記録魚に加えて総重量100㌔オーバーの釣果。小笠原諸島・母島の磯にアタック!!《後編》|【SHORE SNIPER vol.20】
美味な魚をゲット
翌日は母島北部を目指し、メンバー中4人は超一級磯である西のハナレに、私とE氏は北のハナレに渡礁しました。母島の北端に位置する磯は激流が走るので回遊魚の期待が高まります。
さっそくアプローチを開始しましたが、私は島をグルッと1周回って探るも反応なし。E氏は眼前のシモリ際でチギ(バラハタ)をキャッチしていました。
そこで私は回遊してくる魚を狙って沖向きに立ち位置を取ることに。風が弱くて海面は鏡のようだったのでダイビングペンシルを選択しました。
流れに対してアップクロスにキャストしていると海面が炸裂。これは残念ながら乗りませんでしたが、同じアクションを続けると再度バイトが!! 今度はガッチリとフッキングが決まりました。それほど重量感はないものの、走りの速さと距離はまさに回遊魚のそれです。魚は流れに乗って走り、かなりラインが引き出されました。
それでもGTやイソマグロのように下に行くことはないのでじっくりと寄せてランディング。手にしたのは丸々と太った6㌔のスマガツオ。美味な魚をキャッチできて嬉しい限りです。
最終日は無理をせずにのんびりと…
前日の疲労がかなり残っていたため、その後はのナイロンタックルによるデッドベイト(冷凍ムロアジ)の釣りを多用。のんびりと流していればアオチビキやチギが頻繁にヒットして楽しませてくれました。
7~8匹釣り上げたところで他の魚がいないものかと沖に向けて遠投し、本流に乗せて流してみます。何度か流していると、よいアタリが出て魚が一気に走りました。合わせを入れるとこれまでの魚とは違う強烈なランを見せました。明らかに回遊魚の手応えです。
それでもナイロンタックルはいろいろな意味で楽なので、苦労せずにランディングしたのは前日とほぼ同じサイズ(14㌔)のイソマグロでした。掛かりどころが異なるとはいえ、タックルによるアングラーの負担の違いを実感することができました。
その後は激流がさらに勢いを増し、ほぼ釣りにならない状態となってしまいました。そこで午後からは西のハナレに移動。メンバーがカッポレやチギを釣り上げているのを眺めながら、のんびりと昼寝をしたりして疲れた体を休め、贅沢な時間を過ごさせてもらいました。
こうして今年の母島遠征は終了。私だけでも総重量100㌔を越える魚を釣り上げ、人生最大の魚もキャッチできたし、大満足の釣行となりました。同行メンバーは目当ての魚をキャッチしたり、巨魚にラインブレイクさせられたりと悲喜こもごもでしたが、全員が満足気で清々しい表情を浮かべていました。
小笠原・母島の海は決してやさしくありませんが、そのポテンシャルは計り知れないものがあります。そういった意味でも他にはない魅力があることを改めて痛感しました。興味のある方はぜひ思いきってチャレンジしてみて下さい!!
母島のフィールド
使用タックル
【リール】
シマノ・ステラSW14000XG
【ライン】
YGKよつあみ・ロンフォート オッズポート6号
【リーダー】
YGKよつあみ・ガリス イソハンター20号
YGKよつあみ・ガリス FCアブソーバー130Lb
シーガー・万鮪70号
【フック】
カルティバ・ST-66(#3/0)
カルティバ・STX-68(#4/0)
【ルアー】
マリア・ボアーSS195(プロト)
ライブリールアーズ・マックベイト7inc
将軍公房・陸奥(プロト)
【大野 祐・プロフィール】
※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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