【釣りの本質を追求するために…】私を創った釣りの格言《PART1》 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【釣りの本質を追求するために…】私を創った釣りの格言《PART1》

努力は天才に勝る‼

河川でのナイトゲームとは違い、磯のヒラスズキゲームでは気象状況や波の方向、潮位など、毎回異なる条件下で釣りをすることになる。やみくもにキャストを繰り返してもバイトは得られないし、アタッてもミスバイトとなることが多いうえに余計なプレッシャーを与えることになる。そうしたことを彼によく指摘された。

また、彼は経験から得た知識だけでなく、取り組み方や技術面も優れていた。ヒラスズキゲームは悪天候時に釣行することが多く、その中で風や波のタイミングを読んでルアーをキャストし、魚をスレさせないように2~3投で勝負をつけなければならない。そこで要求されるキャスティングの精度が、彼は非常に高かった。そして、ヒラスズキがヒットしても慌てることなく余裕を持ってファイトするのである。タックルにおいては、唯一の魚との接点となるフックのポイントを釣行前に必ずチェックし、少しでも甘くなっていればすべて交換するという徹底ぶりだった。メインラインとリーダーとの結束もいろいろと試行錯誤を重ね、自身が納得のいくノットを作っている。

のめり込んでからの彼はほぼ磯のヒラスズキゲーム専門となり、シーズンに入って波などの条件が整えば毎朝仕事の前に1~2時間フィールドに立ち、休日は朝釣行していったん自宅に戻って夕方にはまた違うフィールドに立つといった釣行を繰り返していた。私とは違って単独での釣行が多く、身につける装備をできるだけコンパクトにまとめて磯を軽快に移動していた。

ちなみに、その当時から25年以上が経過するが、私は年間に250日ほど釣行しており、そのペースはほとんどかわっていない。もちろん、家族の理解があってのことだと大変感謝している。還暦を前にした今は息子と同世代の若者と一緒に釣行しており、それなりに体力の衰えを感じることもあるが、まだまだビッグワンを手にしたいという情熱だけは衰えてない。かつて友人の姿から感じた「努力は天才に勝る‼」という言葉を胸に、今後もかわらぬペースで釣行を続けるつもりだ。いつか彼を越えられる日がくることを信じて…。

釣りエッセイ・釣りの格言4
天才と努力家がいるとすれば、私は間違いなく後者。だから今日も…。

あらゆる状況を想定して万全の準備で臨め‼

「あらゆる状況を想定して万全の準備で臨む」というのは磯のヒラスズキゲームにおいて特に心がけていることである。気象状況に大きく左右されるゲームであり、何度となく釣行して波の方向や潮位など好条件の目安となるものを見つけておかねばならないし、ときには危険回避のために釣りを諦めるかどうかを的確に判断する必要もある。たとえば、同じ日でも引き潮のときは少し波がおさまるが、込み潮のときは波が高くなる。磯に立つ前にその時間帯が下げなのか上げなのかを頭に入れておかなければならない。

また、単独で釣行される人も多いようだが、磯ではどんなアクシデントが起こるかわからない。私はできる限り複数で釣行するようにしている。もちろん、フローティングベスト、グローブ、シューズなどは丈夫なものを選び、必ず身につけることだ。

釣りエッセイ・釣りの格言5
若手の成長がうれしく感じる昨今。しかし、まだまだ負けられない!!
釣りエッセイ・釣りの格言6
荒磯ではほんの少しの慢心が事故に直結する。慎重に慎重を重ねて行動したい。

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