【VSキハダマグロ】高知沖キャスティングの可能性 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 3

【VSキハダマグロ】高知沖キャスティングの可能性

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6年ぶりに思いが結実

気を取り直してルアーをチェンジする(タックルハウス・ダイビングウォブラー175)。前回ヒットにまで至らなかった大型キハダマグロのルアーへの反応を見て、ポッピングが演出でき、なおかつダイビングアクションもこなせるルアーが有効であるように感じていた。

海鳥たちの動きを見ながらキハダマグロの進行方向を見極め、ここぞというタイミングでルアーをキャスト。大きなポッピングを演出した後にショートダイブを数回入れる。そして、ポーズを入れた直後に海面が爆発!! すかさずロッド全体を使ってしっかりと合わせを入れ、フッキングを決めた。

下へ下へと走るパワフルなファーストランを受け止めて疾走を食い止める。そして、慌てずに相手の動きを見極めながら少しずつリールハンドルを巻く。海中で横向きになって抵抗する魚は非常に重いが、ロッドのパワーを使って浮かせにかかった。

少しずつ距離が詰まり、イエローとブルーに輝く魚がゆっくりと姿を現した。待望のキハダマグロである。急激に潜ろうとする最後の抵抗を耐え凌ぎ、観念したキハダマグロがゆっくりと海面に頭を上げた。ギャフを撃って船上へと引き上げ、憧れの魚が目の前に横たわった瞬間、山中君とがっちりと握手を交わした。

オフショアクアスティング キハダマグロ5

この1匹を手にするまでにはさまざまなドラマが…。まさに感無量である。

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実に6年ぶりのキャッチである。随分と年月がかかってしまったが、そのぶん大きな喜びが込み上げてきた。余韻に浸る間もなく、鮮度を保つための処理にかかる。神経締めを施した後、エラや内臓を除去して腹の中に氷を押し込む。炎天下で船倉の氷の山に魚体を沈めるまでの作業を行なうのはなかなか大変であった。

初めて感じた恐怖

作業を終えて海面に目を向けると、まだ海鳥たちが慌ただしく飛び回っていた。「まだチャンスはある…」と疲れた体にムチを打ち、舳先に立ってキャストを再開した。

直後に水面を泳ぐルアーの後方から大きなキハダマグロがルアーに襲いかかってきた!! 先ほどキャッチしたキハダよりも2回りはでデカい。そのままルアーをくわえて走ったのを見て合わせを入れたが、柵のない揺れる舳先でのファイトに危険を感じた。そして舳先から一段下りた直後にテンションが抜けてしまった…。

状況のよしあしがあったとはいえ、食ってきた魚に対して初めて「怖い」という感情を覚えた。改めて海は偉大で怖いということを実感。これでますますキハダゲームに対する思いが大きくなった。

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