磯のヒラスズキ・シーズン序盤を制する戦略的釣行|【Experienced Plugger vol.1】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 3

磯のヒラスズキ・シーズン序盤を制する戦略的釣行|【Experienced Plugger vol.1】

一投入魂の思いでキャストを繰り返した末に…

眼下の白濁は依然として激しいものの、その光景はサラシ薄なシーンよりもモチベーションのアップに繋がる。込み上げる期待感、そして久しぶりに潮風を全身に浴びる心地よさに浸りながらキャストを続ける。投げて巻くだけのシンプルな釣りだからこそさまざまなことを考え、ルアーに魂を込めて試行錯誤を繰り返す。

磯のヒラスズキゲーム 筑前大島4
磯際のサラシが乱れ過ぎており、フローティングミノーでは至近距離でのアピールが難しい状況だった。そこでシンキング系のルアーを投入することに。

ルアーはフローティングからシンキングへとローテーションし、ロッドワークにより表層レンジを波の勢いに負けないミディアムファストリトリーブでチェック。さらにはシンキングペンシルを沖にキャストしてサラシの外から中へと泳がせるも、ルアーが波に揉まれて水面直下をキープしきれずノーコントロール状態に…。再びフローティングミノーにチェンジして波間のセットを計るベーシックな展開に逆戻りとなった。

磯のヒラスズキゲーム 筑前大島5
砕ける波とセットのタイミングを計りながら一投入魂の思いでキャストを繰り返す。

釣果が出ないまま完全に自己満足の世界に入るというわるい流れの中、シンキングミノーに「コンッ!!」という小さいながら確かなアタリが。ヒラスズキはいるという確信のもと、必死でバイトのきっかけを模索する。

磯のヒラスズキゲーム 筑前大島6
ミディアムファストリトリーブで表層を泳がせていたシンキングミノーにショートバイトが。ヒットまであと一歩に迫る。

そして、開始から2時間近くが経過したころ、その瞬間は訪れた!!  強風の間隙を縫ってフルキャストしたリップレスミノーは、沖からサラシの切れ目のアピールゾーンへと進入。一瞬、海面の凹凸が和らいだサラシの中で「ガンッ」とバイト!!  食った直後に反転するヒラスズキ特有の強いアタリである。ほぼ向う合わせながら少し魔をおいて追い合わせを入れた。

磯のヒラスズキゲーム 筑前大島6
スタートから2時間が経過したころにファーストヒット!! 表層レンジで泳がせていたルアーがサラシの切れ目から磯際へ入った直後というベーシックなパターンで食ってきた。

フッキングは決まった感じだが、ハリが外れないことを祈りながら強引に寄せ、追い波で一気に浅場へとズリ上げてランディングに成功。銀色に輝く魚体はまだ育ち盛りの若いヒラスズキだったが、バイトの瞬間のときめきはいつも同じである。安堵感から「釣れてくれてありがとう!!」と思わず心の中で呟いていた。

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リップレスミノーをくわえて横たわるシルバーボディーの勇姿。磯のヒラスズキゲームは魚と出会うまでのプロセスが魅力だ。
磯のヒラスズキゲーム 筑前大島8
玄界灘の荒波が育んだヒラスズキ。これからの季節、海はシケの頻度を増してチャンスが拡大するだろう。

後半戦はアングラー有利の展開に…

このころから若干強風が途切れる兆しが出始め、セットのタイミングも枠が広がったことを感じ取れた。そして、時間を空けることなくバイトが続き、アングラーが有利となる状況変化を実感。かなりよい感じだが、この日は午後から所用がありタイムリミットが迫る。

結局、ファーストヒット後は4バイト2キャッチ。ヒットルアーはいずれもリップレスミノーで、レンジは水面下20~30㌢。白濁からブルーへ溶け込むサラシの切れ目から、リールのハンドルを2回転ほどさせた位置でバイトしてきた。

後半はかなり好条件下でのゲームとなったが、惜しくもタイムアップ。以降は地元アングラーに託して後髪を引かれる思いで島を後にした。

さて、これから冬本番を迎える玄界灘では、手がつけられないほど大荒れの海況に見舞われることも多い。シケがベースの磯のヒラスズキゲームとて釣行の機会は限られがちだ。計画段階から常に危険と背中合わせであることを念頭に置き、くれぐれもも安全第一で釣行していただきたい。


使用タックル

【ロッド】
MCワークス・ワイルドブレーカー113R/S

【リール】
ダイワ・ソルティガ3500H
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【ライン】
デュエル・スーパーエックスワイヤー8  2.0号
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【リーダー】
デュエル・ハードコアパワーリーダーCN  40Lb


【ルアー】
デュエル・ハードコア ヘビーショット105
(※カラーはピンクキャンディーグローベリーとコノシロ)
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デュエル・ハードコア ヘビーミノー90S
(※カラーはレッドヘッドとアカキン)


デュエル・ハードコア シャローランナーH3(F)120
(※カラーはレッドヘッド)


デュエル・ハードコア ミッドダイバー(F)115
(※カラーはパールチャートとキビナゴ)


ヨーヅリ・マグダーター125F
(※カラーはアカキン)
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ヨーヅリ・マグダーター105F
(※カラーはアジ)
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【池田一郎プロフィール】

九州北部の磯をホームグランドにヒラスズキを追い求める生粋のロックショアアングラー。ヒラスズキ釣り歴30年を誇るベテランで、オフシーズンにはチヌやメバルのプラッギングなども楽しんでいる。

【磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて】
【ショア青物ゲーム・安全とマナーについて】

※上記のリンク先にある「磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて」「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。


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