【UNCHAIN SKILL act.7】豆アジング・フグとサバの猛攻を避けるには?《後編》

タックル選択

道具選択の妙がこの釣りの醍醐味であるといっても過言ではない。強い魚ではないし、食味に関しても美味な魚ではあるが毎回唐揚げや南蛮漬けというのも飽きてしまう。釣り自体についてもフグやサバを避ける対策やベイトがプランクトンにシフトしてきてはいるが、それほど難しいターゲットではない。

だからこそ対象魚に合わせて道具を選択する釣りを確立したいと考えている。そんなわけで現時点の私なりのタックル考察を紹介したい。

ロッド

ソリッドティップ搭載のエリアトラウト用エクストラファストテーパーのSUL・XULロッドを使用。近年の豆アジングシーンにおいて、ピンピンの掛け調子ロッドではクリアできない場面もあるということは前述した通り。そこで採用したのがエリアトラウト用のロッドである。

ただ、従来のエリアロッドといえば乗せ調子でバットまで柔らかいタイプを思い浮かべるだろう。確かにそれもおもしろいが、打開できる局面は限定される。その点、ソリッドティップ搭載のエリアトラウト用ロッドは掛けにいくスタイルのモデルながら、SUL・XULに設定されたベリーが入力に対してフレキシブルに追随することで乗せの釣りも可能となる。もちろん、各々に特化した専用品には至らない部分もあるが、刻一刻と変化するフィールドで状況に応じて、ゲーム中に途切れることなく、どちら側にも無段階にシフトできる究極の汎用性を持つ。これこそが豆~小アジゲームのベンチマークとなりうるロッドだと感じている。

豆アジング 高水温期8

リール

 

リールにはそれほど高性能を求めているわけではないが、漂うようなアプローチやステイを維持させるためには状況に応じた超スローリトリーブが不可欠。それをストレスなく行なうために「ローギヤ」「ショートハンドル」「自重のみならず持ち重り感の低減と低フリクションを実現する小番手」という要素に加え、淀みない巻きを長期間維持する中級クラス以上の1000番クラスが有効となる。また、ショート化・ライト化するロッドに対し、さらなる小番手化を期待している。

ライン

高感度で極軽量リグを扱え、リトリーブ時の糸鳴りの少なさ、一定レンジの引きやすさなどから、細号柄のエステルがベストと考えている。エステルといってもさまざまだが、繊細な道具を用いるので扱いやすいものが好みだ。絶対的な感度を求める方も多いが、それをタックルの一部に求めるのではなく全体として捉えればより自由度が高くなる。

リーダー

アジングに限らずライトゲーム全般においてリーダーはフロロが一般的だが、私自身は10年ほど前からメバリング(尺ゲームを含む)、エギング、アジングにおいては密かにエステルハリスを使用している。

メインラインのエステルを直結で試された方なら理解できると思うが、圧倒的な感度のみならずライン特性による直進性で繊細なリグをよりナチュラルに操作することができる。強度に不安を持つ方も多いが、船釣りの仕掛けなどに採用されてきた歴史も長いので杞憂に終わるはずだ。

ジグヘッド

近年は豆アジを意識した12番、14番クラスのジグヘッドが各社からリリースされて選択肢が広がった。私自身は乗せにも掛けにも転じ、刺さりとキ-プ力に優れたストレート基調でハリ先が幾分開いた形状のものを状況に応じて使い分けている。ヘッドの形状は引き抵抗が強くて浮き上がりの少ない船型が気に入っている。ボトムでもひっくり返らない設定のものは根掛かりも少なくて使いやすい。

バランスは水平を保てる設計の方がアピール力が小さいものの、違和感なく口を使わせやすい。その他、ショートシャンクはワームの動きが大きくなるが、ロングシャンクはキャッチしたアジを外しやすい(掴みやすい)。線形の細いモノは貫通性がよいが雑に扱うと曲がるので、1匹を拾うシビアな状況と活性の高い状況で使い分けるといった具合である。

なお、ウェートについてはナイトゲームなら0.4㌘をメインに0.2~0.6㌘、デイゲームはリアクション狙いのアプローチを意識して最大1.0㌘まで使用する。

ワーム

ワームに関してはさまざまなメーカーから膨大な数の製品がリリースされている。製法上の違いや素材、硬さをデザインなどでカバーする創意工夫がなされていることから、状況に応じた選択肢がさらに広がった。

素材の硬度のみに注目すると、柔らかくてよく動くワームは吸い込みとフッキングがよくてバレにくい。視覚的にも波動的にもアピール効果が高いが、そのぶんフグやサバにも見つかりやすい。軽量リグの場合は着水自体に集魚効果があるが、アピール力の高いワームは着水~フリーフォールでワームがフグの餌食になっていることも少なくない。それでも漂うようなアプローチで微細にアピールし、ワームの存在に気づいたアジが接近して捕食体制に入ったわずかな水流変化にも機敏に反応してくれ、最も大事な部分で捕食スイッチを入れてくれる。ただし、消耗が激しいので手返しがわるくなるのが難点だ。

普通の硬さのワームは多くのメーカーで大量生産されているものに多いが、比較的安価に入手できるだけでなく、アピールし過ぎないのでフグやサバを避けるのに最適だ。また、それなりに耐久性もあるのでイージーな数釣りの場面では手返しよく釣ることができる。エストラマー製の比較的硬い素材のワームも近年幾分柔らかくなってきたし、デザインでカバーされているものも多いが、フグが多い時期には外せないワームである。耐久性ももちろんだが「動かない=低アピール」ということでフグを刺激しないことも強みである。

小物

最近、重宝しているのがナイトゲーム中にラインが見えるNSV光ヘッドライトだ。光量自体が大きいわけではないのでフィールドに大きな影響を与えることはなく、アタリや着底を目で捉えることができ、ライン軌道の変化により着水点や風、潮流の変化を把握できる。釣獲力のみならず釣りの楽しみを大きく広げてくれるアイテムだ。

また、ラインに限らず蛍光カラーのものを浮かび上がらせてくれるので、ケースやハサミなどの小物に蛍光テープを貼っておくと何かと便利。カットした端糸やワームの切れ端も残さずに釣り場を後にできる。

豆アジング 高水温期9

充実したタックルの特性を知り、自分なりに考えて試すことでさらなる発展性も大いに期待できる。


使用タックル

【ロッド】
シマノ・カーディフAX S60SUL-FF
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【リール】
シマノ・ツインパワー1000PGS
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【ライン】
サンライン・ソルティメイト 鯵の糸 エステル0.2号
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【リーダー】
サンライン・エステル仕掛ハリス0.8号
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【ジグヘッド】
マグバイト・小悪魔ジグヘッド0.4~0.6㌘(#14)
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カルティバ・豆アジ弾丸0.2~1㌘(#12)
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ジェスパ・アジメバアーミー0.2~0.6㌘(#14)
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【ワーム】
エクスタシー・ラニーノーズ
エコギア・アジ職人 アジマスト1.6㌅、2㌅
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マリア・ママワームソフト スリムクローラー1.8㌅
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【ヘッドライト】
サンライン・ナイトサラウンドヴィジョン
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【安田栄治・プロフィール】

エギングをはじめ、メバルゲームやアジング、磯や河口でのヒラスズキ狙いなど、多彩なジャンルに精通するオールラウンダー。独自の視点でターゲットやフィールドと向き合い、日々アングラーとしての資質の向上に努めている。


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