エギング・釣果のキーワードはシャローとシモリ|【feel the nature!! vol.1】
トーナメント参加で掴んだアオリイカ攻略のキーワードはシャローとシモリ。これが継続性のあるパターンなのかということも含めて2度の釣行の模様をレポートします…
Text & Photo:中野寛成
エギングトーナメントに参戦
和歌山県串本町で開催された「NBCソルトチャプタ一大阪エバーグリーンCUP」に参戦してきました。「NBCソルトチャプタ一大阪」とはNBC主催による全5戦のエギングトーナメントで、南紀エリアにて胴長15㌢以上のアオリイカ3バイの重量で競う大会です。
当日の天候は晴れで最高気温が10度程度。北西風により体感的には肌寒さを感じる状況でした。外洋に面した場所は少しウネリが入っており、北西風による水温低下で澄み潮。そんな中、私は前日にプラクティスができず、ぶっつけ本番での参加しました。
ヒットパターンを模索
事前にインターネットで波や風、水温をチェック。少しでも水温が安定していて、地形的に北西風をかわせる場所をリストアップします。そして、エントリーしたのは串本より東側に位置する大きな岬の先端に近いポイント。外洋から差してきたアオリイカが最初にコンタクトするであろう場所で、人工物とシャローの磯場が隣接するポイントです。
しかし、いざポイントに立つと風はかわせるものの岬の先端に近いということで外洋のウネリが入っていました。餌木の動きを安定させるのが難しく、確認できるベイトフィッシュの姿もまばら。20分ほどキャストしましたが、アオリイカの気配がなかったので移動することに。
次にエントリーしたのは湾奥にある護岸。ところどころにシモリが点在するポイントです。最初のポイントに比べるとベイトフィッシュの数もやや多く、適度な濁りが入っていていい感じでした。
さっそくシモリ際に餌木をキャストしてフォールさせると、潮の抵抗ではなくアオリイカが餌木の後方についている独特の違和感が。そこで餌木をシャクッてダートさせるのではなく、ロッドを横方向にさびいて水平移動で抱かせのタイミングを演出。すると、ティップに重みが乗り、700㌘クラスのアオリイカをキャッチすることができました。
「単体ではなく、複数のアオリイカがいるのでは?」と思い、同じ場所に数投しました。しかし、アタリも追尾もないので横に10㍍ほど移動。1パイめが釣れたときと同じようにシモリの際にキャストしました。そこから水深2~3㍍ほどのボトム付近で餌木をていねいにトレースすると、餌木が目視できるほどの距離まできたときに少し距離を置いて300~400㌘のアオリイカが追尾してくるのを確認。何とかバイトに持ち込もうとテンションフォールから軽いシャクリを入れ、そのままリールのベイルを起こして餌木をフリーで落とします。すると追い詰めた餌を逃がすまいといった勢いで餌木を抱いてきて2ハイめのアオリイカをキャッチすることができました。
その後も少し移動してはキャストというパターンで1時間ほど粘りましたが、なかなか釣果を伸ばすことができません。ここでこのポイントを見切り、同じようなシチュエーションの場所を捜して車で大きく移動しました。
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