【アジング&メバリング】独自のスタイルを追求して新たなステージへ
アプローチパターン
さて、そのアプローチはというと、アクションで誘い、止めやフォールで食わせるというスタイルだ。ピンピンとトゥイッチでワームを躍らせ、そのままロッドを止めたり、ロッドを送り込みながらリールを巻き、ラインテンションを加減するテンションフォールで食わせていく。巻いてワームをしっかり魚に見せ、アクションでスイッチを入れる。またはアクションで気づかせ、ストップや送り込みフォールで食わせる。そういう意図で誘っているようだ。
また、ドリフトも多用している。地形や流れの変化によって魚がつきやすいピンポイントへ流し込み、そこでのワンアクションで釣っていることも多い。ドリフト、巻き、アクション、フォールを組み合わせ、その中からアジが高確率で反応するパターンでアプローチし続ける。ライトゲームのスタンダード的アプローチといえるが、そのときに見出したパターンをやり続けるという集中力や精神的なタフさも特筆すべき点だ。
流れの中を釣ることが多いため居食いも多いが、アジやメバルの繊細なアタリを感知し、掛けるところにおもしろ味を見出している様子。「遠いところでピンピンと動かし、止めたときにでるアタリを掛けるのがたまらんね」とはロングディスタンスゲームのトリコになったアングラーらしい発言だろう。
ゴロタ浜や河口などのダイナミックなポイントであっても、魚が集まるポイントは確実に存在する。そのピンポイントを捜し、アジやメバルが反応する1つの典型パターンであるアクションと食わせる間を工夫してバイトを引き出し、着実にキャッチしていく。こういう地道なアプローチが良型を数釣る秘訣だといえるだろう。
(SWゲームフィッシングマガジン 2013年2月号より)
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