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春の盛期にエギング&青物ゲームを両立!!|【F.R.E.A.M vol.6】

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エギング&青物ゲーム 春シーズン1

待ちわびた春シーズンがやってきましたね。今回は3月下旬にナイトエギングと青物狙いのショアプラッギングを楽しんだ模様をご紹介したいと思います。天候や水温が不安定なこの時期は釣果にムラが出がちですが、その中で自分なりにいろいろと考えて立ち回った結果は…

Text & Photo:KFC・田村孝介

春の釣況は水温がキー

徐々に気温も上がり、過ごしやすい季節になりました。サクラの時期もあっという間に過ぎてしまうほど季節の流れを早く感じます。そんな中、私は毎週のように磯に立ち、釣りを通して四季の移ろいを感じています。

ホームの南九州エリアでは3月下旬に黒潮が大接岸し、平均水温が3~4度ほど上昇しました。前回の当連載ではKFCリーダーの東村氏が春の釣りと水温の関係をご紹介しましたが(詳細は【青物&アオリイカ、水温と釣果の関係を実証】をご覧下さい)、特にこの時期は水温が釣況を左右します。私自身も秋~春の釣行では常に水温計を持参し、フィールドで計測するのが習慣となっています。

地域差もあると思いますが、ホームの鹿児島では春のアオリイカ狙いなら18度、カンパチなら20度、やや低水温に強いブリは17度という水温を釣れる目安にしています。

ナイトエギングで良型アオリイカをキャッチ!!

3月下旬、仕事を終えて20時ごろに釣り場に到着。満月回りでナイトエギングを楽しもうとやってきました。竿を出す前に水温を計測すると21.8度。この時期にしては異常といえる高水温ですが、これは前述した黒潮の大接岸によるものです。

エギング&青物ゲーム 春シーズン2
この時期にしてはかなりの高水温。アオリイカの活性アップが期待できます。

この状況に大いに期待を膨らませ、前乗りしていたチームメイトとともに実釣スタート。ちなみにこの日はウネリが入っていなかったものの、風速8㍍の強風が吹いていたため、風裏になるポイントにエントリーしました。ときおり風が巻いて横風や向かい風が吹きつけますが、何とか釣りはできる状況です。

ただ、強風の影響で当初使用していた3.5号の餌木ではフォールや潮流を感知しにくかったため、4号の餌木(ディープタイプ)に変更。これで風の影響はかわせるようになりましたが、今度はフォールが速過ぎてアオリイカが餌木を抱きにくいと感じたため、4号のノーマルタイプにチェンジ。これで潮流の感触がいい感じに伝わってきました。

ナイトエギングでは視覚で得られる情報が限られます。そのため、私はタックルを通して手もとに伝わる潮流の具合を目安にしており、そのときどきで自分なりによい感触が得られるよう、餌木のサイズやタイプを調整しています。

ボトム付近で餌木をシャクッていると、何かが餌木に触れたような違和感を覚えました。しかし、直後に横からの強風によってラインがフケてしまい、感触が途絶えてしまいました。念のためにアタリを聞こうとロッドをゆっくりあおると、やや重く感じたので即座に合わせを入れました。次の瞬間、ドラグが鳴って特有のジェット噴射が伝わってきました。

ヒットしたアオリイカをゆっくりと寄せているときに1つの不安が頭をよぎりました。それは違和感を覚えてから合わせを入れるまでに少し時間が空いたこと。春の大型アオリイカは合わせが遅れるとゲソで餌木をロックしてしまい、カンナが身に刺さりません。いわゆる横抱き状態になります。そして、この状態でギャフを打とうとすると、ヘッドライトの光やギャフに驚いたアオリイカが餌木を放してしまいバラシに繋がります。その不安が的中し、このときもギャフを打つ前に手前でバレてしまいました。

悔しい気持ちが込み上げてきましたが、すぐにアオリイカが逃げた先に餌木をキャスト。3回シャクッてはテンションフォールというパターンで誘っていると、グイーッと重みが乗って餌木が引ったくられました。今度もドラグを鳴らしてラインを引き出しながら走ります。慎重に寄せてキャッチしたのは先ほどバラしたアオリイカでした。

エギング&青物ゲーム 春シーズン3
いきなり2㌔クラスのアオリイカをキャッチ!! 久々の良型に嬉しさが込み上げます。

その後は1時間ほど300~500㌘クラスのアオリイカが釣れ続き、チームメイトと合わせて10パイほどキャッチ。いい感じなので月が出ている間は粘ろうかとも思いましたが、午前3時ごろから大雨が降る予報だったので無理をせず竿を置くことに。朝まづめの青物狙いに備えて仮眠を取ることにしました。

エギング&青物ゲーム 春シーズン4
小型の活性も高く、しっかりとアタッてきました。

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