秋のアジング、120分で満喫する秘策は? | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

秋のアジング、120分で満喫する秘策は?

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しっかりとした流れが発生するポイントに注目

秋は釣れ方にムラのあるタイミングといえるだろう。冬に産卵が行なわれるエリアでは夏以降しばらくは小型がメインとなるのが既定路線だが、大型が接岸する晩秋を前にひと足早く良型が回ることもある。夏に産卵のあるエリアも良型が抜ける時期だが、年回りによってはまだまだ居残っていて初冬にかけて釣れ続くことも結構ある。

そうした予測しにくい時期に比較的安定して魚が寄るのが、流れのしっかりと出るポイントだ。水温的に広範囲で釣れる時期だが、その中で高水温期には水のよく動く場所と時間に注目すると狙いを絞りやすい。

たとえば、さほど魚影の濃くないタイミングでは、湾奥の横並びのテトラ帯は沖の潮がしっかりと動かなければ数釣りが難しい。逆に岬に見立てられるような沖に伸びる波止の先端など、潮の動きやすい場所ではアジとコンタクトを取りやすく、時合も長続きする傾向にある。

他にも埋立地や沖磯との水道部分になっている場所も流れが出やすい。ワンドであっても、外洋に面している小さな湾には流れが発生する場所も多いし、河口や周辺に川の流れ込みのあるポイントもそうだ。エリア全体で釣れていないときでも比較的安定している場所なので短時間でも結果を出しやすいといえる。

アプローチパターン

チェックすべきポイントとして、まず押さえておきたいのは流れの変化する場所だ。堤防に潮が当たったり、潮同士がぶつかることでヨレが発生する。橋脚などのストラクチャーが絡むようなポイントではその潮しもにできるヨレも当然狙うが、潮かみ側のそれには活性の高い個体がついたり、回遊してくる群れがそこにとどまるという傾向がある。

また、明暗もつき場を絞り込む目安になる。魚の活性が高いときや、大規模な群れで回遊しているときには明るいオープンエリアに出てくることがよくある。何かを警戒するように明暗の境から出てこないときには群れの規模はさほど大きくはないかもしれないが、狙いが絞りやすいぶんだけ数は稼げるかもしれない。パターンはそのときどきで異なるが、明暗が目安になることにかわりはない。とにかく光量に要注目である。

その他、視認可能な攻略の糸口といえば、濁りや水色の違い、泡の筋など水質の変化から群れの居場所がわかる場合もある。何らかの流れ込みがある場所ならその延長線上や、その流れと潮のぶつかる場所、その潮しもに溜まっていることがある。沖磯や離れた場所にテトラがあるポイントでは、それらに波が当たってできるちょっとしたサラシ、その周辺のスリットやカケアガリもチェックすべきポイントだ。

釣り場では手探りでポイントを絞り込む作業が必要になるが、反応のあるピンポイントを自分で認識することが重要だ。数を釣ることを攻略とするなら、狙って再現できることがキモになるし、また、そうしたパターンを1つでも多く見つけることが目標となる。そのためには、どう釣るかというテクニックと同等以上に、どこにアプローチするか、そしてバイトのあるピンポイントを把握することが重要になる。

アジング ハウツー2

アジが口を使うピンポイントを把握することが重要だ。

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