【いちゃりば釣Day! 其の一】マングローブ林でのライトゲーム ~ジャングルへ行こう!!~

沖縄 マングローブフィッシング1

今回からスタートするこのコーナーでは沖縄から楽しい釣りのレポートをお届けします。記念すべき第1回めは現地のライトゲームをピックアップ。ヒルギ族に遊んでもらおうと、ゴムボートに乗って河川のマングローブ林へと繰り出したところ…

Text & Photo 金城じょにぃ

みなさま、はじめまして!! このたび「SWマガジンweb」で新連載をスタートさせていただくことになりました、金城じょにぃと申します。出身は沖縄県で、連載タイトルは「いちゃりばちょーでー」という沖縄方言のことわざに由来しています。これは「一度会えば皆兄弟」という意味で、人と人との出会いを大切にしようというもの。釣りをするにあたり、出会った人たちや魚たちとの縁を大切にしていきたいという僕の思いを込めてこのタイトルにしました。そんなわけで僕の記事を読んでいただいた方には「釣りはやっぱり楽しくないとね!!」と思っていただければ幸いです。また、そう思っていただけるようにがんばっていきますのでよろしくお願いいたします。

さて、連載1回めとなる今回は沖縄のライトゲームについてご紹介するべく、河川のマングローブ林と遊んでもらうことにしました。

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【day1】~セミの意見をヒントに~

台風がチラチラと顔を覗かせる沖縄の10月。海もずっと荒れ模様でなかなか沖に出ることができません。そこで波の影響のない河口からゴムボートに乗り、川の上流部まで釣り上がって行くことに。

当日は釣り仲間と早朝にスタート地点となる河口に到着。ゴムボートを膨らませてタックルの準備などをしていると、まるで早起きしてやってきた僕たちを褒め称えてくれるように、やさしい朝日が柔らかく包み込んでくれました。そして、朝日が昇るとともに「ジーヨ・ジーヨ」とセミの鳴き声が。「10月にセミ!?」と思われる方もいると思いますが、沖縄の一部地域では10月ごろに鳴き出す「オオシマゼミ」というセミがいます。ここ最近は台風などの影響でその鳴き声を聞いていなかったのですが、この日は過ぎ去りそうな夏を引き戻すかのごとく大きな声で鳴いていました。

この日のフィールドコンディションとしては、前日に降った雨の影響で水温低下が予想されます。そこで、スローな釣りを想定していたのですが、ここはセミの意見も聞いておこうと思い、1つのタックルにはトップウォータープラグを結びました。

今回のフィールドは川の両端にうっそうとマングローブが茂っています。そもそもマングローブとは、汽水域に生える耐塩性を持った植物(ヒルギ)の総称で、底からだいたい満潮時の海面の少し下ぐらいまでニョキニョキと根っこが伸びています。この海面付近まで長く伸び、なおかつ入り組んだヒルギの根が魚たちにとって居心地のよい住みかとなっているわけです。入り組んだ根っこに守られながら餌にも恵まれ、優雅に暮らせる環境はまさに魚たちにとっての六本木ヒルズ(改め六本木ヒルギ…笑)といったところです。

マングローブリバーでよく釣れる魚としては、マングローブジャック(方言名はカースビー)・コトヒキ(方言名はクワガナー)・カマス(方言名はカマサー)などが代表的です。実際にはもっとたくさんの魚種が生息しているのですが、そういったヒルギ族を狙うには、入り組んだ根っこに対してタイトにルアーを通せる操作性のよい長さのロッドが必要となります。これは各自で扱いやすい長さを選べばいいと思いますが、個人的には6㌳前後のものがおすすめです。

使用するルアーは人によってまちまちなので(5㌘前後~14㌘前後)、好みのルアーに合わせたタックルバランスで挑めば問題ありません。キャストの際に「1㍍でも遠く」よりも「1㌢でも近く」といったことを念頭に置いたセッティングなら問題ないと思います。

沖縄 マングローブフィッシング2

場所によってはこのように竿の動きがかなり限定されるケースもあります。今回はゴムボートからの釣りなので、操作性を最視した5㌳(ULクラス)のロッドで挑みました。

僕が用意したタックルは5㌳のスピニング(ルアーはセミを意識したトップウォーター)とベイト(スローな展開を予想した7㌘のラバージグ)の2組で、朝イチはラバージグで様子を見ることに。前日にベッドの中で悶々と考えていた通りにマングローブの根の奥にビシビシとルアーを撃ち込んでいきます。

朝が弱い僕は基本的にリズムに乗るまではキャストがかなりヘタクソなのですが、この日は1投めから不思議なほどに冴えており、水切り(スキッピング)を利用しておもしろいほど根の奥にキャストが決まります。思い通りに狙いの場所へと飛んでいくルアー…、こうなると魚が釣れなくても超楽しいものです。

釣りをしているのか、射的ゲームをしているのか分からないような謎の高揚感に包まれたのも束の間、魚からの反応がないまま、ついに上流部まできてしまいました。道中ではボイルが見られたものの単発で、その後は反応なし。生命反応はあるので、ここは素直に自分の選択ミスを認め、ポッパーを結んだスピニングタックルに持ちかえることにしました。

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