めているのかもしれません。

ランチタイムを終えたところで友人たちはボイル撃ちに再挑戦。一方、僕はここがチャンスとばかりにすぐさま睡眠補給!! 少し風も冷たくなってきましたが、まだまだ陽射しが強い沖縄ということで熱中症などを予防するために木陰で十分な休息を取ります。

ちなみに、僕はどんな場所でもすぐに寝ることができますが、大地で直に寝ることができない方は何か敷くものを用意しておくといいでしょう。経験上、空気を入れて膨らませるタイプのマットレスのようなものは、特に沖縄だと貝の破片やサンゴの欠片などがある場所に敷くと破損することも多いので要注意。レジャーシートのようなものを敷き、頭の部分に小さなクッションを置いて枕にすればよいと思います。みなさんが睡眠補給を取られるかどうかは不明ですが、あとは潮の満ち引きなど安全確認も怠らないようにして下さい。

ライトゲーム・沖縄の釣り6
以前は釣り場にわざわざサマーベッドなどを持参したりもしていましたが、やはり直接地球のゆりかごに揺られるのが一番です。日射しの強い沖縄での釣りは決して無理をせず、木陰など休息を取る時間を設けるように心がけましょう。

激シャロージギングに熱中!!

十分に休息を取って友人たちと合流。ゴムボートに荷物を積み、念のために空気を入れ直します。そして、お互いのタックルをチェックしていざ乗艇。午前中のようにミノーで爆釣劇を味わおうともくろんでいたのですが、思ったよりも潮位が下がっており、先ほどのポイントは岩が水面から頭を出しています。僕の技術ではこの水深でうまくミノーを引くことができません。そこでいろいろとルアーを物色した結果、極小メタルジグ(3㌘以下)で地形をなぞるように攻める作戦に出ることに。これならクランクベイトやシャッド系ルアーよりも浅いところをスピーディーに引くことができるし、スプーンなどよりも直線的な軌道で落とすことができます。

これほど浅いポイント(水深1㍍前後)でジギングをするのは初めてですが、うまくいけば魚がいるであろう場所をタイトに狙えます。そんなわけで極小メタルジグによる激シャロージギングに挑戦です。

最初はやはり根掛かりが多発し、そのたびにボートで回り込んでジグを回収するという行為を繰り返しました。しかし、このままでは一緒に釣りをしている友人に迷惑をかけてしまうため、ルアーはそのままで使い方を少し変更することに。まずはメタルジグをフォールさせて着底に要する時間を計測。そこからメタルジグの沈下スピードをざっくりと割り出し、以降のアプローチではそれを目安にして着水後にカウントダウン。できるだけボトムタッチ直前にメタルジグをシャクり上げるようにします。もちろん、着水した場所のおおよその水深をあらかじめ分かっておく必要があるので、ボートから海底が見える範囲にキャストします。水深が浅くて透明度が高いので簡単に目視できるのです。

小さくてもメタルジグなので飛距離は出ますが、遠くに飛ばしたい気持ちをグッと抑えて見える範囲内で魚のついていそうなポイントを手返しよくチェックしていきます。そして、魚が隠れていそうな窪んだ場所を前述した要領で狙うと、すぐにヒット!!  狙い通りに食わせることができて非常にうれしいのですが、ヒットポイントの手前には岩があるのでファイトの難易度が高くなります。このときは魚を左右にコントロールして岩をかわし、一気に寄せて無事にランディングしました。

昼食後は状況変化に対応するのに少し時間がかかりましたが、自分の思い通りに釣れたのでとても満足です。

ヒットパターンが分かり、そこからはおもしろいように連発。友人たちにもメタルジグを渡し、その楽しさをみんなで共有しました。

ライトゲーム・沖縄の釣り7
一撃必殺の極小メタルジグ!!  新しい試みで釣れた魚はサイズや魚種に関係なくうれしいものです。
ライトゲーム・沖縄の釣り8
小さなシルエットがよいのか、それまで釣れなかった魚も釣れ出しました。

この釣りでキモとなるのはヒットした魚が根に潜るのを回避すること。ミディアムライト以上のパワーを持つロッドなら強引に引き寄せることができそうですが、僕はライトなタックルを使用していたのでリールの力も利用し、なるべく早く魚を根から遠ざけることを意識しました。竿で引っ張りながらリールハンドルをしっかりと巻くイメージです。ロッドがライトなぶん、力強くリールを巻くためにカスタムハンドル(純正のハンドルよりも軽くて少し長い)をセットしていたのですが、それがよかったのかもしれません。ほとんど根に潜られることなく、仮に潜られてもボートで回り込んで魚を取り込むという二段構えで浅場のジギングを存分に楽しむことができました。

そんな感じで1日を満喫し、日が暮れる前に余裕を持って撤収。メタルジグを落としながら戻っていると、水深6㍍ほどのポイントの宙層で何やら大きな魚がアタッてきますが、いっこうにハリ掛かりしません。

僕の場合、頻繁にルアーを交換すると釣りのリズムを崩すことが多いので、釣れているときはあまりルアーを交換しません。しかし、このときはメタルジグでは厳しいと考え、よりサイズが大きくて沈下スピードが遅いスプーンにチェンジ。それで同じ場所を狙います。

すると宙層で強烈なアタリが出てヒット!!  先ほどのポイントと違い、根掛かりの可能性は低いので慎重にやり取りしてキャッチしました。まだまだ釣れそうな雰囲気はありましたが、十分に満足したのでここで竿を置きました。

ライトゲーム・沖縄の釣り9
この日一番の引きを見せた魚は縞模様が美しいクワガナー(コトヒキ)でした。

さて、今回は久しぶりのレポートとなりましたが、最後までご観覧いただき、誠にありがとうございました。次回も楽しい沖縄の釣りをご紹介したいと思いますのでご期待下さい!!


使用タックル

《スピニングタックル》

【ロッド】
AGO Products・Shoots TWITCH S50UL

【リール】
シマノ・セフィアCI4+ C3000S

【ライン&リーダー】
PEライン0.8号+リーダー12Lb


《ベイトタックル》

【ロッド】
①AGO Products・Shoots TWITCH C50UL

AGO Products・Shoots DOODLE C83MH

【リール】
アブガルシア・REVO ALC-IB7

アブガルシア・ROXANI POWERSHOOTER

【ライン&リーダー】
①PEライン1号+リーダー20Lb
②PEライン2号+リーダー35Lb

【ルアー】
AGO Products・VIDRO-ism

AGO Products・AGO METAL1~3㌘
シマノ・エクスセンス サイレントアサシン 80S AR-C

デュエル・クリスタル3Dミノー ディープダイバー フローティング

シーランド・ローケイトスプーン7㌘(タマンSPカラー)

【カスタムリールハンドル】
スタジオオーシャンマーク・CUSTOM HANDLE  NL AC25/C48W

スタジオオーシャンマーク・CUSTOM HANDLE  NL AC30/C53W


【金城じょにぃ・プロフィール】

地元、沖縄でライトゲームからGTゲームまで、またショア、オフショアを問わずにルアー釣り全般を精力的に楽しむスーパーマルチアングラー。「釣りを自分の生き方の一部として考える」をモットーに、独自のスタンスで魚やフィールドと向き合っている。


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