秋のエギング+α満喫術|【feel the nature!! vol.5】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

秋のエギング+α満喫術|【feel the nature!! vol.5】

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秋のエギング+α満喫術|【feel the nature!! vol.5】

台風通過後の立ち回り方

翌朝は活性の高い夏イカを捜し、串本より西方面に車を走らせました。しかし、西面は強風でエギングが成立する状況ではなかったため、釣りができる場所を求めて東方面へ移動。中規模河川の河口を過ぎたところで車を止めて海の状況を確認すると、河川からの濁りも落ち着いていました。横風で釣りにくい状況ながら、先行者が見当たらなかったのでそのポイントにエントリーしました。

ここ数日、台風の影響でまともに捕食活動をできていないアオリイカはシャローに差しているのではないか? そう考えて3.5号の餌木をセットし、少し沖のシモリ際にキャスト。底を取ったら宙層まで餌木を跳ね上げてアピールし、再びボトム付近までフォール。足もとまでていねいにトレースし、そこから一気に表層までシャクり上げます。すると400㌘ほどのアオリイカが餌木を引ったくっていき、高活性な夏イカらしい釣りを味わうことができました。

秋エギング アオリイカ数釣り5
河口付近の地磯で読み通りにアオリイカをキャッチ!!

その後は前日の雨の影響で河川から濁った水が流れ込んできて、あっという間に濁りが広がりました。まだまだアオリイカの反応がありそうな雰囲気でしたが、ここで泣く泣く移動となりました。

秋エギング アオリイカ数釣り6
秋エギング アオリイカ数釣り7
濁りが入る前(写真上)と入ったあと(写真下)の海色。河口付近のポイントということで見る見るうちに濁りが広がりました。これではさすがに期待薄です。

サイトゲームの真骨頂

本来、私の中で夏エギングの定番となっているのは停泊している船や係留ロープなどのマン・メイド・ストラクチャーをランガンで撃っていくパターンです。この釣りではほとんどのケースでサイトゲームとなり、視覚的に楽しめてサイトの練習にもなります。また、たまに思わぬサイズのアオリイカが釣れることもあり、この日もそんな釣りを楽しむことにしました。

車で移動しながらあえて他の釣り人がスルーしそうな場所を見つけてはチェック。数個所のポイントを回ったところで、ほぼすべての場所に豆アジのような魚がスクールしていたのが気になりました。そこでエギングロッドからアジングロッドに持ちかえて狙うとすぐにヒット。正体はメッキでした。さらに、ボトムを狙うとマトフエフキダイ?の新子が遊んでくれました。

秋エギング アオリイカ数釣り8
秋エギング アオリイカ数釣り9
ジグヘッドリグをロープ回りにキャストしたところ、メッキとマトフエフキダイ?がヒットしました。

魚の正体が分かったところで再びエギングにシフト。アオリイカはメッキを捕食していると予測し、釣れたメッキのサイズに合わせて餌木を3号に変更しました。

徒歩で移動しながらポイントをチェックしていると、ブイとロープ付近に軽く1㌔を越えるサイズと、700~800㌘のアオリイカが浮いているのを発見。ストラクチャーについているのではなく、ペアリングしているように見えたのですぐにキャストせず、様子を見ることにしました。

足場が高かったのでアオリイカからもこちらの姿が見えていると考え、むやみに動かずに観察していると、1㌔アップのアオリイカがロープについたのを確認。そのタイミングでキャストし、ラインをアオリイカの上に落とさないようロッドを上げて表層をトレースします。すると、アオリイカの視界に餌木が入ったところで素直に抱いてくれました。

ロープにラインが触れないよう慎重にやり取りしてキャッチしたのは1350㌘のアオリイカ。時刻は昼前でしたが、大いに満足したのでルンルン気分で竿を置きました。

秋エギング アオリイカ数釣り10
秋エギング アオリイカ数釣り11
ロープについた良型のアオリイカをキャッチ。サイトゲームではアオリイカの動向を観察し、タイミングを見計らってアプローチすることも大切です。

以上、今回はこの時期ならではの賑やかな釣果に恵まれ、大いに楽しむことができました。今後もエギングはもちろん、さまざまな好ターゲットが遊んでくれる時期なのでますます楽しみです。台風シーズンになりますが、今回の台風後の釣行パターンが参考になれば幸いです。くれぐれも無理な釣行は控えて安全第一でお楽しみ下さい。


使用タックル

【ロッド】
ARES・LESTER Beast Sniper Boron 8.6

【リール】
シマノ・ステラC3000SDH

【ライン】
HOT’S×MOMOI・SLOW STYLE SSV-X8 0.6号

【リーダー】
Ligare・SENGAI 1.75号

【餌木】
デュエル・EZ-Q® CAST 3.5号

デュエル・EZ-Q® CAST 3号

ヤマシタ・エギ王シリーズ 3号


【中野寛成・プロフィール】

エギングやアジング、メバリングに精通するアングラー。メインに楽しむエギングでは積極的にトーナメントに参戦するなど、日々腕を磨いている。一方で普段の釣行では「リリースあっても外道なし。笑顔で帰る」をモットーに、魚種を問わずにそのフィールドにいるターゲットと向き合う。また、さまざまな観点から海や自然を取り巻く問題について考えるエギンガーズミーティングの実行委員として、自然との触れ合いの楽しさ、大切さを後世に伝えていく活動にも尽力している。

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