トロキンメも期待大!! 新島沖のキンメダイジギング|【マニアな仲間たち vol.4】

スローピッチジャーク キンメダイ1

以前は年がかわるとアブラボウズを狙っていたが、いろいろと考えるところがあり、やめることを決断。かわって周年夢中になっているのが新島沖のキンメジギングだ

Text & Photo 西本康生

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東北の仲間たちとともに…

年が明けるとアブラボウズ狙いというのが恒例行事になっていた。しかし、アブラボウスは80㌔まで成長するのに約80年かかると知り、これまで彼らの歴史を300年も消し去ったことに気づいた。また、産卵期で集まった個体群をターゲットにすることも、佐藤統洋氏からも常々「待ちの釣りをするな」といわれていたこともあり、2017年を最後にアブラボウズ狙いはやめてしまった。

かわって始めたのは新島沖のキンメダイジギングだ。以前はアブラボウズ狙いの時期が終わる3月末から始動していたが、キンメジギングのおもしろ味にハマり、黒潮と相談しながら周年楽しむようになった。「黒潮と相談」というのは、釣り場となる新島沖では黒潮が接岸すると3~4ノットほどの本流が音を立てて流れ出すのだが、これではジギングが成立しない。インターネットで黒潮の流れを調べながら「離れた、分流が差してきた」などと仲間内で話しながら釣行予定を立てているのだ。

今回の釣行は昨年の忘年会の席で「2019年はもっと仲間で釣りをする年にしよう」と提案し、東北の仲間にも南伊豆まできてもらった。そして、釣行当日は10人で2船に分かれて竿を出した。

今季の新島沖は水温の低下が遅く、20度ほどの表面水温の日が続き、底潮と上潮との温度差によって複雑な潮となる日が多かった。こうなると選択するジグの重さもだんだん重くなる傾向になる。

当日(1月14日)は風速10㍍前後の東寄りの風が吹き、潮とぶつかって船はクタクタと揺れる状況だった。冬のキンメジギングとしてはまだ静かな方なのかもしれない。西風、東風がいくら吹こうが、船長から「明日は出るよ」と連絡が入れば、四の五のいわずに南伊豆へ車をは走らせるのがマニアな仲間たちのルール。ただ、そんなことをいわなくても、岩手や秋田からくる仲間は船長の電話の前にすでに出発していたり、到着していたりする。

 

スローピッチジャーク キンメダイ2
秋田、岩手、静岡の仲間たちが南伊豆に集合。

海水温が高い場合は重めのジグでスタート

太陽が島をうっすら照らし出す。釣りの始まりの時間だ。キンメダイは暗くなると浅場に、明るくなると深場に移動する「日周鉛直移動」を行なう。この日は水深350㍍あたりのポイントからスタート。まずは650㌘のジグ(スピンドルナロー)を投入した。

お世話になっている船長は細かい操船でラインをしっかりと立ててくれる。この水深なら500㌘前後でも対応可能だが、海水温が高い場合は海中の複雑な潮、いわゆる重い潮を予想し、水深に対して重めのジグから始める。そして、潮の様子をうかがいながらジグを重くしたり、軽くしたりするといった具合だ。

スローピッチジャーク キンメダイ3
仲間でチャーターする場合は1流しごとに釣り座をローテーションするのがマニアな仲間たちのルール?

船長の的確な判断で船尾からアタリが…

この日は浅場で魚の反応がわるかったため、しばらく船を走らせて水深400㍍からのカケサガリポイントに移動した。キンメジギングでは根掛かりがつきもので、カケアガリのきついポイントでは魚の反応もよいが根掛かり率も高くなる。船長には根掛かりが少なく、魚の反応のよいポイントをお願いするのだが、そんな都合のよいときばかりとは限らないのが世の常。それでもていねいにポイントを回ってくれる船長を信頼して通っている。

この日も「ここなら釣れるよ」と船長。不思議と船尾からアタリが出る。この感覚が船長のウデであり、ジグで釣れる反応、餌で釣れる反応がはっきりと見えているのだろう。

スローピッチジャーク キンメダイ4
キンメダイは玉網でていねいに取り込むのが鉄則。水面でバラすと泳いで逃げるので要注意。

風が強く、潮も流れるのでウネリが2~3㍍ほどある。リールのハンドルを巻いてジャーク&フォールで誘っていると、すぐにタナボケを起こす。そこでスーパーファイヤーライン1.5号にスパイナロー800㌘をセット。底から3㍍前後のタナをキープできるようなセッティングに変更した。

スローピッチジャーク キンメダイ5
この日はなかなかのウネリで近くの船が見えなくなることも。

  • 安定して釣果を重ねる八木君。

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