10㌔オーバーのブリがヒットしたときの共通点を検証|【ショア大型青物への道 vol.6】
地元、愛媛の磯で1年を通して大型青物を追いかけるというのが私のスタイル。魚の気配がないときもポイント開拓に時間を費やすなどして、泥臭くこの釣りを楽しんでいます。それが結実して大型といえるサイズのブリを何度かキャッチしていますが、改めてそのときの様子を振り返ることで見えてきたのは…
Text & Photo 越智信清
真冬はヒラマサの期待大?
みなさん、2019年の大型連休はよい魚と出会えましたか? 私の地元、愛媛県の地磯には数年ぶりに小型ヒラマサの群れがいるため、真冬にはそれなりにサイズアップしたヒラマサと出会えるのではないかと期待しています。
さて、私にとって初夏はちょうどヒラマサからカンパチへと狙いの魚種が入れ替わるタイミングです。ただ、地元の自治活動が盛んな時期でもあるため、珍しく週末に釣行しないことも多くなります。そんなわけで今回は取り立てて釣行ネタもないので、この機会にここ数年の釣りを振り返ってみようと思います。
ちなみに、私は年に1匹の大型青物との出会いがあれば満足するタイプのアングラーです。地元、愛媛の磯で10㌔オーバーのヒラマサは未だキャッチできていませんが、10㌔オーバーのブリは数匹キャッチしています。そこで、今回はそれらが釣れたときの様子を振り返り、大型青物がヒットしたときの共通点などを今一度整理し、改めて今後の取り組み方について考えてみようと思います。
過去にキャッチした10㌔オーバーのブリ
2014年の真冬にキャッチしたブリ
▪️ブリのサイズ=106㌢・13㌔/▪️ヒットルアー=シンキング気味のダイビングペンシル/▪️ポイント=全体に浅い磯場で前方には大きなシモリが点在
前日は大シケで当日も波風が残る中、午前8時によく肥えた7㌔のメジロをキャッチ。そこからヤズ(ブリの若魚)のアタリが散発的に続きましたが、それがなくなった午前11時ごろに13㌔のブリがヒットしました。
胃の内容物を確認すると最初に釣れたメジロが小アジを食っており、ブリはアオリイカとエソを食っていました。
2015年の真夏にキャッチしたブリ
▪️ブリのサイズ=105㌢・11㌔/▪️ヒットルアー=60㌘のポッパー/▪️ポイント=足もとからドン深の磯場
このときは沖の大きなシモリ回りにつくイサギやアジを夜釣りで狙い、夜明けのタイミングでルアーをキャストしたら食ってきました。
夜釣りの方はベタナギの闇夜でイサギもアジも良型が好調に釣れ、十分なお土産を確保して終了。フカセ釣りの道具を片づけていると、ちょうど夜明けと潮が動き出すタイミングが重なり、沖でヤズが盛んにボイルを始めました。
さっそくポッパーをキャストしましたが反応なし。そこでボイルを無視して前方のシモリ周辺の潮目に向けてキャスト。ゆっくり引いてくると11㌔のブリがヒットしました。胃の中を確認すると空っぽでした。
2015年の秋にキャッチしたブリ
▪️ブリのサイズ=106㌢・10㌔/▪️ヒットルアー=100㌘のダイビングペンシル/▪️ポイント=沖に向かって40㍍ほどはそこそこ浅く、急激なカケアガリがあって沖は深場になっている磯
この日はベタナギの中でイワシダンゴに何かがボイルを始め、ダイビングペンシルをキャストするとイワシに狂ったマダイが釣れました。ボイルが散発的にあるので期待しながらキャストを続けると、1時間後の潮が動き出すタイミングで10㌔のブリが釣れました。長さの割にスリムな魚体で胃にはカタクチイワシが入っていました。
2015年の冬にキャッチしたブリ
▪️ブリのサイズ=107㌢・12㌔/▪️ヒットルアー=100㌘のダイビングペンシル/▪️ポイント=2015年秋と同じ磯
この日もベタナギの海況でした。2時間ほどキャストを続け、これ以上潮流が速くなると釣りが成立しなくなるというタイミングで12㌔のブリがヒット。案の定、その後は激流となって撤収しました。ブリの胃の中には40㌢ほどのエソが入っていました。
2017年の真冬にキャッチしたブリ
▪️ブリのサイズ=108㌢・13㌔/▪️ヒットルアー=シンキング気味のダイビングペンシル150㌘/▪️ポイント=全体的にかなり浅い磯場
この日は波風が強い中で朝イチに5㌔ほどのメジロをキャッチ。たまにチェイスがあるので投げ続けていると、2時間後に13㌔のブリがヒット。胃の中にはペットボトルサイズのアオリイカが2ハイ入っていました。
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