スローピッチジャークの強みを生かしてカンパチ&ブリを攻略しよう!!
ジャークパターンの調整法
前述のパターンで反応がなく、潮が素直な場合は「速巻きを7回転→1/2ピッチを1回、次は速巻き5回転→1/2ピッチを1回」といった具合に食わせのタイミングを増やす。それでもダメなら「速巻き5回転→1/2ピッチを2回→ミドルのワンピッチ」といったように速度を変化させる。以降は徐々にワンピッチや速巻きを減らし、レンジを細かく刻む誘い方へとシフトする。
ここで重要となるのは自身の巻きスピードを細分化して考えるということ。たとえば、自分が普通に巻いている速度を5と考え、それよりも遅い4、逆にそれよりも速い6といった具合に練習し、最速を10に設定すればこれだけでも10通りのアクションになるわけだ。
それと、1投めで反応が得られなければ2投め、3投めは同じ動きで誘わないように徹底する。さまざまなピッチを織り交ぜ、速度変化も加えながらバリエーションを広げていくイメージだ。
竿を動かしてリールハンドルを巻くのが基本のジギングでは速度を変化させることが非常に大切だ。魚はターンや失速、落ちるといった動きの変化に反応することが多い。つまり「動きの変化=速度変化」となるわけだ。こうしたフォールや速度変化をうまく使えるのがスローピッチの強みであり、特に青物に関してはその速度変化が有効であると考えている。
意識することや注意点
フックシステムについては慎重に考えるようにしたい。誰よりも先にジグを落としても、シャクッたときにテーリングすると非常に残念なことになってしまう(笑)。ジグに抱きついたりしないフックのサイズや形状を選択することだ。
また、広大な瀬回りを狙うときや同船者が多いときなどは、どうしてもジグが同じところを通過してしまう。そのような場合はジグを重くしたり、フォールが速い形状のジグ使うのも効果的だと思う。その他、竿とリールの組み合わせ、ラインの太さ、リングのサイズなど、些細と思える道具の変化が大きな動きの差となって釣果を左右する。アングラーがさまざまな攻め手を打つことで魚の反応はかわる。その点を踏まえて巻きスピードの細分化を実践してほしい。それだけでおのずとアプローチパターンがかわる。
(SWゲームフィッシングマガジン 2015年12月号より)
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