2018~2019年シーズン、冬のメバル事情(泉南編)|【ほぼ月刊・武田 栄! vol. 1.5】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

2018~2019年シーズン、冬のメバル事情(泉南編)|【ほぼ月刊・武田 栄! vol. 1.5】

2018年12月の釣行

2018年12月中旬、仲間たちと無風下で竿を出し、抜群に釣れた泉南メバル。その翌日から寒波が数日間続いたあとに取材をすることになりました。ちなみに、その前日まで寒波の九州で釣り番組のロケをしてたタケダさん。大阪に戻って当日の午後に「今日は強風で無理かな?」と思っていると、やや弱くなった北東風が東寄りにかわってきたので取材を敢行。風はうまくかわせたものの、日没後は予想通りかなりの寒さに見舞われました。

よいかわるいか今回の寒波は北東の風。これが少し緩んだこともあり沿岸部は波の影響による濁りはありませんが、逆に潮が澄み過ぎていてメバルの活性を考えると不安がよぎります。

準備を済ませて日没とともに実釣開始。まずは冬の定番、タケダ式マイクロジグ単でメバルの活性具合をチェックします。タックルは完全に僕の手になじんでいるセッティング。薄暗い常夜灯に照らされた小さな石積みブロックから沖へ向けてキャスト。リグを沈めると根掛かりしやすい場所なので、ここでは表層付近を速めにトレース。3投めのリトリーブ中にファーストバイトがあり、15㌢ほどのメバルをキャッチしました。

「これが続いたらエエねんけどなぁ…」とカメラを構える編集長に告げ、さらに釣りを続けると2匹ほど追加。サイズは12~15㌢ほどです。「さすがに手軽な場所でこの低水温ではマシなサイズ(20~22㌢クラス)は動かんかな?」と思っているところに強いアタリが!!  推定22㌢クラスでしたが、ネットインの際に海にポチャン。活性の高低にかかわらず浅掛かりはありますが、今日はどうも低活性による浅掛かりのようです。

アベレージサイズに混じって大きめのメバルが釣れるパターンは決まっています。それは止まっていた潮が動き出した瞬間、動いていた潮が止まる直前などです。このタイミングで不意によいサイズが食ってきます。

案の定、先ほどの1匹もそのパターンでその後はバイトが止まったので小休止。潮止まりに合わせて夕食をとり、潮が下げる時間を見計らって釣りを再開することにしました。

冬のメバル釣り ジグヘッド6
まずは15㌢クラスをキャッチ。この後、下げに転じてサイズアップはなるか!?

「たそがれメバル」を相手にのんびりと…

潮位変動はあまりないものの、少しずつ段階的に動くであろう下げ潮のタイミングを、ある程度の時間を見越して狙うことにしました。ポイントに選んだのは大きな漁港。外向きに続く長いテトラ帯でアプローチを再開しました。

潮時的には下げに入っていますが、足もとの潮はまだ動いておらず、「今日は苦戦するかな?」と思いながらもポツリポツリと釣果を追加。しかし、いかにも低活性という釣れ方です。

風は完全に止んだので、すかさず0.5㌘のジグヘッドに変更。1㌅のワームをセットして表層付近を狙うも釣況はかわらず。「ジグヘッドの重さをかえてもあんまり食わんということは…?」 こんなとき、広い場所ではすぐにヘッドライトで目前の海面を照らすタケダさん(笑)。案の定、ルアーが届く範囲にたくさんのメバルが浮いていますがほぼ無反応。そして、ライトの明かりが当たると沈みます。これは明らかに急激な水温低下の影響でしょう(水温、水質の急激な変化や潮がわるかったりするときによく見られる現象)。「たそがれメバル」と呼んでいる状態です。

「うーん、潮色はわるくないからこのまま本格的な下げの潮が効くまで待とかな?」と編集長と話しながら、のんびりと釣りを続けます。とはいえ、基本は実釣1時間のタケダ式メバル釣りですが、取材だし、風が収まったことで寒さも感じないので同じ場所で釣り続行することに。

20分ほどすると海の状況に少し変化が出始めて小さいながら沖にも潮目が。慌ててライトで海面を照らすとメバルの姿がありません。「あれ、沈んだ?   でも、なんかいい感じになってきた気が…」  このタイミングで小移動してこれまでとは違う面で釣りを再開するといきなりバイト!! 「おおっ、やっとやる気になって足もとの岩陰で食うてきたやんか」と、すかさず最も潮の効いていそうなテトラ帯の角へ移動。そこから立て続けに5匹ほどキャッチ。「今日はこの連発が答えとちゃうかな?」っとニッコリ笑って竿を置きました。

結果、寒波後の水温低下が影響しながらも食事休憩を挟んだ夕方からの数時間で余裕の二ケタ以上の釣果。僕なりに答えは出ていて、このような日は同じ場所に潜む少し大きなメバルは口を使わず、やや活発なアベレージサイズのメバルは潮の効くタイミングで多少の数釣りができる日と考えています。

帰宅すると別の場所にてウェーディングでメバルを狙っていた仲間からLINEが。プラグでメバルをキャッチしていました。もしかして僕の連続ヒットと同じタイミングやったんかな?

さて、冬のメバル攻略はいかがだったでしょうか。「何かが釣れる」なんてパターンではなく、完全に魚種を絞った冬の釣りです。天候や海の状況を見て、自分なりに考えながら釣る楽しさがあります。実釣の様子が少しでもリアルに伝わったでしょうか?   とにかくメバル釣り(ライトゲーム)において風は大敵です。ビギナーの方にはまずこのことだけをお伝えしておきますね。

この取材のあとも、もちろん凪げばメバル釣りに出かけているタケダさん。この翌日もほぼ似たような状況でしたが、低いなりに水温が安定すればメバルもすぐに慣れてくれます。そして天候がかわり、潮がかわると状況がリセットされたかのようにラッシュも期待できます。そんな具合に「いい日・わるい日・普通の日」が続く極寒期までのメバルゲーム。地味ですが、最高に楽しい釣りをみなさんもお楽しみ下さい。

次回の記事はもしかして厳寒期か? 実釣の模様をお伝えするなら、おそらくはメバルか冬チヌです。お楽しみに!!


使用タックル

【ロッド】
Go-Phish・ul-6 Rock Steady
※2019年春にはトルザイトモデルを発売予定。

【リール】
ダイワ・イグジスト2000S-P
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【ライン】
サンライン・ソルティメイト スモールゲーム PE-HG 0.15号
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【リーダー】
サンライン・スモールゲームリーダーFCⅡ4Lb
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【ジグヘッド】
カルティバ・メバル弾丸1㌘、0.4㌘
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カルティバ・虫ヘッド1㌘、0.5㌘
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スミス・ジグヘッドタケちゃん0.9㌘、1.2㌘
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【ワーム】
タケダクラフト・手ごねモイモイS
タケダクラフト・手ごねモイモイM
タケダクラフト・まる山のみ太郎

【ヘッドライト】
ZEXUS・ZX-R700
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ZEXUS・ZX-R350
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【ランディングネット】
TOOL・アジ・メバ ino
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【バッグ】
SUBROC・v-one“FitBag”


【武田 栄・プロフィール】

先鋭のフィッシングギヤブランド、Go-Phish(ゴーフィッシュ)主宰。釣り研究家。メバルやアジ狙いのライトゲームからチヌ・シーバス・磯のヒラスズキまでさまざまな釣りに精通。「おもしろくなければ意味がない!!」をモットーに「タケダ式」と名づけた独創的かつ効率的な釣り方の研究に情熱を燃やしている。

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