【タチウオジギング】セットアップ・パーフェクトガイド《前編》
ジグの使い分け
釣り開始時はなるべく安価で、水深の数値の1.5倍程度の重さ(水深100㍍なら150㌘前後)のジグを使用する。それで反応をうかがい、タチウオの活性に応じてローテーションする。最初から釣れるなら高価なジグを使う必要はない。
はじめのうちは確実に底を取ることが大事だ。着底が分かりづらいようならジグの重さを水深の数値の2倍程度にしたり、リヤバランスのタイプに交換する。
着底を繰り返してもアタリがないときはタチウオの活性が低いか、フォールにはあまり反応していないと推測できる。ただし、同船者がフォールで掛けているようなら、自分が使っているジグのフォール時の動きはその状況に合っていないと考えて違うタイプにかえてみる。連発させている人がいるなら素直に同じタイプを使うといいだろう。
船中を見回してフォールでは釣れていないようであればタダ巻きやジャークでサソイを入れる。通常は底から水深の半分程度のレンジまでを探ればOK。タダ巻きにストップ(ポーズ)を入れるのも効果的だが、止めるまでにリールのハンドルを何回転させるかによって食いのよしあしがかわることもある。毎回必ずカウントしておき、そのときどきで最もアタリを得られるパターンを見つけることが大事だ。
ジャークについては不用意なコンビネーションは避け、底から宙層まで同じピッチで上げてくるようにする。イレギュラーな動きを挟むとミスバイトによるラインブレイクを招くことがあるので要注意。
ジグのタイプは①センターバランス(左右対称)、②センターバランス(左右非対称)、③リヤバランス(左右対称)、④リヤバランス(左右非対称)というように4つに大別している。センターバランスはゆっくりと揺れるような動きをすることが多く、ジャーク後は横を向いて漂うようにフォールしている時間が長い。タダ巻きやタダ巻き+ストップでの動きもよい。素直に食うときやジャーク後のフォールにしか反応しないときなどに特に有効だ。
リヤバランスはテイルを振る動きを出しやすい。ジャーク時は大きな横飛びを見せるものの、すぐに沈下を始めることが多い。また、横移動の幅が大きいぶんだけラインを切られやすくなる。フォール主体のときかタダ巻きで使うのに適している。
左右対称のタイプは実際には微妙に非対称となっている。それにより生じるゆっくりと大きな円を描きながらのスパイラルフォールが効果的となる場面がある。
左右非対称のジグは常に安定した動きを見せる。これに限ってはリヤバランスでもフォール姿勢がよく、漂うようにフォールしている時間が長い。これが有効となるケースも多く、連発することも少なくない。
これらの使い分けについては説明しづらいが、釣っている中で感覚的に「何か状況に合っていない」と違和感を覚えたら違うタイプにかえてみることだ。着底を数回繰り返したら回収して交換、というように決めてアタリが得られるアクションパターンを探るのもいいだろう。その際にはハンドルの回転数やジャークの回数を必ずカウントしておくこと。アタリが得られたときの回数を覚えておけばアクションの再現性も高められるし、狙うタナを絞ることもできる。
(※後編に続きます)
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