シーバスアングラーとしての資質が短期間で向上した理由は?|サイドフィッシングのススメ③
その釣りを始めた以上は納得がいくところまで取り組みたい。そんな遠回りのように思えるスタンスでさまざまな釣りと真摯に向き合ってきた。そのおかげですべてが繋がり…‼
解説:安田栄治
自身の釣りスタイルや思いを反映させることで…
ショア、オフショアとさまざまなSWゲームを楽しむ私は一般的な分類ではマルチアングラーということになるが、旬の魚をイージーに釣る器用さは持ち合わせておらず、一定期間に特定の魚種を死に物狂い?で追いかけているに過ぎない。したがって、すべてが本命であってサイドフィッシングは存在しない。
もともと足の手術後のリハビリを兼ねて始めた河川のシーバスゲームでは1つの河川に4年間通い込むことで、それなりの釣果を得られるようになった。次のステップとして異なる河川や磯にチャレンジしたが、足にハンディキャップがあることからどうしても越えられない壁があった。
そこで次に着目したのが、ハンディキャップがあっても他のアングラーと同等に楽しめるオフショアゲーム。当時、いち早く乗合船システムが確立していた伊勢志摩に移住までしてしまった。ところが、伊勢志摩の海は想像以上に豊穣で、そのうち南紀まで遠征するようになり、さまざまな釣りに夢中になった。当サイトの前身であるSWマガジン誌を参考に、タックルやハウツーなど基本事項を仕込んでエントリーするものの、それまで独力で培ってきた釣りのスタイルを他の対象魚にも反映させるといった方法でベーシックな部分を作り上げてきた。もちろん、とことんやり込んで精査すれば、それぞれの対象魚に特化したアプローチが見えてくるのだが、とっかかりとしては十分だし、異なる対象魚で検証することで接点が増え、見えてくる部分も少なくない。
それらの中でたとえば、釣りものの少ない厳寒期の手軽な釣りとして脚光を浴びるようになったメバルゲームについては、私自身は港湾部のシーバスゲームと同様といった感覚でとらえており、回遊性の強いブルーバックスや根に執着する赤系メバルはヒラスズキのようだと思っている。
また、友人はトラウトゲームの感覚だという。アプローチの考え方などだけでなく、スプーンやスピナー、フライでメバルが釣れるという事実もある。また、バス釣りの楽しさが網羅されているという人もいる。ショアジギングのエキスパートの某氏は、メバル狙いには磯のジギングのすべてが詰まっているといわれていた。
そのように、手軽なメバルゲームでもアングラーそれぞれの釣りスタイルや思いを反映させて独自の楽しみ方を構築することができる。それに、1つの釣りに精通することで他のターゲットについてもベーシックな部分は身につけられる。
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