ビッグゲームの新天地、土佐湾のキハダマグロ・キャスティング

キハダマグロ・土佐湾1

近年、夢中になっているのが土佐湾のキハダマグロ狙い。地元の海でキハダマグロを手にしたいという強い思いを原動力にゼロから始めた釣りだが、チャレンジを続ける中で年々ターゲットとの距離が縮まり、夢がいよいよ現実のものとなった…

Text & Photo  上杉一臣

ゼロから始まった魅惑の釣り

2012年より同じ夢を抱く仲間たちとチャレンジを始めた土佐湾でのキハダマグロ・キャスティング。それは相模湾のキハダマグロゲームが急激な盛り上がりを見せてから数年が経ったタイミングであった。地元の海でキハダマグロを狙いたい!! もしかしたら、できるのではないか!?   確かな根拠などまったくなかったが、憧れの魚、キハダマグロがキャスティングで釣れるという世界に対し、純粋に夢を抱いたのだ。

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釣り人にとって憧れのターゲットの1つに君臨するキハダマグロ。それを地元の海で釣りたいという純粋な思いからチャレンジがスタートした。

当時は、高知でキャスティングによるキハダマグロの釣果情報を聞くことは本当にマレで、加えてキャスティングをメインに出船している遊漁船もなかった(ごくたまにジギングなどのついでにキャスティングをする程度)。とにかく情報がない中での模索が続き、キハダマグロの姿はもちろん、ナブラを1度も見ないまま帰港する日も少なくなかった。

そのような状況に、本当に心が折れそうであったが、模索を続ける中でチャレンジ開始時からお世話になっている県東部・安芸の「神栄丸」さんで20㌔のキハダマグロ数匹をキャッチ!! これが大きなあと押しとなった。また、温暖化などの影響か、年々高知の海にキハダマグロが現れる頻度が増え、期待が高まっていった。将来的には土佐湾がこの釣りの新たなフィールドになるのではないか…!? そう感じるほどになり、高いモチベーションでさらなるチャレンジを続けた。

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7年前に比べると確実に魚影も濃くなっており、この釣りを楽しむ環境も徐々に整ってきて期待が高まる一方だ。

 


新天地としての手応え

毎年、夏になると目にすることが多くなってきたキハダマグロのスーパーボイル。土佐湾のポテンシャルの高さを実感し、シーズンを重ねるごとにキハダマグロが現れるエリアやパターンも徐々に見えてきた。

連日のように報告されるキハダマグロの目撃情報により、この2~3年の間にキャスティング人口も徐々に増え、対応してくれる遊漁船も数隻ではあるが増えた。それにともなって釣果実績もどんどん上がっているというのが実状である。

そして2018年の夏、チャレンジ開始からのメンバーである岡村氏がワタ抜き・尾なしで65㌔のキハダマグロをキャッチ!! 実際にはおそらく70㌔はあったであろうビッグワンが上がったことをみんなで喜んだ。この1匹に出会うまでの彼の苦労を知っていただけに、本当にうれしいできごとだった。

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岡村氏がキャッチした推定70㌔。この1匹が我々に大きな希望を与えてくれた。

そして、この感動をもっと多くの人に知ってもらいたい、体感してほしいという思いから、私が勤めるショップ「フィッシングハヤシ」で、7~9月にビギナーを中心としたキハダマグロのキャスティング実釣会を実施。ご協力いただいたのは須崎市観光漁業センターの「三太郎丸」さん、「巴琉(ハル)号」さん、「エンジョイクルー号」さん、高知市灘漁港の「漁新丸」さん。残念なことに、台風シーズンということで予定日の約半分は沖に出ることが叶わず中止となったが、出船できたときは高確率でキハダマグロが跳ねる光景を目の当たりにでき、数々のチャンスに恵まれた。

参加したメンバーは初めて見る猛々しいキハダマグロのスーパーボイルに心を奪われ、魂が震えているのが伝わってきた。たとえヒットすることがなかったとしても、その光景を見られただけで沖に出た価値はあったと思う。

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大興奮のナブラ。当初はこのような光景を目の当たりにすることもマレだったが、今ではポイントやタイミングも分かってきて…!!

最初は仲間うちだけでチャレンジを始めたキハダマグロのキャスティング。実績を重ねていく中で多くの方に興味を持ってもらえるようになり、土佐湾でのパターンがどんどん確立されているのが現状だ。

  • 浜窪氏が安芸「香織丸」さんにてキャッチした45㌔。

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