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充実度120㌫を実現するオトナの夜遊び【エギング編】

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エギング スキルアップ1

アオリイカとの接点が多い夏~秋こそ上達の場。明確な意思を持ったアプローチを繰り返し、“感じる釣り”を追求しよう‼

解説:安田栄治

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夏~秋は魅力的なターゲットが揃う好シーズンだ。しかし、うだるような暑さは難敵である。そこで、暑さの厳しい日中は日陰でビールを飲んで昼寝をし、過ごしやすくなる夕まづめから短時間で集中して楽しむ。これぞオトナの正しいスタイルである。そういったわけで今回はナイトエギングを紹介させていただこう。「小イカ→数釣り→乱獲」という負のイメージもあるが、私がおすすめするのはさらに先を見据えたアプローチだ。

スキルアップのための課題

感覚的要素が強いシビアなパフォーマンスが要求される昨今のエギングにおいて、夏~初秋をオフシーズンと考えて釣りから離れるとその感覚が鈍ってしまう。そもそもアオリイカはヒリヒリするようなファイトが楽しめるターゲットではないのでサイズは関係ないと考えている。緻密なアプローチを繰り返して反応を得ることこそ、この釣りの醍醐味だと感じている。

イージーな釣りに終始せず、もう一歩踏み込んだアプローチができれば退屈もしないし、だからこそ他者との差異やゲーム性が生まれる。乱獲を避けるには、合わせを入れなければヒットのみならずゲソカットも防げる。また、ハリ先をすべて曲げておけば万が一のヒットもない。そこまでしても竿を出すメリットは十分にある。

前述のように初~中級者にとってはオフシーズンを設けず、釣り勘を鈍らせないだけでも大きなメリットだ。視界のきかない

夜間に明確な意思を持って感覚的な部分の研鑚に取り組む。その中では地形の変化やストラクチャーの有無、形状、マテリアル、潮流の部分的変化や時系列変化などを、アオリイカの反応を交えながらすべて感じ取るようにする。

上級者なら無意識に実践できることだが、誰もがイージーに体得できることではない。このレベルに達しようと思えばフィールドに立って経験値を積むしか道はないわけだが、近道はある。たとえば、運転免許更新時の講習で事故のポイントをあらかじめチェックして意識づけすることで事故を回避するのと同じ手法だ。さらに道具を吟味することで、感覚的要素を身近にすることが可能である。 

個体数が多く、アオリイカとの接点が多い夏~秋にこそ取り組むメリットが多いと考える。状況やさまざまな変化などを感知する手法としては、①巻き感度(リールの巻き抵抗から伝わる感触)、②手感度(ロッドを持つ手に伝わる感触)、③目感度(ラインを視覚的にとらえる)があげられるが、最も強いのはシックスセンスである。

もちろん、これは超能力の類ではなく、膨大な経験値に基づく既知感によって本来感知できない領域まで感じ取る能力で、アオリイカの存在がなければ培うことはできない。さらに、エギングでアオリイカの反応が得られない場合はジグやワームなどで海の様子をチェックすることになる。他魚が釣れ続く状況ならイカの活性がよほど低い、もしくはいないと判断できる。また、ヒットした魚のイレギュラーな動きがイカの活性を急激に高めることも少なくない。

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