【ショアマダイ】“狙って釣る”戦略&テクを大公開!!《前編》
アプローチの基本戦略
基本的にはベイトやマダイの習性を考慮してアプローチを組み立てている。前述のシーズンごとに解説すると以下の通りとなる。
●春のイカナゴパターン…イカナゴは沿岸部の砂泥質に生息し、その周辺がマダイの産卵場になるのではないかと考えている。というのも、そういった砂地に藻場が点在するような浅場でチャリコがよく釣れるからだ。私自身、この時期はワンドの入り口付近で深場が隣接するフラットな砂地に目をつけることが多く、干潮時でも十分な水位があるポイントを選んでいる。
また、イカナゴは海底に潜って身を潜めていることが多く、外敵が近づくと体を震わせながら飛び出し、その勢いのまま再び砂に深く潜る「砂抜け」という行動を取るようだ。この習性をアプローチに反映させるのがキーとなる。実際にはボトムパンプで底をたたいてアピールし、ジャークによって砂抜けするイカナゴの動きを演出するようにしている。
ジグはイカナゴのサイズに合わせてシルエットの小さなものを使用。ウェートは7㌘前後のものがメインとなるが、シャロー狙いではさほど遠投する必要がないのでこのサイズでOKだ。
●秋のイワシパターン…縦の釣りがメインとなるイカナゴパターンとは異なり、イワシパターンでは横の釣りがメインとなる。ただし、沖めのブレイクライン周辺が主な狙い目となるため、リトリーブの釣りではポイントに長くアピールできないのが難点。そこで、ジャーク後のテンションフォールで潮流に乗せるようにドリフトさせ、ブレイク沿いを流すようなイメージでアプローチしている。
このテンションフォール中にミスバイトがあった場合は、そこからボトムパンプやステイを入れるなどして弱ったベイトの動きをイミテートしている。経験上、このアクションにバイトしてくるときはしっかりとフッキングが決まることが多い。
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