【ビギナー必見!!】マダイジギングの即戦力ノウハウ《後編》
ファイト時の注意点
三段引きといわれるマダイの引きですが、ファイト中はロッドがまっすぐになることがほとんどありません。ハリ掛かり後、マダイは体を水平にして踏ん張ります。そして、プレッシャーが緩むと体を起こして突進します。さらに、疲れると横になり潮を受けて抵抗します。
特に根に突っ込む魚ではないのでファイトは無理に綱引きをするのではなく、マダイの引きを堪能するぐらいの気持ちで行なうのがよいと思います。ヘビータックルではないので、いなして取るのが前提です。
攻め手のバリエーション
時期的に水温が安定すると、マダイはボトム付近に定位することも多くなるので釣りやすくなります。しかし、春先の水温が安定しない時期は難しい場面もあるので攻め手を多く持つに越したことはありません。
マダイが宙層に定位して食い渋るときは他のルアーも使用します。具体的にはシンキングペンシルを沈めてレンジを合わせ、スローリトリーブとジャークを組み合わせたり、ジグヘッド+ワームでレンジをテロテロと引くなど、小技が有効になるケースもあるので覚えておいて下さい。
ベイト考
春先のマダイのメインベイトは小魚です。そして、表層はヤマセなどによりひと晩で一気に水温が低下することもありますが、マダイはこの状態を好みません。また、底層の水温が低い状態だとポイントに寄りつきません。さらにボトムのイソギンチャクやウニはマダイのよい餌になりえますが、残念ながらこの時期のウニは実が入っていません。
そういったことを考えても、春は小魚がメインベイトになるということにはそれなりの理由があるのだと思います。比較的水温が安定している宙層で捕食できる餌はおのずとイワシなどの小魚になるのでしょう。
ところが、マダイは小魚を食べるのが不得意だと感じています。扁平な体躯では左右の目の視野が重なる部分は多くないはず。小魚にかなり近づかなければ正確な距離感を掴むのは難しいでしょう。ジグを追って背後にピタッとつき、ころ合いを見計らってかじりつく…。青物のように反転しながら食いつくことがないのは、距離を詰めて捕食しないと失敗するからだと考えています。
そして、マダイがジグにかじりつこうとしたときに、リトリーブを止めてフォールさせるとどうなるか? ジグはバックスライドしてマダイの鼻先に一直線。こうなるとマダイは驚いてジグを避けるでしょう。春のマダイにジグのタダ巻きが効くのはこういった理由によるものだと推察しています。
また「マダイ狙いでは動かないジグがよい」という意見も聞きますが、私はやはりジグの動きは大切だと思います。マダイが食わないようなジグ操作さえしなければよいと考えています。
不器用・神経質・臆病というイメージのあるマダイですが、粒根の回りに離れてつくようになる夏以降はスロー系のアプローチで釣れます。ただ、春はやはりフォールで釣りにくい魚だと感じています。
まとめると、巻きの釣りに反応がよいのは春シーズンで、夏が近づくに釣れて巻きの釣りへの反応が弱くなり、フォールの釣りが効き始めます。こうなると私のマダイジギングはいったん終了となり、秋までお預け。釣りとしてもおもしろく、食味がよいという点でもやはり春のサクラダイ狙いがおすすめです。
使用タックル
【ロッド】
メロン屋工房・MSJ70LS
UFMウエダ・ジャーキングスティッJSB63SSTスピニング仕様
【リール】
シマノ4000番、ダイワ3000番
【ライン】
バリバス・アバニ ジギング10×10 マックスパワーPE X8 1号
【リーダー】
バリバス・ショックリーダーフロロカーボン30Lb
【ジグ】
Tama.TV・2way spiky セミロングタフ70㌘
Tama.TV・2way spiky セミロングラウンド85㌘
メロン屋工房・ウェークベイトショート40㌘、60㌘
マリア・ムーチョ ルチア60㌘
ボーズレス・TGトウキチロウ50㌘、60㌘
ゴメさんのブログ【AnglersHigh】
http://blog.livedoor.jp/alfaone/
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