パイオニアのショア青物レッスン②|【オッサンの能書き 其の2】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

パイオニアのショア青物レッスン②|【オッサンの能書き 其の2】

本林流・ファイトスキルの磨き方

最近は以前に比べて各種タックルやラインが格段に強くなった。それにともないゴリ巻きやオニ巻きなどのパワーオンリーのファイトが推奨され、主流になりつつある。しかし、このファイトスタイルはあまりにも魚の動き、地形、運に左右され過ぎる。また、このスタイルだと体が大きくて筋力の強いアングラーが優位となり、筋力のない男性、女性や体の小さい男性、少年少女は青物とまともに対峙できないことにもなってしまう。

さらに、体の大きい筋力自慢のアングラーでもパワーオンリーのファイトでは限界がある。筋力と運に頼る部分が大きいのでバラしても原因が掴めず、多くの魚とファイトしても本人のファイトスキルが上がりにくいようだ。

以上のような考えから、僕は今回ワカナンが実践してくれたようなファイトを推奨し、誰にでもチャンスがあるゲームになってもらうために模索している。「ラインを出した方がよいときにはベールを返してでも出す」「巻いた(寄せた)方ががよいときは思い切り寄せる」というテクニックと経験、スキルにウェートを置いたファイト法である。

体の大きな筋力自慢のアングラーでも本当に取りたいモンスターに対してはゴリ巻きやオニ巻きが通用せず、テクニカルなファイトを要求されることになるだろう。そのときに「いつラインを出せばよいのか?」「いつ寄せればよいのか?」ということを普段から1匹釣るごとに学習し、スキルを磨いておくべきだと考えている。

仮にパワーファイトで対応できるサイズの魚がヒットしたときでも、前述したことを念頭に置いて対応してほしい。1匹、1匹、ヒットした魚の動きを感じるだけでその経験がいざというときに必ず役に立ち、スキルアップに繋がるはずだ。

大型ヒラマサ ファイト方法3
ターゲットの大きさに関係なく、ファイト時は常に魚の動きを感じてアングラーとしての経験を積み重ねていきたい。

詳しいファイト法については、いずれ詳しく紹介させていただくつもりだが、今回はとりあえずいくつかのヒントをまとめておきたい。その内容は以下の通りである。

●ヒットしたヒラマサなどの青物が全力疾走する際は根を狙いにくい(ストラクチャーにぶつかるのを避ける)。
●中途半端に強めのドラグテンションに設定すると魚が逃げにくくなり、根に向かう回避行動が中心となる。
●魚はアングラーが引っ張るのと逆方向へ逃げる(この点を意識すれば魚が走る方向をある程度コントロールできる)。

福島和可菜さんのがんばり

ワカナンとの隠岐の島への釣行が決まったとき、僕はまったくもって失礼ながら「芸能人の息抜き釣行」ととらえ、適当に楽しんでもらえればよいと考えていた。しかし、彼女がルアーをキャストした直後にそれが間違いだということに気づいた。そこには各メディアやスタジオでお会いしたときの印象とは違う彼女がいた。うまく表現できないが「目的に向かって進む強い覚悟」のようなものを感じた。

そして、当日は雨、風、睡眠不足、慣れないタックルによる釣りの疲れ、魚の気配がないなど、心が折れて当然の状況下で釣りを続けた。休憩を促してもほとんど休まず、ワカナンの強いオーラは輝き続けていた。

心からヒラマサを釣りたいのか?  芸能人としてのプロ意識なのか?  マラソンとオーバーラップしているのか? 彼女のモチベーションは分からないが、ひたむきなワカナンの姿を見て「これは釣るな」と感じたとともに、「見習わなくては…」という思いが自然と湧いてきた。

これは最終的に彼女がヒラマサの大物を釣り上げたからいっているのではない。仮にヒラマサが釣れていなくてもワカナンのがんばりに触れたことで、オッサンながら若造の福島和可菜を、アングラーの枠を越えて尊敬している。

大型ヒラマサ ファイト方法4
大型ヒラマサ ファイト方法5
尊敬すべき福島和可菜さん。彼女との釣行は僕にとっても非常に貴重な経験となった。

 


ワカナンのタックル

【ロッド】
ゼナック・DEFI MUTHOS Sonio 100M
今回紹介した釣行では我が末息子、Sonioの制作意図が具現化できているか、間違っていないかということをワカナンがこれ以上ない形で証明してくれた。このロッドをプロデュースした僕としては本当にありがたいと感じるとともに、非常に嬉しいことであった。福島和可菜に感謝!!

【リール】
ダイワ・セルテートHD4000SH
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【ライン】
YGKよつあみ・ガリス ウルトラキャストマン FULL DRAG WX8GP-D 2号
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【リーダー】
YGKよつあみ・フロロカーボン50Lb

【ルアー】
マリア・ラピードF160
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【本林将彦・プロフィール】

ショア青物ゲームのパイオニアにして、今なお最先端のメソッドを追求し続けるエキスパートアングラー。西日本を中心に全国のフィールドを精力的に走り回りながら、ショア青物ゲームがよりよい形で普及することに尽力している。

【ショア青物ゲーム・安全とマナーについて】

※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。


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