【タチウオジギング】セットアップ・パーフェクトガイド《後編》 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【タチウオジギング】セットアップ・パーフェクトガイド《後編》

カラーローテーションの考え方

タチウオはジグのカラーに対して非常に敏感でセレクティブである。ごく短時間で当たりカラーがかわるということも珍しくない。

コレといった明確なカラーローテーションのパターンはないが、基本的に濁り潮時はゴールド系、澄み潮時はシルバー系を軸に、黒、ピンク、紫などの単色系を織り交ぜて探る。また、水深60~70㍍以上の深場や濁り潮時はグローが入っているものが非常に効果的となることが多い。

特定できているならベイトに合わせるのもよい。コウナゴなら茶銀や緑銀、緑金など。イワシなら青銀や黒銀、黒金などだ。近くで餌釣り船がイワシを餌にしていたときに青銀でいい思いをしたこともある。

ただ、数が釣れる当たりカラーには大型が反応してこないということが多い。アタリは続いているがサイズが伸びないというときはあえてカラーをかえて型狙いをするのもおもしろい。

なお、あまり多くのカラーを持ち込めないのであれば、黄色やピンクのマジックペンを持参して船上でジグに着色するという裏技をおすすめしたい。ボロ布とシンナーも用意しておき、タチウオに気に入られなかったカラーは拭き取ればよい。私自身、黄色のペンで代用するようになってからゴールド系のジグを購入することがほとんどなくなった。この他、グローシールを貼るのも即効性が期待できるチューニング法だ。

タチウオジギング タックルセッティング9

試行錯誤を繰り返してシチュエーションにマッチしたベストなセッティングを見つけよう。

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数狙いを重視した場合の仕掛けの工夫

数狙いでは着底感やアタリを確実に感知するためにラインを細くする。また、手返しを重視してバーブレスフックを使用するか、ノーマルフックのバーブをつぶしておく。

さらに本気で数を伸ばすならアシストフックはリヤに2本のみとする。トレブルフックよりも手早く外すことができるし、フロントフックがないぶん手に刺さるなどの危険度も低い。

ランディング後は船上に寝かせず、クーラーボックスのフタを開けたらその上でハリを外して直接放り込む。そしてタチウオが暴れないように塩ビシートを被せてフタを閉める。

入れ食いでない状況で1匹でも多く稼ぎたいのであればジグをキャストし、同船者が狙っていないフレッシュなポイントを探る。そしてアタリが得られるタナを集中的に狙うためにラインマーカーを確認する。宙層を狙うのであれば着底後はそこまで一気に巻き上げればよい。もちろんハイギヤタイプのリールならそれだけ有利になる。

アタリが続いている状況でラインブレイクが起こったときは時間をかけてラインシステムを組み直すことはせず、時合を逃さないために電車結びで手早く結束する。その際、リーダーはロッド2本分ほどと長くし、最も負荷のかかるタチウオの抜き上げ時には結束部がリールに巻き込まれているようにすることで強度不足を補っている。そして、タチウオの食いがひと段落したところで改めてラインシステムを組み直している。

タチウオジギング タックルセッティング10

スピニングタックルの有効性

私はどんな釣りでもスピニングリールしか使わない。その有効性を考えると、乗合船においてどの釣り座からでもジグを遠くへキャストすることができる点が第一のメリットといえる。それによって常にフレッシュなポイントを探ることが可能となるし、斜め引きもできるのでアプローチパターンの幅が広がる。

また、替えスプールと容易に交換できることもベイトリールにはない利点だ。あらかじめラインシステムを組んだ替えスプールを用意しておけばトラブルが起こってもすぐに復帰することができる。リール本体がモデルチェンジしても旧モデルの替えスプールがそのまま使用できることが多いのもありがたい。

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