10年越しのリベンジはなるか!? 高知県・沖の島で憧れのターゲットに挑戦!!|【Fishing Trip vol.2】
夢にまで見た憧れの魚をキャッチ!!
しばらくして日没の時間を迎え、かなりいい感じの雰囲気になってきました。先ほどヒットしたポイントは反応がなくなってしまったため、他によい場所はないかと歩いて捜すことに。すると常夜灯の明かりが効いた波打ち際に大きめの岩がたくさん入っている場所を見つけました。ハマフエフキは光を嫌う習性があるようなので、光の届いていないところにシンキングミノーをキャスト。ゆっくり際に通すと突然バイトが!! ヒットするや否や魚は沖へ猛ダッシュを見せました。
緊張が一気に高まりましたが、2度めのファイトということですぐに冷静さを取り戻すことができました。今回は魚が沖に向かってくれたのである程度自由に走らせ、引きが弱まったところで一気に寄せにかかります。そして、右へ左へと揺れながらゆっくりと浮いてきたのは私が夢にまで見た憧れの魚、ハマフエフキでした。
水面を割り、光が反射して黄色に輝くその姿は今もしっかりと瞼に焼きついています。無事にランディングして目の前に横たわった魚を見てさらに感動。あまりの嬉しさと興奮で私の足は再び震えていました(笑)。
これまでで最も幸せな釣行
魚の撮影を終えてリリースしようかとも考えましたが、せっかくなのでいただくことに。写真撮影をしている間に魚体の色が薄くなっていたのですが、血が回らないうちに神経締めをすると締まった瞬間にサーッと黄色と青の模様が滲み出てきました。その光景が何とも美しかったのですが、一方で憧れの魚が締まったことになぜか寂しさも感じました。
すべての処理を終え、ラインのもつれがないかを確認するため適当にキャスト。問題がないことを確認してルアーを回収していると、ゴンッと強いアタリが。これをフッキングに持ち込んで魚の正体が分からないままファイトを続けていると、派手なエラ洗いを見せました。
相手がシーバスであることが分かり、ていねいなやり取りで寄せてきて玉網入れに成功。ひと安心して魚を見ると大きな目に銀色の魚体。まさかのヒラスズキでした。ヒラスズキといえば白波の立つ磯場で釣れるというイメージを持っていたため、漁港内で釣れたことに嬉しさよりも驚きの気持ちが強かったです。ただ、気持ちが落ち着いたところで、釣りたかった魚を2匹もキャッチできたことに対する喜びの実感が湧いてきました。これまでの釣行の中で最も幸せな気持ちになりました。
ただ、同時に友人の松井君への申しわけなさというか、このままでは私自身が沖の島の釣りを気分よく終えることができないという気持ちにもなりました。このような経験をされた方も多いと思いますが、1人がたくさん釣って、もう1人がボウズというのはテンションが上がりきらないもの。どうせなら2人で喜びたいという気持ちになります。
松井君にはきっと悔しさもあるでしょうし、羨ましさもあると思います。そんな中、私だけが大はしゃぎするというのは、きっといい気分はしないと考えてしまうのです。ましてや私の釣った魚を玉網入れしてくれたのは松井君です。そのときは複雑な気持ちであったと思います。だからこそ、私はどうしてもこの3日間の滞在中に松井君にも納得できる魚を釣ってもらいたいと思いました。
結局、この日は午後10時半ごろに納竿。翌日も前日と同じポイントにエントリーしましたが、魚からの反応はなく、漁港内で40㌢ほどのカマスが釣れたのみでした。
最後にサプライズゲストが登場!!
迎えた沖の島での最終日、台風10号の影響でさらに海が荒れてきたのでこの日も同じポイントで竿を出しました。私は開始から30分ほどで良型のカマスとヒラスズキをキャッチ。そして、松井君にも待望の1匹がヒットしました。やり取りの末に上がってきたのは何とグレ!! しかもルアーフックがしっかりとアゴをとらえていました。サプライズゲストに何だか拍子抜けの感もありましたが、これで気持ちよく沖の島での釣りを締めくくることができました。
以上、今回は高知県沖の島での釣りの模様をお伝えしましたが、私にとっては忘れられない釣行になりました。憧れの魚、ハマフエフキに出会うことができ、さらにはヒラスズキまで釣ることができて感無量です。我々の釣り旅は今後も続きますので、まだ見ぬ魚との出会いを夢見て竿を振りたいと思います。
今後の予定としては愛媛県三崎港からフェリーで大分県へ渡り、そこから宮崎県を経由して最終目的地である鹿児島県へ向かう予定です。宮崎のサーフや鹿児島の好ポイントでどのような魚と出会えるのか? 次回もお付き合いいただければ幸いです!!
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