【シーバス】安全性とヒット率の向上を実現するウェーディング入門② | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【シーバス】安全性とヒット率の向上を実現するウェーディング入門②

ターゲット&ポイント考察

僕がメインとしているターゲットはシーバスで、釣り場は先述のような川幅の広い河川が主体となります。基本的にシャローエリアでの釣りとなるためミノーイングがメインとなります。目線が水面に近くベイトの種類やサイズを目視で確認しやすいことから、ベイトに合わせてルアーをチョイスするとよいでしょう。

狙い目となるのは、河川の代表的なポイントといえる橋脚回りの明暗部や流芯から浅い側に向けてのブレイクです。また、さまざまな地形変化を探りながらアプローチを繰り返すことも重要となります。その際に、スニーカースタイルでは魚がアングラーのキャスト範囲内に入ってくることが前提になります。しかし、ウェーディングスタイルならアングラーが魚の行動範囲に近づくことが可能です。それによって冒頭で述べたような浅い側へと追い込まれるベイトの行動を演出するというアプローチを、より多くのポイントで実践できるのです。

シーバス ウェーディング7

ウェダーを着用するのは立ち込むことだけが目的とは限りません。ポイントによっては安全で快適なゲームの実現にもひと役買ってくれます。

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デメリットや注意事項

ウェーディングゲームでは水中に身を置くことになります。自然相手のことでもあり、さまざまな危険が潜んでいることを忘れてはいけません。

河川や干潟ではつまずいて転倒する危険性がありますし、磯やサーフでは大きな波にさらわれる可能性もあります。無理をして深いところへ立ち込んだり、波を受ける場所へ立つといったことは決してしないようにして下さい。「転倒ぐらいで…」と思われるかもしれませんが、ウェーディング中に転倒するとウェダーの内部の空気によって足が浮いて頭が沈む格好になりやすく、最悪の場合は立ち上がることができないという状況に陥ります。とにかく移動時も立ち位置を決める際も細心の注意を払って下さい。

また、特に移動時に気をつけたいのがアカエイの存在です。背中に大きくて鋭い毒針を持っており、ウェダー程度だと簡単に貫通します。これに刺されるとその場から動けなくなったり、何らかの後遺症に悩まされたり、最悪の場合は命を落とすことになります。できる限りスリ足で移動するように心がけるとともに、ライトを照らしたりステッキで底を探ることで安全確保に努めましょう。最近ではソックスタイプもしくは外付けタイプのエイガードが発売されています。100㌫防御できるというわけではありませんが、被害を最小限に食い止めようとするならば使用したいところです。

また、ウェーディングゲームではなるべく単独釣行を避け、2人以上で行動することをオススメします。そして、ウェダーとセットで必ずフローティングベストを着用して下さい。先述のような転倒時の危険性を低減するためです。フローティングベストなしでのウェーディングは絶対にしないで下さい。

出かけてから無事に家族の元へ帰るまでが釣りです。決して無理をせず、少しでも危険だと感じたら退く勇気も必要です。怪我や事故のないように安全に十分留意して楽しみましょう。

シーバス ウェーディング8

このスタイルならではの危機管理能力も問われます。細心の注意を払って安全に楽しみましょう。

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