初夏の大型メバルをキャッチするために…~②有利な要素を見極めよう!!~|【UNCHAIN SKILL act.11】
メバリングに限らず、人気が出てライバルが増えるほど難しくなるのは釣りの常。その中で状況に応じた立ち回り方やタックルの精査など、細かい部分に目を向けることでまだまだ釣果に繋げることはできるから…
解説:安田栄治
潮位を意識した竿抜けポイントの開拓
常夜灯のない外海エリアで大型メバルを狙う場合も、そこに多くのアングラーが訪れるようになると釣果を得るのが難しくなる。そこで竿抜けポイントの開拓となるわけだが、この場合は「限られた条件の釣り場=潮位を意識した開拓」が有効だ。具体例をあげると以下のようになる。
●潮位が◯㌢以下でないとエントリーできない釣り場…磯やゴロタ場、サーフなど、各エリアにたくさんあるはず。ウェーディングすればさらに狙い目は拡大する。
●潮位が◯㌢以上でないと釣りが成立しない釣り場…低潮位時はフロートリグでも釣りが成立せず、干潮時には干上がってしまうようなポイント。ただし、シモリや藻などのストラクチャーや変化がないところは期待薄である。そして、エントリーできる条件がタイトであればよりレア度も増すが、そこにメバルが回遊してきたり、活性を上げるタイミングは別なので、エントリーしてすぐに釣れるというわけでもない。釣れる条件を見極めることが大切だが、メバル自体はスレていないのでアプローチに高い技術が求められることはない。
デイゲームでの攻略法
メバルは潮を釣るのが鉄則だが、春~夏にかけては昼間の方が干満差が大きく、結果として潮がよく動くことも多い。デイゲームというと「ハードルが高そう?」と心配する方も多いと思うが、朝まづめ直後や日が傾いてから夕まづめまでの間などは比較的メバルが高活性な状況も少なくない(天候によっても異なる)。
メバルが定位するうえでは適正光量があり、それには海水の透明度も関係するが、底まで見えるようなシャローにはなかなか寄ってこない。明るければ明るいほどボトムやストラクチャー、シェードにタイトにつくため、これらを意識した「①リアクション狙いのスピーディーなアプローチ」や「②緻密な攻略」が不可欠となる。
①はボトムダートやストラクチャーを絡めた巻きスピードの変化(速巻き~スローorストップ)、ジグやバイブレーションを用いたアプローチなど。②は日中に得られる視覚情報をもとに、風や波、潮流を利用してストラクチャーの奥に潜むメバルの目前にルアーをプレゼンテーションする。
月夜の立ち回り方
月夜を苦手とするアングラーも多いが、実際にナイトゲームを前提に考えると厳しい。港湾部ではメバルが広範囲に散り、常夜灯のメリットが享受できないからだ。真っ暗な外海エリアでも同様だが、メバルが定位するレンジも下がり、よりストラクチャーにタイトについて追いがわるくなる。月が大きい満月ではストラクチャーの奥深くで目の前にきた餌をついばむようなバイトしか得られないこともある。
しかし、ナイトではなくデイゲームに近いと考えることで攻略の糸口が掴めるはず。デイほどの明るさがないのでスロー気味のアプローチを意識する必要はあるが、月が雲に隠れる(出る)瞬間など、光量が劇的に変化する際にメバルの活性が大きく上がることもある。
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