超美味なアコウを短時間で仕留める方法は? | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

超美味なアコウを短時間で仕留める方法は?

水深のないブレイク上で有効となるアクション

大型アコウに対しては根から強引に引き剥がすバットパワーが必要となるため、エギングロッドを流用しています。中でもティップ感度の高いものを使えばアコウがルアーをついばんできたときにも違和感を与えにくく、ミスバイトが少ないように感じています。

ラインはPE0.6号で十分に対応可能。ただし、リーダー4号を長めにセットして根ズレ対策を講じます。

リグは5~12㌘までのジグヘッド&テキサスリグを使用。ワームは3㌅が使いやすくてバイトが多いです。4㌅以上のサイズは特に必要ありませんが、シャッド系、グラブ系、ホグ系は必須アイテムとして揃えておきましょう。

前述のようにブレイクのショルダー部狙いが大型の可能性が最も高くなります。ここをスイミングで狙うのが得策ですが、やはりタダ引きだけではなかなかバイトに持ち込むことができません。しかし、ブレイク上で水深もさほどないため、アクションをつけようにも根掛かりなどのリスクが生じます。

アコウの釣り方・海のルアー釣り4
変化のない一辺倒な攻め手ではなかなかバイトに持ち込めませんが、ロッドワークによるアクションでは根掛かりのリスクが。そこで考えたいことは…。

そこで、潮かみにキャストする利点を生かしてドリフトで狙うのが得策です。私はこれで食わせの間を演出して変化をつけるようにしています。

レンジは水深のあるポイントを狙えるオフショアゲームでもボトムから7㍍上の層までと考えています。そして、ショアから狙う場合は2㍍をリミットに考えてゲームを組み立てています。水深のほとんどないシャローをスイミングで狙う際はボトムを常に意識してロッドを立て、根掛かりをかわすよう細心の注意を払いたいところです。

また、複合ポイントでのゲームであるため、水位の変動には注意が必要です。十分に水位のある満潮前後のタイミングでアプローチできるよう、タイドグラフで水位と潮の動くタイミングをチェックしておきましょう。

アコウの釣り方・海のルアー釣り5
効率よく楽しむには事前に潮流の予測をチェックすることが不可欠です。

アコウ狙いのタイムスケジュール

大釣りを実現するパターン

【5:30~】
周囲が薄明るくなり始めたタイミングで潮通しのよい岬状に張り出した地磯にエントリー。5~9㌘程度のテキサスリグにホグ系ワーム(3㌅まで)をセットしてキャスト。ボトムバンプ、リフト&フォールでシャローエリアを徹底的に探ります。

【5:50~】
テキサスリグへの反応がわるければ5~12㌘のジグヘッドにシャッド系&グラブ系ワームを使い分け、スイミングで再びシャローをサーチ。ワンキャストのスイミング中、2回ほどカーブフォールを入れて底を取ります(ここで何らかの反応が見られるはずですが、特に気配が感じられなければ浅場のポイントを見切ります)。この時点での目標釣果は30㌢弱を2匹。

【6:00~】
さらなる釣果を求めてブレイクから先の深場ポイントを探ります。リグをテキサスに戻し、ホグ系ワームをセットしてキャスト。シャローと同じ要領で広範囲を探ります。ここで重点的に探るのはブレイクの最深部。リグを高くリフトさせてフリーフォールでリアクションバイトを誘います。

【6:30~】
リフト&フォールで攻め続けます。カーブフォールでアタリがある場合は、リグはそのままにワームをホグ系からシャッド系に変更してスイミングで狙ってみます。

【6:40~】
アタリが続くものの、フッキングに至らないミスバイトが続くようなら、ジグヘッドリグに変更。スイミングで狙ってみます。ワンキャスト2回のボトムコンタクトを3回に増やし、ブレイクの先2㍍の地点でいったん底を取ります。その後はブレイクに沿ってスイミングさせて反応を待ちます。スイミングではできるだけ沈み根などのストラクチャー周辺を通すようにします。これらを試して反応がわるければ、ジグヘッドリグにブレードを装着。もしくはメタルバイブレーションを投入してフラッシングと波動によるハイアピールでバイトを誘います。

【7:15】
実釣終了。目標釣果は30㌢前後が4~7匹+α(40㌢前後1匹?)。

 

反応がわるいときのパターン

【5:30~】
周囲が薄明るくなり始めたタイミングで潮通しのよい地磯にエントリー。テキサスリグを使ったシャローのボトム狙いに反応がなければ、シャッド系ワームをセットしたジグヘッドリグのスイミングにチェンジ。

【5:40~】
ボトムバンプ、スイミングともにまったく反応がなければジグヘッドを使ったスイミングで沖のブレイクをチェック。5投ほど広角に投げ分けて反応を見ます。

【5:50~】
シャロー、ブレイクともジグヘッドリグを用いたスイミングで反応がなければ湾内のポイントを見切り、10分程度で移動可能な外海に面した潮通しのよい地磯に移動。この時点での釣果は20㌢前後を0~1匹。

【6:00~】
テキサスリグにシャッド系ワームをセットしてスイミングで広範囲を探ります。「スイミング→カーブフォール」の繰り返しでワンキャストにつき4回はボトムへのコンタクトを試みます。

【6:15~】
スイミング中にバイトがあればジグヘッドに変更。着底時に反応があればリフト&フォールで様子を見ます。

【6:30~】
スイミング中にバイトが集中すればメタルバイブレーション、もしくはメタルジグのロングキャストでディープ狙いに変更して大型を狙います。

【7:00】
実釣終了。目標釣果は30㌢前後を2~3匹+α(40㌢前後が1匹?)。

 

おすすめのワーム

ワームは小魚を模したシャッド系、ゴカイなどの多毛類を模した動きをするグラブ系、甲殻類を模したクロー系をそのときどきのアコウの捕食パターンに合わせて使い分けましょう。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね!しよう