【漢磯紫流儀 vol.1】ロックショアアングラーに必要な眼とは?
ヒラスズキや青物狙いのロックショアゲームにおいて重要となるのが視覚で得られる情報だ。それを目安に釣りを組み立てターゲットを攻略することになる。そういった意味でもアングラーとしての眼を磨き続ける行為は欠かせないから…
Text & Photo 赤木光広
[spacer]ロックショアゲームにおいて視覚で得られる情報は非常に多い。ポイントの地形、波の立ち方や大きさ、波がくる方向、潮の流れ方や速さ、濁り加減、風向き、表層のベイトの有無など多岐にわたる。そして、これらはすべて釣りに生かせる情報である。
ポイントを選定するときや磯替えをする場合、そして、1日同じ場所で集中して釣りを続けるときも、前述した視覚情報は非常に重要な要素となるため、基本的な知識はしっかりと押さえておきたい。
もちろん、それらはフィールドでしか得られない情報であるため、釣り場に通い詰めてしっかりとポイントのよしあしを見極める眼や動物的勘を養う必要がある。ポイントに立ってルアーを漠然とキャストするのではなく、より多くの要因を見極めことに努め、それらに対応することができれば釣りの世界が大きく広がる。そういった意味でも今回は「釣り人として必要な眼」について私なりに紹介したい。
ポイントを見る眼
ヒラスズキを狙う場合など、高台に車をとめて遠めにポイントを見ることがよくある。そのようなときに確認しておきたいことは波高と潮色(濁り具合)である。
●波高…ロックショアゲームの場合、フィッシュイーターが餌を求めてショアラインに寄るには適度な波が必要となる。ベイトとなる小魚よりも遥かに遊泳力の高いフィッシュイーターにとって、波で泳ぎを乱すベイトは格好の餌となるからだ。
ただし、波が大き過ぎるとアングラーが危険にさらされるどころか、ベイトも停滞できずに深みや漁港などへ避難する。そのようなときは磯での釣りを避けるべきだ。
●潮色…濁りが入っている場合、それが茶色い濁り(降雨によるもの。河口付近の磯でよく見られる)なのか、ササ濁りなのかによってもかなり見解がかわる。私の場合、河口からの茶色い濁りが磯まで入っていたらポイントを移動する。一方、少しのササ濁りであればあまり問題視せずに竿を出す。
ヒラスズキは基本的に磯の濁りを好まないので、バスクリーンのような透明感のない濁りが入っている場合はエリアを移動するのが賢明だ。また、青物に関しては、ブリ族は少し濁っていても平気で食ってくるが、カンパチやヒラマサはきれいな潮の方がヒットしやすいと感じている。
[spacer]スポンサーリンク
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。