【ヒラスズキゲームQ&A】Q14.やり取り&ランディングのコツは? | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【ヒラスズキゲームQ&A】Q14.やり取り&ランディングのコツは?

【磯】水深と相手のサイズに応じて安全策を‼

Answer:赤木光広

苦労してバイトさせたヒラスズキである。目前で躍る銀鱗を少しでも早く手にしたい。誰もがそう思うだろう。しかし、波と複雑な地形の中での釣りには常に事故とバラシのリスクがある。私も何度か危険な目に合い、痛恨のバラシも経験しているので、やはり絶対に事故だけは避けたいと考えて釣っている。それを前提に少しでも取り込みの確率を上げるためのファイト&ランディングの方法を私なりに要約してみよう。

●浅い場所…小型のヒラスズキが相手ならロッドを立てて寄せ、できるだけヒラスズキを跳ねさせながら波に乗せてズリ上げる。大型ヒラスズキの場合は無理に早く寄せようとせず、できるだけ沖のオープンエリアで負荷をコントロールする。強く引かれればロッドでためて負荷をかけ、引きが弱くなればテンションを弱める。これを数回繰り返すとヒラスズキはかなりスタミナをロスする。それを見計らって一気に浅瀬に寄せて勝負に出る。

●水深のある場所…足もとから水深があれば比較的ファイトはラクである。長めのロッドで溜めを効かせてファイトすれば、大型ヒラスズキの強い引きでもある程度はタックルで押さえ込めるだろう。フックアウトさえなければ取り込める確率はかなり高い。

問題はむしろ取り込みである。足もとまで強い波が打ち寄せる中でヒラスズキを無理にズリ上げようとするのは事故の元。ネットかギャフを使いたい。

ちなみに、ネットには波の抵抗を受ける欠点があるものの、ヒラスズキが動いても入れやすいという長所がある。逆に、ギャフは波の抵抗を受けにくいが、ヒラスズキが弱って動きが鈍くなり、打つ位置を選べるようにならないと取り込みにくい。私はかさばらないのが好みなのでギャフを持ち込むことが多いが、両方を臨機応変に使用することが正解だと思っている。

ヒラスズキ 釣り方14-4

【磯】とにかくラインのテンションをキープ

Answer:池田一郎

まずはポジショニングからリトリーブコース、ランディングポジションをイメージしておくことが肝心。タックル面ではPEラインよりもナチュラルな伸びがあるナイロンラインがいい感じにショックを吸収してくれる点にアドバンテージを感じる。特にシャロー域での中型以下のファイト時はハデなエラ洗いでラインテンションが抜けてバレやすい。ナイロンが有利な場面だ。

また、エラ洗いを阻止するためにはロッドを寝かせ気味にしてやり取りをすることも大切だ。くれぐれもラインテンションが抜けないようにロッドの弾力を生かしたい。ドラグテンションは3㌔が目安。フックの伸びにも注意しながら追い波を使って寄せる。一見力尽きたヒラスズキも引き波の抵抗が加われば一気に重量を増すので要注意。

比較的に足場が低いゴロタ磯では基本的にヒラスズキを寄せ波に乗せて一気にズリ上げる。この際、至近距離でのフックアウトは大変危険なので細心の注意を払う。安全に後退可能な足場なら、自らも波打ち際から離れるようにする。

ヒラスズキのサイズによってはリーダーを持つのもありだが、ランディンググリップなどのツールを使うのがベター。足場が高い磯場では高さに応じた長い柄の玉網かギャフを使う。魚へのダメージが少ないのは玉網だが、フックが網に絡みやすい難しさもある。コンパクトで携帯しやすく、風や水の抵抗を受けにくいギャフは、魚へのダメージが生じてしまうものの移動や磯際での操作性で有利になる。

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