【磯のヒラスズキゲーム】シャローの熱狂パターンを大公開!!
効率的な攻め方
アゲインストの強風が吹きつけるシャローでは、ルアーの飛距離とコースコントロールがバイト率を大きく左右する。さらに、ルアーが狙いのポイントを通過する際に十分なサラシが発生していることが重要となる。アプローチではこれにタイミングを合わせるために波の強弱とピッチを見定める。
サラシが薄い状況なら大波が砕けて一時的に厚いサラシが広がるタイミングを待つ。逆にシケ過ぎの状況なら波が途切れて海面の凹凸ができるだけ少なくなる場面を待つ。いずれにしてもキャストのタイミングは非常に重要であり、トレースコースをイメージしながら5分以上も波を観察してタイミングを見極めることも珍しくない。
やみくもにキャストしてもルアーが波にもまれてアピール姿勢を失ったり、ヒラスズキが追尾する距離から外れたりするなど、見切られる要因が生じてチャンスを逃してしまう。たとえシャローが広範囲に白濁する状況であっても、惑わされずに精度を求めた「一投入魂」が大切である。
ゲームを有利に展開する心得
シャローに入ったヒラスズキは激しく乱れる流れを避けるように、根の裏側の波が直接当たらない場所に潜む。この点を踏まえ、ロッドワークを駆使してルアーを根に沿わすようにトレースする。リトリーブは基本的に水面直下のタダ巻きでOKだが、寄せ波のタイミングやシンキングペンシルを使用しているときなど、ルアーの浮力が低下する場面ではやや速めのリトリーブとする。
リトリーブは波(流れ)に同調、もしくは少し速い程度のスピードを目安として、ルアーが水平姿勢を保つようにする。シャローではレンジキープが容易なフローティングミノーを多用しがちだが、シンキングペンシルが有効な場面もある。風や波でシャローへ寄せられたカタクチなどのベイトは、サラシ場の複雑な潮流によって遊泳力を失って流されていると考えられる。シンキングペンシルのアクションはこの種のベイトの滑るような動きに似ており、加えて圧倒的な遠投性能がプラス要因になっていると思われる。
一方、浮力が高いフローティングミノーは、スローからファストまでサラシ場で安定した威力を発揮し、根の側近ではストップ&ゴーをより際立たせる。およそこの2種類のルアーを駆使して、ポイントをピンでとらえ、ターゲットにアピールすることがキモとなる。
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