シビれるような釣趣が魅力!! 《2019後半戦》サクラマス&レイクジギングの総括|【マニアな仲間たち vol.5】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

シビれるような釣趣が魅力!! 《2019後半戦》サクラマス&レイクジギングの総括|【マニアな仲間たち vol.5】

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芦ノ湖のレイクジギング

私がサクラマス狙いで岩手県大船渡への釣行を繰り返しているのと同時期に、芦ノ湖のレイクジギングで仲間がサクラマスを釣ってきた。芦ノ湖では十数年前からサクラマスの稚魚が放流されており、釣り人を楽しませてきた。トローリングが主な釣り方だが、今回は偶然であったかもしれないが、ジギングで芦ノ湖のサクラマスが釣れたのだ。

私も岩手から帰るといても立ってもいられず芦ノ湖へと向かった。魚探もないような状況ではあったが、この日幸運にも2匹のサクラマスを手にすることができた。その後も現地への釣行を繰り返し、4月と5月で6度竿を出した。結果、芦ノ湖産のサクラマスを8匹手にすることができた。

サクラマスジギング  レイクジギング20
湖産のサクラマスはアニサキスの心配がないのでお刺し身でいただいた。

釣り方としては海のサクラマスの感覚そのもの。釣れるポイントの水深が20㍍前後であるため、ジグはスパイファイブ40㌘がベストマッチした。タックルはウルトラライトのロッドにラインがPE0.6~0.8号、リーダーはフロロ3号(1.5㍍)を使用した。

湖のサクラマスは海のような大きな群れではなく、数匹のグループで行動しているようだ。したがって3月の大船渡を思わせるような釣りとなる。アタリは1日に2回もあれば御の字。その中で1匹のサクラマスを手にするというような、何ともサクラマスらしいジギングだ。

いずれにしても、芦ノ湖のサクラマスは大船渡から6月の宮古湾の夏マスが始まる間の心の隙間を埋める、新たな楽しみとなった。

サクラマスジギング  レイクジギング21
芦ノ湖では50㌢前後のサクラマスが多い。性格は湖も海もまったく同じ。決して甘い釣りではない…。

盛り上がりを見せる東北のサクラマスジギング

6月になると岩手県・宮古湾の夏マスが開幕。今年の宮古湾は3月からポツポツと釣れていた。ただ、例年なら6月になると連日釣果が上がっているはずだが、今年は少し寂しい状況だった。6月上旬に3日間、下旬に2日間乗船し、2匹のサクラマスを釣ることができた。7月にも1日だけ釣行したがサクラマスからの反応はなく、今年のサクラマスシーズンを終えることにした。

好調の大船渡のおかげで、新たなサクラマスジギングファンが増え、東北以外に関東からも釣り人が訪れるようになった。岩手県の太平洋側は震災で甚大な被害を受けた。現在は港や堤防、その周辺の地域も整備が進み、落ち着きを取り戻しているように見える。ぜひ、全国から多くのジギングファンが訪れてこの地域にお金を落としてほしいと思う。船に乗ったり、宿泊したり、飲食したりと、地域を釣りで支えてほしいと考える。

サクラマスは釣れても釣れなくても人を魅了する力がある。ぜひ来年のシーズンを目標に今から準備を始め、シビれるようなサクラマスジギングを楽しんでいただきたい。

サクラマスジギング  レイクジギング22
サクラマスのこの精悍な顔つきに惹かれてしまう。
サクラマスジギング  レイクジギング23
今年はビワマスにも挑戦した。ビワマスは丸顔だった。
サクラマスジギング  レイクジギング24
レイクジギングでは中禅寺湖のレイクトラウトも釣ることができた。

【西本康生・プロフィール】

青物やキハダマグロ、中深海のアカムツやキンメダイ、淡水魚に至るまで、魅力あるターゲットとの出会いを求めてスローピッチの可能性を深く探求するアングラー。未知のターゲットにアタックするうえでパイオニアとしての苦難と喜びを味わいながらジギングの楽しさを発信し続けている。
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