秋のショア青物ゲームはルアーの軌道で勝負!!【メタル系ルアー編】
軌道のバリエーション
レンジを絞るために軌道をかえ、また目先をかえたアプローチで反応を引き出すのが基本戦術だが、あえて別の軌道バリエーションを引き出そうと思えば極端なことをするのが一番だ。たとえば、ブレードベイトの速巻きも効果的であり、回収時に青物がヒットしたこともある。
人間の目にはブレードが速く回り過ぎてフラッシング効果が弱いように見えるが、ブレードを含めたルアー単体として動くものに食ってくるイメージだ。もちろん、リトリーブスピードをいくら速めても、実際のベイトが全力で逃げ惑う速度よりも遥かに遅い。回収時の速巻きにしても青物にとっては弱ったベイトが泳ぐ程度のスピードなのであろう。
ただし、メタルバイブのように巻きスピードを速めることで波動がどんどん強くなるタイプについては、魚が食ってくる波動の限度があるだろうし、あまりに速く巻いたときにヒットした経験は少ない。オフショアキャスティングでマグロやカツオを狙ったときは超高速巻きでヒットさせたことも多々あるが、それはターゲットの遊泳スピードの違いによるものと思われる。ブリ系の場合はあまりスピードを上げず、適度な波動で誘うのが得策と思われる。
他にもロッドワークによってジグのような不規則な軌道で誘うことができる。ただ、これはあまり実績がなく、奥の手の1つといった感じで試しているパターンだ。また、この釣り方ではフック絡みやテーリングを起こしやすいので要注意。シャクりながら巻き続けるようにして過度なラインスラックを出さないようにしたい。
[spacer]《参考タックル》ロッド=ゼナック・プレジールアンサーPA99など/リール=シマノ・ツインパワーSW4000XG、ヴァンキッシュ4000XG/ライン=クレハ・シーガー R18 完全シーバス 1.2~1.5号/リーダー=クレハ・シーガー プレミアムマックス ショックリーダー 26.5~42Lb/ルアー=コアマン・アイアンプレートIP-26、パワーブレードPB-30、24、20 ※30㌘前後のメタルバイブやブレードベイトが扱いやすいと感じているが、フック強度が不安な面もある。ガチンコファイトが好みの人は強いフックに変更することをおすすめする。 ただし、特にメタルバイブはフックの番手によってバランスが崩れてしまい、アクションの幅が狭くなる。そこで、事前にアクションを目視で確認し、各リーリングスピードで手もとに伝わる感触をインプットしておく必要がある。もちろん、ロッドやリール、ラインがかわった場合もアクションが異なる。そういったことを念頭に置いて事前にアクションを確認するようにしたい。
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