ビギナー必見 エギング・竿抜け攻略講座《PART2》 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 3

ビギナー必見 エギング・竿抜け攻略講座《PART2》

覚えておきたいテクニック

潮の影響がモロに釣果となって跳ね返ってくるのがエギングだ。潮が効いている時間帯はアオリイカの活性も高く、果敢に餌木をチェイスしてくる。ところが、流れが速過ぎると狙いのポイントへと餌木を送り込めず、せっかく潮が動いているにもかかわらず釣果に繋がらないということもある。

この場合、潮流をうまく利用してサーチ範囲を広げることで釣果を上げることができる。その際に必要となるテクニックがドリフトだ。潮が効いているタイミングでのドリフトであるためラインテンションはかかったままとなり、ラインさばきもトラブルなく行なえるはずだ。

まずは餌木を通したい沈み根などのストラクチャーの潮かみへとキャスト。水深のあるポイントであれば着水時からサミングによりラインテンションをコントロールしながらラインの向きと入射角を見極め、距離と位置を調整して餌木をボトムまでフォールさせる。このとき、ストラクチャーの手前に着底させてサソイを入れられるように、水深や潮流の速さを把握したうえでキャストポイント(餌木の着水点)を決めること。

また、サソイを入れた後のテンションフォールは餌木が潮に流されて沈みにくく、ときには浮いてしまってレンジや位置が掴みづらくなる。立ち位置から伸びるラインの向きと入射角を分析して餌木の位置を特定できるように努めよう。レンジが分からなくなった場合は迷わずフリーフォールに切りかえてボトムを取り直す。それと、できるだけ早くボトムを取れるように餌木をコントロールできる範囲でのウェートチューンも忘れないでほしい。

横方向へスライドさせるドリフトの他に、離岸流や払い潮を利用したドリフトがある。こちらはキャストでは届かない距離にあるポイントをサーチすることが可能であるとともに、餌木のコントロールも比較的容易なので広範囲を探る際にぜひ活用したい。ただし、アングラーから距離が離れるほどロッドの動きが伝わりにくくなり餌木はアクションを起こさない。そのため遠投した上で流すことは避け、足もと近くから順にラインを送り出しながら探るようにしよう。

いずれのパターンでも、サソイを入れた後のカーブフォールで餌木は潮に流されてすぐにラインテンションがかかる。そのためより多くの負荷がかかる、あるいはテンションが抜けるといった明確な感触でアタリがでるため感知しやすいはずだ。

秋エギング 竿抜け11

潮が効いていれば本命の活性が上がるが、釣りづらさを感じることもあるはずだ。しかし、それでも餌木をシャクり続けることで、攻略に必要なテクニックやベストなタックルバランスが把握できるようになるのでがんばってほしい。

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秋エギング 竿抜け12
秋エギング 竿抜け13

新子を狙うには2~2.5号の小さな餌木が有効だ。沈下速度が遅いため乗せのタイミングを長く取れるし、アオリイカに警戒心を与えにくいというメリットもある。ただし、沈下速度の遅さは手返しをわるくする要因ともなり、状況によっては不利に働く。そこで私は餌木にウェートチューンを施している。特に浅場から深場まで、いたるところにイカが散らばる晩秋にはこれを基本とする。1~1.5㍉の太めの糸オモリを餌木の頭部にグルグルと巻きつけるだけの手軽なチューンなのでぜひ試してほしい。

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