トロキンメも期待大!! 新島沖のキンメダイジギング|【マニアな仲間たち vol.4】
アシストフックを破壊した魚は…
ジグが着底したように思った直後、頭を降る感触が伝わってきた。この引きを覚えている。アブラボウズのそれだ。別船に乗ってる仲間のダイアンが先ほど5㌔ほどのアブラボウズを釣っていたが、私のロッドに伝わる重みは30㌔以上ある。根掛かりでラインが高切れしないよう、10号のフロロリーダーの先に5号のフロロリーダーを結んでいるのだが、リールのドラグが滑り出したので切られないようにドラグを緩めた。しかし、その直後に手応えがなくなった。
ジグを上げて確認すると、後方にセットしていたアシストが1本は引きちぎられ、もう1本はハリが折れていた。そして、ジグのは目玉の下にはアブラボウズ独特の歯のスレた痕跡が残っていた。ジグを下から飲み込み、口の奥にフッキング。口を開けて頭を振った拍子にジグの重みで破壊といったところだろうか。
キンメジギングをしているとアブラボウズが掛かることがあるのだが、このとき改めて狙うことをやめてよかったと思った。狙っていなくても事故的にヒットすることを考えると、決断して本当によかったと感じたしだいである。
仲間と楽しい時間を共有
この後もキンメダイの反応がコンスタントに続いた。船上は「掛かった、バレた」と実に賑やかだ。2㌔前後のキンメダイが釣れてくるのだからそれは興奮する。岩手からきてくれた八重樫氏と倉成氏も船を流すたびにアタリを出しており、我々静岡組の服装からすると薄着と思える格好で新島沖のキンメジギングを楽しんでいる。
私が東北を訪れるようになって知り合った仲間がこうやって南伊豆まできて一緒に釣りをするのは実に感慨深い。東北に行き始めたころは1人で食事をとっていたが、今では現地の仲間と賑やかにご飯を食べて釣りに行く。東北に行ってよかったと思った瞬間でもあった。
今後はトロキンメにも期待
仲間と過ごす楽しい時間は早く過ぎるもので、気づけば最後の流しとなった。ここで私のスロースキップFB830㌘に重いアタリが。一瞬アイツの存在が脳裏をよぎったが、難なくリールのハンドルを巻くことができ、クンクンと小気味よい引きが伝わってきた。最後にキャッチしたのは2㌔オーバーのキンメダイ。有終の美を飾ることができた。
今回の釣果の中にはトロキンメも少し混じり、いい感じになってきた。今後の展開がますます楽しみなキンメジギングである。
使用タックル
【ロッド】
ディープライナー・ロジカル60 DLLG60#10
ディープライナー・マニアフェローズ DLMA57
ディープライナー・マニアフェローズ DLMA59
【リール】
スタジオオーシャンマーク・ブルーヘブン L120N
スタジオオーシャンマーク・L80(ハイギア、パワーギア)
【ライン】
バークレイ・スーパーファイヤーライン カラード 1.5号、2号(1200㍍)
【リーダー】
YGKよつあみ・ガリス FCアブソーバーアンフィニ スリム&ストロング10号(2㍍)
※上記のリーダーの先にメインラインが2号の場合は6号(50㌢)、メインラインが1.5号の場合は5号(50㌢)を台湾結びでセットし、2段リーダーとして高切れを防いでいる。
【ジグ】
ディープライナー・スピンドル
ディープライナー・スピンドルナロー
ディープライナー・スパイナロー
ディープライナー・スロースキップFB
※ジグウェートは500~1000㌘
【フック】
カルティバ・ジガーライトシワリ ♯3/0
カルティバ・ジガーライトシワリ ♯3.5/0
※口に掛けるためにアシストラインの長さは3㌢前後にしている。
【接続金具】
スタジオオーシャンマーク・オーシャンスナップ OS4BB(フロント側)
スタジオオーシャンマーク・オーシャンスナップ OS4(リヤ側)
※キンメジギングはひと流しごとに水深や状況の変化が多いので、プライヤーなしで交換可能なオーシャンスナップが便利。
【西本康生・プロフィール】
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