【Catch of a life time vol.3】続・パープルヘイズデザインが明かす浦戸湾アカメゲームの真髄
アクションとリトリーブ
私がアカメ釣りを始めた当初はタックルハウスのブルーオーシャンをひたすら投げて巻くという釣りだった。そして、リトリーブスピードはスローのみだと信じて疑わなかった。やがてオグルが登場し、多くのアングラーがアカメを手にした。アクションはリフト&フォールである。
そのころから新たな試行錯誤が始まり、近年、私の場合は90㌫以上リアクションのみで口を使わせるようになっている。まったく逆の攻略パターンではあるが、当時は「遅い動きに反応する魚であり、速い動きには反応がわるい」という認識があった。ルアーゲームの対象魚にあまり向いていないのではないかと疑うことも少なくなかった。しかし、4年ほど前にジャーキングで食わせた経験から試行錯誤が続き、現在のリアクションジャークスタイルを確立した。
結果として考えられるのは、ルアー釣りの基本となる表層直下はアカメにとっても捕食ゾーンであり、スローに漂わせることより口を使わせることが可能。当初、スローの認識が強かったのはおそらくスローにリトリーブすることによって表層を引く結果になっていたからだと考察できる。
次にボトムの釣りについて。アカメは甲殻類を好む傾向があるためボトムも意識している。このとき、ミノーで底をたたいて砂煙を上げ、緩急をつけて止めたり、巻いたりすることによって口を使わせることができる。オグルなどを使ったリフト&フォールも同様である。底でルアーを転がしながら引き上げることにより、引き上げたときにバイトがでる。結果的にどのレンジでも口を使うということにはなるが、強いていうならば緩急のある操作がキモとなる。スローの中に速めのアクションを取り入れることにより口を使うことが圧倒的に多い。
[spacer]キャッチからリリースまでのプロセスが重要
夢を求めてチャレンジすることも大切だが、夢のある憧れの魚を釣り上げたときの喜びを、胸を張って皆で共有できる環境であってほしい。そのためには地元の方々に配慮し、周囲の環境に対する理解を深めてこそ、このアカメという魚がいつまでも思い出の中で輝いていくのではないかと感じている。そして、我々パープルヘイズデザインは周囲の環境を理解し、キャッチしたアカメを生かしてリリースするまでのプロセスが重要だと考えている。
日本固有種であるがゆえに、1つ間違えれば日本記録が飛び出す釣り場で悔いを残さないようにしてほしい。「どうせ釣れない」ではなく、しっかりとした準備で臨んでいただきたい。
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