【ヒラスズキゲームQ&A】Q7.有効となるルアーは? | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【ヒラスズキゲームQ&A】Q7.有効となるルアーは?

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いちおうの目安はあるが…

Answer:大橋究未

●フローティングミノー…14㌢以上の大型のミノー(強いていえばスリム系のもの)、つまり比較的大きめのルアーは、アゲンストで小さめのミノーではポイントまで届かない場合、波が大きい場合に使う。また、メジロなどの青物が回遊する可能性が高い場合もこれの出番が多い。

12~13㌢の中型ミノー(スリム系)はヒラスズキ釣りにおいて最も一般的なルアーだ。このタイプのミノーがあればたいてい通用するだろう。タダ巻きで十分だが、波が複雑な場合はピンスポットの上で一瞬ストップするのも効果的。

リップレス系は安定したサラシで使用している。根が複雑で根掛かりが多い場所でもトラブルが少なくてストレスなく釣りができるのがいい。

9~10㌢の小型のミノーはベイトが小さいとき、ヒラスズキがスレている場合に使用することになるが、実際はそれほど出番がないかも…。磯のような過酷なステージでは飛距離が出ず、小さなフックを装着せざるをえないルアーはあまり向いていない。

●シンキングミノー…14㌢以上の大型シンキングミノーの出番は同クラスのフローティングミノーと同じ。特に水深がある場合、足場が高い場合にこちらを使用する。

12~13㌢のシンキングミノーは、そこそこ強いアゲンストや横からの風のときに使う。私の好きなタイプである。

シンキングミノーは小型でも飛距離が出るものがあるので使いやすい。だからよく使うが、やはり大きめのフックが装着できないので大型をバラすリスクは高まる。

●トップウォータープラグ…14㌢以上のトップウォーターはヒラスズキ釣りにはあまり使わない。どちらかといえば青物向きだろう。

一方、12~14㌢のトップウォータープラグは飛距離を稼げるうえに使いやすい。ミノーを投げたあとに使用するとヒットする場合がある。

トップは何といっても視覚的にも楽しいが、そのため早合せしてしまうことが多くてフッキングしにくいのが欠点だ。

小型のトップウォータープラグには軽くてアクションのよいものが多いからヒラスズキは出やすいが、風に弱いのが難点。比較的穏やかな日に使用している。

●シンキングペンシル…取り立てて泳ぎに特色がないが、これはこれでよく釣れる。飛距離も稼げるし、おもしろいタイプのルアーだ。

特に威力を発揮するのが、サラシの状態が思わしくない場合。ミノーを投げ倒したあとや、ベイトも確認できていかにもヒラスズキが入っていそうなのに反応がない場合もこれを使用する。

デッドスローで引いてから軽いトゥイッチを入れるとドンッとアタることが多い。ボイルしているのにミノーでは反応がない場合も効果的である。

ちなみに、リップの折れたミノーに板オモリを貼ればその場でシンキングペンシルができる。機会があれば試してみては?

なお、どんなタイプのルアーでもそうだが、動かし方が大切なのと同様に、いつ動かすかというタイミングも大切だ。波高の頂点よりも低いとき、波が押してくるときより引き波のとき、波の大きな日にはサラシの落ち着いた瞬間に…という具合にアクションが特に引き立つ瞬間がある。もちろん各ポイントにはクセがあるのでいつもそうだとはいわないが、この点も意識してほしい。

また、ルアーの性能うんぬんよりもハリ先に気をつかうべきだというのが持論である。釣りはハリ先が命である。ルアーはポイントまで届き、見やすいカラーならあまり気にしなくていいとさえ思っている。

目前の状況を釣りこなしやすいルアーを選べばOKだ。
ヒラスズキゲーム ルアー3

シンキングペンシルとワームを使いこなそう‼

Answer:広川嘉孝

ミノー系のルアーを使いこなせるようになるのは大切ですが、私的にはワームとシンキングペンシルの使い方をマスターするべきだと思っています。基本的に磯場のサラシ攻略では出番の少ないこの2種ですが、港内やベタナギ時、マイクロベイトを捕食している状況の攻略には欠かせない武器となります。

サラシというベールがなく、捕食しているベイトが5㌢前後。こういった場面でヒラスズキに効率よく口を使わせて連発させるには、波動を適度に抑えつつ、ベイトに近い大きさのシルエットで誘っていくことがキモとなります。

基本的にシンキングペンシルは5~7㌢程度のものをよく使います。大きさの割には飛距離が出るのでストレスなく使え、レンジも幅広く探れ、流れに乗せてのドリフトメソッドにも対応できます。さまざまな引き出しに対応してくれます。ちなみに、常夜灯の下などではヒラスズキの数釣りを実現するうえでストロングなカラーとしてクリア系が上げられます。

一方、接近戦ではワームです。また、シンキングペンシルにスレてきたなと思ったときもワームの出番です。9㌘程度のジグヘッドリグから始め、スレの進行とともにヘッドの軽量化とワームの縮小化で対応していきます。最終的には2㌘前後のヘッドに2~3㌅のワームで激反応というパターンもあります。

ワームのタイプはシャッドとピンテールのローテーション、カラーはクリア系とホワイトやチャート系のローテーションです。釣り場やその日の状況に合わせていく感じとなります。この場合はタックル自体もライトゲーム用となるので、ヒット後のやり取りも慎重に行なわないといけませんが、足場や根の状況がよい場所なら良型でも取り込めます。


【磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて】

※上記のリンク先にある「磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。


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