エギング・釣れる流れを掴んで初場所でも確実な釣果をゲットしよう!! | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

エギング・釣れる流れを掴んで初場所でも確実な釣果をゲットしよう!!

ティップの荷重変化をとらえる

実際、潮流の変化を見極めるうえで重要となるのは、流れの角度を把握して微妙な重みを感じ取ること。それを実現するにはロッド選択も重要な要素となります。アタリをとるのに優れたティップに、張りのあるような反響重視系のロッドでは曲がり込みが少なく、荷重の変化が分かりにくくなります。一方、穂先がソフトなロッドは潮流の強弱にティップが反応して曲がり込んでいくので荷重の変化が分かりやすくなります。

その特性をうまく利用して探っていくのですが、その動きをとらえるにはティップに安定した負荷をかける必要があります。そのためには、風が弱い場合はシャクリ後にティップをそのまま上げた状態にしておきます。そして、張らず緩めずの状態をキープしつつ水面に落ちるラインの距離を少なくしながら、バットエンドを肘に当ててロッドを固定します。以降は潮流に乗った餌木がラインテンションを張っていってくれます。これにより流されていく速度を角度によって把握することができ、ティップにかかる負荷も感じ取ることができます。

風が強い、もしくは足場が高い場合などはその影響を考えてティップを下げますが、ラインが水面につく距離が長くなるぶん餌木が流されるスピードが読みづらくなります。そのため、シャクリ後は素早くラインスラックを処理して、バットは同じく肘などに当てて固定。ティップにかかる負荷と横に流されていく角度に意識を集中させます。

このとき、グリップを握り込むと余分な力が入って荷重変化をとらえにくくなるので要注意です。また、握り込まずに単にティップを下げる構えでは水面に落ちたラインが波の動きに反応してフラついてしまいます。流れを機敏に感じ取るためには、バットエンドを固定しながらロッドを柔らかく握り、ラインテンションは潮流にまかせるのがベターです。

秋エギング・秋イカ5
アプローチではさまざまな部分に工夫して流れを敏感に感知するように努めましょう。

アオリイカとの遭遇率を高めるには…

今回紹介した内容は「このアクションとフォールで抱かせる」というものではなく、そのときどきの海況に対してアオリイカが回遊してくるルートを読んだり、狙い目となる潮流を捜していくスタイルです。「あのポイントがよく釣れる」「あそこでないと釣れない」という話もよく耳にしますが、そこからアオリイカや魚が温泉のように湧いてくるわけではありません。必ずどこからか回遊してくるのです。

週末アングラーは海の状況やタイミングを選んで釣行できるわけではありません。たとえ厳しい状況だと分かっていてもフィールドに立つことになります。そういったときに細かい技術も大切ですが、回遊性ルートフィッシングを身につけておけば厳しい状況下でもターゲットと遭遇できる確率が高くなり、意外とあっさり釣れることもあります。

釣るためのテクニックは数釣りでこそ生きてくるものであり、それ以上に遭遇率を上げることができれば、さまざまなことが試せていろいろと見えてきます。あとは立ち位置なども考慮したアプローチ法まで計算できれば、エギングのゲーム性をより高めることができます。私自身の中でもまだまだ発展途上の攻略パターンですが、突き詰めればポイントの見切りや攻めるべきピンポイントの発見が早くなり、さらなる釣果アップが望めるはずです。

秋エギング・秋イカ6-1
秋エギング・秋イカ6-2
微弱な変化をとらえることができれば、それほど流れが効いていない状況でも攻めるべきピンポイントが見えてきます。

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